テラーノベル
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はぁはぁ。
嫌だ。
もう失いたくない。
大事な物。大好きな人。大切な宝物。友達。
何度拭っても溢れてくる涙。
必死に必死に追いかけて、取り戻そうとあがいている。
でももう戻ることなんて出来なくて、
一度咲いてしまえばもう二度と枯れない
呪いの花
母さん、父さん。
兄さん達。
ねぇ、今頃になって後悔してそうだね。
もっと仲良くしとけば良かった。ってね。
僕は止めた。必死に止めた。 でも、意味がなかったんだ。 あの時の家族で笑ってる顔なんて、
見たことがなかった。
だから僕は何も思わない。
貴方達がいなくなったって、どうでもいいんだ。
貴方達は、特別でも大好きでも大切でもない。
ただただ血の繋がりがあっただけ。
でもね、僕の周りの大切な人達は、 僕の知らないところで枯れてゆく。
それなのに僕の脳内には、はっきりと思い出が残されていて。
なんのために?
もういないなら、思い出したくない。
消えるなら、僕の脳内にある記憶や 思い出全て消してってよ。
もうこれ以上なにも願わないから。
ただ一つ、最後に僕に永遠の愛情と友情を下さい。
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