愛すべき人
✝︎ ご本人様とは一切関係ありません ✝︎ パロディ ✝︎ 通報 × ✝︎ 腐注意
ここの学校に転校してからはや一週間…
俺は転校初日からこの調子だ
毎日教室のドア前まで来てるのに教室に入りたくなくて結局帰ったり保健室に留まったりする
友達は作ってねぇし、授業もつまんなすぎて途中で帰ったりもした
そのせいで俺がヤンキーだのたんだのって噂が流れてるらしい
葛葉
ズルりと肩から落ちているカバンを上げ直し、ドアに手をかける
ガラッ
俺がドアを開けた瞬間、ピタリと話し声が止まる
担任
葛葉
「 え?葛葉くん? 」
「 あの子ってヤンキーの子じゃ… 」
あー、全部聞こえてるっつうの…
担任
担任
担任が指さす先は転校初日にクラスの反対を押し切って俺に話しかけて来たヤツの隣だった
葛葉
担任
テストなんて知るかって思いながらも自分の席にカバンをかけて座る
女子生徒
肩まで伸ばしてある黒髪をゆらゆらと揺らしながら俺に話しかけてくる
葛葉
女子生徒
カノジョは自分のカバンをあさり、1冊のノートを俺に差し出す
女子生徒
女子生徒
葛葉
一応丁寧にノートを貰い試しにパラパラとノートの中身を見てみる
そこには丁寧に付箋(ふせん)やマーカーで分かりやすくまとめてあるものばかり
葛葉
女子生徒
葛葉
女子生徒
女子生徒
担任
女子生徒
教室が笑いに包まれるとカノジョは照れくさそうに顔を隠した
昼休み、いつものように屋上のフェンスに寄りかかって街を見回していた
葛葉
︎︎
突然背後から聞こえた声にビクッと体を震わせた
葛葉
タメ語で話しそうになり、1度言葉を切る
俺なりの思考だ。この学校、おかしいヤツらがうじゃうじゃいっからな…特に先輩たちとか。だから敬語で喋んねぇと
だる絡みでもされたら困る
︎︎
叶
あー授業中も昼休みも空ばっか見てるヤツか
葛葉
叶
叶
葛葉
本音が口からポロッと出てしまったが、どうでもいいと思ってそのまま何も言わなかった
叶
葛葉
葛葉
って…なんで俺ばっか答えてんだよ
叶
そう言うと叶は俺の寄りかかっているすぐ横のフェンスの隙間に手を通す
ガシャンッ…ガタッ…トッ…
あまりの音を大きさに俺の視線がスマホからフェンスに向けられる
葛葉
叶
葛葉
そう、叶はフェンスを乗り越えて数十cmしかないところに立っていた
葛葉
叶
叶
ガシャンッ──
そう一言言った瞬間
フェンスから叶の手が離れた
𝐧𝐞𝐱𝐭 ♡100
コメント
1件
knkzだぁッ....物語神やぁ、、、