~ 漓羽 side ~
私には好きな人が居る
… この前 、
マイキー
漓羽ってさぁ 、三ツ谷の事好き ?
って言われた時は焦った
だって
私は三ツ谷くんが
好きだから
漓羽
はぁ 、
あれは雨の日だった
私は運悪く傘を忘れてしまった
漓羽
はあ 、ついてないなあ 、
何分間か雨宿りして 、 ついに決心し足を踏ん張った
そして私は走り出した
漓羽
はっ 、はあ 、っ
クスクス
ねえ 、あの子傘ささないで走ってる笑 おっつ〜〜 笑笑
きもすぎでしょ 笑
そんな声が聞こえてきた
そして 、 ⌜ あの時 ⌟ を思い出してしまい 私は躓き転んでしまった
⌜ あの時 ⌟ の恐怖を思い出し 立てずにいた私に
手を差し伸べてくれたのが
三ツ谷くんだった 。
三ツ谷
大丈夫ですか ?
差し伸べてくれた手を握ると 、 予想以上の力強さで
私を起こしてくれた
漓羽
… あ 、有難う御座います 、!
三ツ谷
いーんですよ 、全然 笑
ふ 、と笑う君 。
その顔につい見惚れて 、 頬が熱くなる感覚がした 。
三ツ谷
… って 、同中じゃン 。
私の制服を見て嬉しそうに言う
三ツ谷
どうりで見た事あんなーって思ったんだワ 笑 偶然だな 。
漓羽
えあ 、ほんとだ 、!!
三ツ谷
ふは 笑
マイキー
おーい 、三ツ谷ー ?
三ツ谷
あ 、おー 。
三ツ谷
その傘やんよ
漓羽
ええ 、いや 、悪いです 、!!
三ツ谷
いーいー笑
三ツ谷
貰っといてよ 笑
三ツ谷
んじゃ 、またな !
漓羽
… !
漓羽
… へへ 、
去った後に私は ふ、と笑みが零れた
これが私の初恋だった