トントン
…
重たい目を開けるとフウとセイカはもういない
死んで生き返った感覚に不信感を感じる
あたりを見渡すと少しだけ青い髪が落ちている
土埃がたってあたりがよく見えなくなる
それでも周りを見渡すと
足跡が残っている
足跡にはかすかに血がついている
そのまま俺は足跡を進んでいくことにした
足跡は森の方へつづいていた
そのまま進んでみると
セイカ
はぁ…はぁ…
そこには血のついたナイフを持っているセイカがいた
ブーツには走ったのか泥がついており
セットしていた髪はくしゃくしゃになっている
息を上げて下を見つめていた
セイカの顔は何か大事なことを成し遂げた時の顔のように
大きな笑みがあふれていた
セイカの視線をたどって下を見てみると
青い髪の色をして狐の耳がついている青年が横たわっていた
その外見だけで俺はフウだということに気が付いた
トントン
何して…
セイカはその声に気付かないで独り言をつぶやき始めた
セイカ
これで邪魔する奴はいなくなる
セイカ
ここから逃げてまた私はお金持ちに…!
そう、こいつはお金目当てで父と結婚した
そのため俺にも、父にも興味はない
あるのは「金」、それだけだ
自分があざ笑われないために俺を育て
会話をしようとすると適当な言葉で終わらせる
自分にしか興味がない、救いようがない奴だ
こんなのが母親だと思うと嫌気がさしてくる
トントン
あのー喜んでるとこ申し訳ないですけど少しいですかね?
セイカ
…
呆れた声で静かに尋ねると
その問いを無視して森の奥へと走っていく
スカートが足に引っ掛かり転びそうになっていても走っていく
それを無視して俺はすぐにフウに寄りかかる
トントン
大丈夫か!?
フウ
ああ、大丈夫にゃーよ
俺が焦った様子でフウに声をかけると
倒れていたフウはすぐに起き上がり返事をする
なぜか、何もなかったかのように落ち着いていた
トントン
その傷でたてるんか…
フウ
僕を誰だと思ってるにゃ
フウ
たかが人間のナイフを刺したところで
フウ
僕が死ぬはずないにゃーよ
フウ
僕は神様にゃーよ?
トントン
俺の心配した気持ちを返せ
フウ
でも心配してくれて嬉しいにゃー
トントン
はぁ…
黒梟
皆さんどうも黒梟です
黒梟
少なくて申し訳ないです…
黒梟
次ぐらいで終わらせようと思っています!
黒梟
こんな語彙力のない小説をみてくださってありがとうございます
黒梟
ばいばーい