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片想い
マーガレット
僕はいつだって真面目に生きてきた
お母さんお父さんの言うことも聞いたし
お友達もたくさんいた
自分自身を高めていけば周りの環境も 高度なものになる
そう思っていた
僕は勉強を頑張って私立の中学に進学した
周りのレベルも高くて
ともに助け合いお互いを高め合う
そんな学校生活を思い描いていた
中学校に入って成績も良かったし、
人間関係もそれなりに良かった
でも、恨みを買ってしまった
黄
黄
黄
僕を傷つけようとしてる人がいるのは 明らかだった
でも、そのままにしようとした
嫌がらせをするような人と絡むのは 無駄だと思っていたから
黄
黄
そんな態度がもっと恨みを買うなんて 思ってなかったし
敵は近くにいるとは知らなかったから
ある日下駄箱に手紙が入っていた
放課後体育館裏に来てください 待ってます。 2人で話したいことがあります
僕が通っていたのは いわゆる私立のお堅い学校だった
小学校の頃から勉強ばかりしていた 僕にとって、
恋愛というのは興味があって
嫌がらせに疲れていたのもあり
その手紙の通り体育館裏へ向かった
体育館裏に行っても誰もいなかった
黄
そう思ってその場を離れようとしたとき
腕を引かれて体育倉庫に引っ張り込まれた
とにかく強い力で腕を引かれて
すぐ手は離された
勢いで体育倉庫の床に転がる
黄
何するんですか
そう問いかける暇もなく 視界が真っ暗になった
黄
頭を殴られて、体育倉庫に閉じ込められた
僕は真面目にやってきたのに
どうして…
夜警備員さんに見つけてもらえたおかげで
大したことにはならなかったが
学校にいられなくなったのは僕だった
公立の中学に転校して
しばらくは学校に行けず、2年生になった
2年生になり、 少しずつ学校に行くようになると
少しずつ友達ができて
それなりに楽しい生活だった
ただ、心を開けず
どこか孤独な毎日だった
そんな僕を見つけてくれたのは青先輩
中2の頃入ってた環境委員
その委員長、副委員長が 青先輩と桃先輩だった
環境委員は不真面目な生徒も多くて
僕も楽そうだから入っただけで 特に熱意はなかった
副委員長の桃先輩が人気な人だから かろうじて人は集まっていたけど
委員会が始まる前も騒がしくて いつまで経っても始まる様子がなかった
青
青
印象に残る声だった
小柄でおとなしそうな見た目とは対照的に よく通る爽やかな声
あんなに騒がしかった教室は すぐに静まり返る
青
先輩が今日の仕事内容の説明をしていて
学年ごとに清掃担当の場所を決めた
僕は他のクラスに友達もいないため
当たり前のように孤立して、 1人で広い教室の掃除をしていた
青
先輩がチェック表を持ちながら 教室に入ってくる
青
黄
先輩の問いかけに頷きながら答える
すると先輩は大きな伸びをしてから 机に腰掛けた
青
青
力を抜いた様子の先輩がかわいらしくて 思わず笑みが溢れた
青
その日から青先輩は委員会以外で 話しかけてくれるようになった
先輩の優しさや明るさに惹かれて
好きになるのは一瞬だった
一気に距離が縮まるのと同時に
桃先輩が羨ましくなった
黄
軽くノリで聞いてみただけなのに
青
あんなに顔を赤く染めるから
胸が苦しくなった
桃先輩は良くも悪くも目立つ人で
僕はあまり得意ではなかった
桃先輩も青先輩を大切に思っているのが わかったから、
桃先輩の悪い噂を必死にひろめた
青先輩に、見てもらいたかった
そんなことをしても意味はなく 先輩たちは卒業して同じ高校に進学した
青先輩は受験生の僕に気を遣って あまり連絡をしてくれなかった
僕は高校に進学するまでの間
僕の知らないところで2人の仲が…
そう考えると気が気じゃなかった
僕が高校に行く頃には
桃先輩は相変わらずあそんでいて
青先輩は桃先輩に1番近い人だった
先輩への想いはどんどん膨れていった時
赤と友達になった
赤が少なからず僕に好意を抱いてるのは 気づいていた
だけど気付かせないようにした
僕は赤を使って青先輩の気を引こうとは 思っていなかったから
ただちょうど良かっただけだ
赤から聞く昔のあの人の話は
明らかに桃先輩そのものだった
赤の弟ともたまに会っていて、
見た目もそっくりだから
桃先輩の態度にも納得がいった
青先輩の好意に気づきながら
曖昧なまま 青先輩とは真逆の人をそばに置く
赤にそっくりな可愛い子を
桃先輩はきっと赤を見れば
僕はわざと赤を軽く押しやった
赤
赤
桃先輩が赤の腕を掴む
ほらやっぱりこの人は
青先輩のことなんか見えてない
僕が隣にいた青先輩を見ると
彼も僕のことなんか見ていなかった
黄
僕はそう言ってわざと2人を離す
機嫌の良さそうな赤に わざとらしく声をかけた
黄
赤
赤
喜びを隠しきれてない様子の赤
黄
話を切り出すと赤は僕の腕を掴む
赤
必死な赤の様子に驚きながら頷く
人の気持ちはやっぱり単純だ
黄
僕はわざと2人を引き合わせた
そこから2人はいい感じで
多少のすれ違いはあるかと思ったが
すぐ付き合いだした
僕の思い通り
桃先輩は青先輩と一緒にいられなくなる
黄
黄
隣を歩く僕たちを2人は見てる
残念でしたね桃先輩
あなたに遊ばれて泣いた青先輩を 慰めたのは僕なんだ
もう隣にはいられない
先輩はいつかあなたのことを忘れる
青先輩がよく聴いていた失恋ソングが 頭の中に流れた
"浮気されろ"
赤は、浮気できないよね
だって僕のことが好きだから
ごめんなさい2人とも
でも僕は誠実に生きてきたから
コメント
3件
タグが多くておん⋯❓て思ったら結構などろどろでドカ鬱(すき🫶😌😌😌) てかこんなにも致死量な片思い(どんより)見たのひさびさすぎてしんだ とても好き😚😚😚😚😚😘😘😚😘😚😘😚😘
うわ、ゾワっとした……「誠実に生きてきたから」って最後のセリフがめちゃくちゃ怖い。真面目に生きてきたのに報われなかった反動で、自己正当化しながら周りを操作し始める主人公の心理描写が生々しくて、引き込まれた。青先輩への片想いが執着に変わっていく過程がリアルで、背筋が冷える感じがする。次どうなるのか気になる!