今回は自傷行為などの表現が含まれます。 苦手な方は注意です。

どうぞ!!

各自に割り当てられた個室だと思ってください。

口ではそう言うけど、本当は理解してる。

2人が“あんなこと”をしようとした理由…。

あにきは優しいからな。

誰よりも優しいから、オレらが助かる方法ばっか考える。

あの行動だって、オレらをここから出そうと思ってやってたんだ。

だけどさ、

“オレら”じゃなくて、“オレ達みんな”が助かる方法、

“オレ達みんな”では探そうよ。

なんだかんだ、あにきは自分の中だけでどうにか解決しようとするから…。

誰かに頼ろうとしないから…。

まァ、頼る=迷惑掛けるって、勝手に思っちゃってるんやろうな…。

そんなことないのに…。

りうらは結構怖がりなんよな。

いっつも気張っとるけど、アイツ、まだ子供なんよな…。

だから、すぐに不安になってまう。

恐怖で押し潰されそうになってまう…。

そんなときは誰かに甘えたらええやん。

誰かに助けてって、言えばええやん。

…そういうことが難しいのは分かっとる。

だけどさ、

まだまだ子供のまんまでええやん。

オレら、可愛がったるで?

りうらはいっつも頑張り過ぎなんよ。

自分の気持ちを自分の中で抑え込み過ぎ。

そりゃ、いつかは抑えきれなくなって、今回みたいに感情が暴走してまうわ。

そんなことしたら、1番苦しいの自分って分かるやん。

たまには、自分の思っとること全部、吐き出してや。

いくらでも聞いてやるから…。

オレは何をした?

必要?

みんなといて、

意味がある?

今のオレにできる事。

それは、生きること。

それ以外に出来ることがないから…。

ﾀﾋなないのであれば…

ちょっとだけ楽になる方法、試してもいいよね…?

気が付いたら、オレの手にはカッターが握られていた。

…リスカ…。

少しだけやって、心を落ち着かせるだけ…。

そう思い、手首にカッターの刃を当てる…。

ｼｭｰ、ｻﾞｸｯ。

痛い、痛いけど…。

なんでやろ…。

まだまだ足りない…。

ｼｭｰｻﾞｸｯ、ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ…。 ｻﾞｸｯ…ｼｭｰｻﾞｸｯｻﾞｸｯ…。

気が付くと、オレの手首は真っ赤に染まっていた。

そう呟いたが最後、オレの意識は途切れてしまった…。

おつあめ!!