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前回のあらすじ
神社の神官両親の娘、巫女であるちとせは
ある日に【天龍神社】という 神社に行くことになった
そこで仲良くなった詩歌と外で話していた所、神社に柱のようなものがぶっ刺さった！
衝撃で建物は崩壊！
両親を見つけるため火の中に飛び込む ちとせだが…！
ちとせ
父さん！母さん！神官さん！
詩歌
待ってよ！危ないよ！
ちとせ
だってッ！
詩歌
こんな火の中に入るなんて危険だよ！
詩歌
私たちは避難しよう！
ちとせ
ッ！うちは行く！
詩歌
あ…！ちとせ！
ちとせ
（父さん…！母さん…！2人とも、一体どこなんや！）
父
ちとせ…
ちとせ
父さん…！
母
逃げなさい…！
ちとせ
母さん…！
ちとせ
2人置いて避難なんて無理や！
父
逃げなさい！
母
もう…時間がない…！
ちとせ
時間…？
ぐおぉぉぉぉ！！
ちとせ
い、一体なんの、声なんや…
母
ッ！ちとせ！！
ドン！
ちとせ
え…
母は、瓦礫の下敷きになっていた
ちとせ
母さんッ！
母
はよ…逃げなさい…
ちとせ
そんなん嫌や！
妖
ｵｫ？オイシソウナ娘がイルナァ！
ちとせ
だ、誰？！
妖
コイツラハマタアトデタベルトシヨウ！
妖
オイシソウナディナーガマッテル
ちとせ
（母さん！父さん…！…逃げないと…！）
ちとせ
にげ、ないと！
ちとせ
(ごめん…！2人とも！)
ちとせ
は、は
ちとせ
はぁはぁ…！
ちとせ
（息が苦しい…！）
ちとせ
ッｺﾞﾎｯ…
ちとせ
痛っ…
足が怪我をしていた
走れる状態では無い
ちとせ
（草履の鼻緒部分がちぎれてる…！）
ちとせ
それに…足が…
妖
ヤットミツケタ
ちとせ
ひっ…！
妖
フームトドメヲサシタホウガイイナ
ちとせ
（もう…！）
ちとせ
（ダメッ！）
ドゴォォ！！
妖
グハッ！
ちとせ
…え？
？？？
ったくよー、女がふらふらしてんじゃねー
ちとせ
え…だ、誰…？
？？？
覚えてなくてもいいだろうよ
？？？
ただでさえ不細工なんだから黙ってろ
ちとせ
は、はぁ？！
妖
グゾォォ！！ディナーガァァ！！
？？？
チッ、さすがに浅かったか
？？？
今、トドメを刺してやる
？？？
歯ァ食いしばれ！
？？？
鉄骨上段回し打ちッ！！
グァァァァァ！！
？？？
相変わらず硬ぇな…
ちとせ
（なんとかなったけど…一体誰？！）
ちとせ
あ、あの…助けてくれてありがとうございました…
？？？
…ふん。源がそこにいりゃあ良いんだよ
ちとせ
源…？
ちとせ
というか！私の事不細工だなんて言っとったな？！
？？？
事実だろ
ちとせ
巫山戯んなよ！？お前の方が穢れとるわ！
詩歌
…い！おーい！ちとせー！
ちとせ
わ…！詩織やないか！どないしたん？
詩歌
どないしたん、じゃないわ！！
バチーン！
ちとせ
…痛ったぁ！！
詩歌
急に火の中に入るわ、妖に殺されそうになるわで…もう…
ちとせ
し、詩歌…
詩歌
…心配したんだよ？
ちとせ
ご、ごめん
ちとせ
あ、そういえばあの人…
？？？
ぁん？
詩歌
…？
ちとせ
詩歌、…認めたくないけどこの人は私を助けてくれた人！
？？？
そうだぞ！この俺がわざわざ助けに来てやったんだからな！
ちとせ
ちょっと黙って
詩歌
…ね、ねぇちとせ…
ちとせ
助けて貰ったけど、私の事不細工って言うんだよッ？！
詩歌
ちょ、ちょっと待って！話に追いつけない…
ちとせ
ん？…まぁそうやろな…だって妖が現れてでも倒されて…
詩歌
ち、違うよ！
ちとせ
え？んじゃあ？
詩歌
その人…どこ？何も見えないよ…？
ちとせ
え…？
？？？
はっ！修行がなってねぇなぁ
ちとせ
あんたはいちいち癪に障るなッ！
ちとせ
というか、詩歌。見えないって…？
ちとせ
目の前に居るじゃん？ほら
詩歌
目の前…？なんにも見えないけど…
？？？
コイツ霊力がねぇから見えねぇんだよ
？？？
巫女向いてねぇんじゃねーか？
ちとせ
うっさいわボケ！
詩歌
（ちとせ…1人で話してる…逃げてる時に頭打ったのね…）
詩歌
ところで、ちとせのご両親についてだけど…
ちとせ
2人とも大丈夫だった？！
ちとせ
もうダメかと…
詩歌
なんかね…緑色の髪をした人に助けられたとか言ってたよ
ちとせ
え？
？？？
…んだよ。こっち見んな
ちとせ
(さっきまで酷いやつって思っとったけど、ホントは優しいんか？）
詩歌
さ！2人の病院に行くよ！
ちとせ
わっ！ちょ、待って！詩歌！
腕を引っ張られて、 私は天龍神社を後にした
？？？
…ふん。仕方ねぇ、しばらくついて行ってやるか。
ちとせ
(あいつ置いてっちゃったけど大丈夫なんかな)
バンッ！！
ちとせ
母さん！父さん！
父
…ちとせやないか
ちとせ
父さん！ごめんッ！あそこで置いて逃げちゃって…！！
父
ええんや…ちとせが無事でいてくれたらそれで十分なんやから
ちとせ
母さんは…？
父
残念だけど…まだ意識が戻っとらん
ちとせ
そ、んな…
父
瓦礫の下敷きになってもうたからな…
母
…ちとせ…
ちとせ
母さん？！
ちとせ
意識戻ったん？！
母
…ちょいと体がだるいけれど
ちとせ
…良がっだぁ！！
母
ちとせ…
ちとせ
うちのせいで母さんが死んだんかと思ってッ！！
母
…母さんはまだ生きとるよ
父
良かった…ほんとに良かった…
ちとせ
うわぁぁぁん！！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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