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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

シリア

(マッシュくん達とはぐれちゃったよぉ…。)

シルバ

…。

シリア

ヒョッ…!?

シリア

(あの人…シルバ先輩…?)

???

ひっ…う、うっ…。

シリア

(な、なな、な、なんですとぉ!?)

シリア

(泣いてる子居るんですけど!?)

シリア

あの〜…。大丈夫ですか?

???

あ…う…。

???

うぅぅ…。

シリア

…えっと、お名前は?

シフォニ

シフォニ…。

シフォニ

シフォニ・カーナです…。

シリア

シフォニちゃん、シフォニちゃんはどうしてここで泣いていたの?

シフォニ

銀のコインが…。

シリア

え、銀のコイン?

シフォニ

銀のコインとわたしが取った森サソリの額のマークを盗られて…。

シリア

どうして?

シフォニ

レアン寮の先輩に勝負を持ち掛けられて…。

シフォニ

嫌なら銀のコイン全てと森サソリの額のマークが交換条件だ、って。

シフォニ

わたし戦えないんです…。だから銀のコインとサソリの額のマークを渡したんです。

シリア

それって…。

シリア

その人、もしかしてシルバ先輩?

シフォニ

えっと…白い眉ピアスさんです…。

シリア

(シルバ先輩だ…。)

シリア

…シフォニちゃんは何も悪くないよ!

シリア

それに盗られたままだとすっきりしないよね?

シフォニ

え、な、何するんですか…?

シリア

もちろん、取り返そうよ!

シフォニ

取り返す…。

シフォニ

む、無理です! 本当にわたし出来損ないですから…。

シリア

…私が手助けするから、一緒に取り返そう?

シフォニ

え、いいんですか…?

シリア

この辺りに居るはず…。

シリア

…っえ?

シフォニ

どうしたんですか…?

シリア

『リーシュ』

シフォニ

ほえ!?

シリア

私の魔法はリボンを操る魔法なんだ。

シリア

今は、そのリボンを木に繋いでる。

シフォニ

凄いですね…!

シリア

…リボンの隙間から向こうを見てみて。

シルバ

『アイアンフィスト』

ドット

ぐっ…!?

シフォニ

ヒュッ…

シリア

…。

シフォニ

どっ、どど、どうしましょう…!?

シルバ

あぁーん?

シルバ

そっちにも居んのかァ?

シリア

…!

シルバ

『アイアンフィスト』

シリア

シフォニちゃん、こっち!

シフォニ

はっ、はい!

シルバ

やっぱ居るじゃねーか。

シルバ

アイツらの連れか?

シリア

…。

シルバ

それにそっちの女は…

シルバ

さっきコインを盗ってやった奴じゃねーか!

シルバ

わざわざまたコインを盗られに来たのかぁ?

シルバ

そういえば銅のコインを盗るのはまだだったな…

パシッ

シリア

…その子に触れないでください。

シルバ

あ”ぁ”? フザケてんのかテメェ?

シルバ

気分が良かったからコインを盗るだけにしてやろうとしてたのによォ?

ドット

…おい!

シリア

…! あの人…

シリア

(さっき一緒に戦った…)

ドット

どうせそいつらに魔法を使おうとしてるんだろ。

ドット

その分も俺が受ける。だからさっさとやれ。

シルバ

…あぁ? 今お前らの話はしてねぇんだよ。

シルバ

『アイアンフィスト』

ドンッ!!

シルバ

…あぁん?

グラウス

ほぉ〜。

グラウス

アスター殿から呼ばれて来てみたが、正解だったのぉ。

グラウス

さっきの続きが出来そうじゃ!

クレセント

兄様。アスターさんが俺達をここに呼んだ理由を忘れてないよな?

クレセント

俺達はシルバさんを止めに…

グラウス

ははは、そう言えばそうじゃったな。

アスター

間に合った…。

シリア

アスター先輩! と…

グラウス

我はグラウス・パラセレネ。

グラウス

そしてこっちが我の弟のクレセント・パラセレネじゃ。

シルバ

パラセレネ家の奴らか…。

アスター

…シリアちゃん。あとそこの子も。

アスター

今のうちに逃げるよ!

シリア

え、逃げて大丈夫なんですか?

アスター

…今は逃げるしかない。

アスター

きっと、そこの子のコインの件はマッシュくん達が解決してくれるはず。

アスター

だから彼らをどうか信じてほしい。

シリア

…シフォニちゃんはどう?

シフォニ

…わ、分かりました。

アスター

それじゃあ2人とも私に着いてきて。
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