「手紙」

俺には幼馴染が居る、

遠い所に住んでるから、 今はお手紙でお話してるけど…

赤くんへ、 早く会いたいなぁ~、 あともうちょっとでそっちに行けるから待っててね!! 会える日を楽しみにしてます!!! 　　　　　　　　　　　　青より、

赤くんへ、 今日も元気にしてる~?? 僕はもちろん元気だよ~!!!!! 早く会いたいね!! 会えるのを楽しみにしてるよ!!!!!!! あと少し、ばいばい!! 　　　　　　　　　　　　青より、

あれから長い時が流れた、

青ちゃんの手紙はあれが最後に 来なくなった、

「もぅ、一生来ない」

そう、思っていた時

とっても久々に、

青ちゃんから手紙が来たんだ、

赤くんへ、 久しぶり~w 覚えてる~???青だよ、! 久々に手紙を出してみました!! 喜んでくれると嬉しいです!!!! 今は少し忙しくて会えないけど、 会えるの楽しみにしてるよ!!!!! また、手紙書くね、! じゃあね、 　　　　　　　　　　　青より、

何となく、違う感じがした

青ちゃんがこの手紙を書いている、 とは、何故か思えなかった。

何となく、昔と書き方が違う…。

俺には分かる、

でも、…

嬉しかった、

青ちゃんが書いてなくても、 書いてても、

久々に手紙が届いて、

とても、嬉しかった。

もちろん、このあとすぐ 手紙の返事を返した。

あおちゃん、 喜んでくれるかな、?

今日こんな手紙が来た、

赤さんへ、 今日○時に ○○○-○○○-○○に来てください。 事情はそこで話します。 　　　　　　　　　　桃より、

"赤さん"??

"桃より"????

ここで、改めて分かった、

いや、分からされた。

これは、 これまでの手紙は

青ちゃんは書いてない、

早く理由が知りたかった。

何故、桃さんが青ちゃんの代わりに 手紙を書いていたのか。

何故、今まで桃さんが 手紙を書いていた事を黙っていたのか。

色々知りたかった。

俺は急いで指示された場所に行った。

あの後、全ての事情を聞いた。

青ちゃんは病気だったんだって、

それで、だんだん手紙を書く 力も無くなっていった、

だから、桃さんが代わりに 手紙を書いていたらしい。

そして、

青ちゃんは、

もぅ、この世には

居ないらしい、

病気でそのまま、…

そこには、1枚の手紙があった、

赤くんへ、　　　　　　　　　　　　 これを読んでるってことは桃兄、 本当の事言ったんだね。 ごめんね、ずっと隠してて…、 赤くんを悲しませたくなかったんだ、 赤くん、すぐ泣くからさw この手紙は、僕が死んだら 見せます。 どうか、赤くんにこの手紙が 届きませんように、 ずっと、ずっと、大好きだよ。 　　　　　　　　　青より、

青ちゃん、 大好きだよ、

ずっと、忘れないからね。

「手紙」