例えるなら
満開の桜がぶわっと散るようなそんな恋
“運命の番”
そう感じ取ることが出来た
でもここはαだけが通える名門校だということを思い出した
だからおれはこの気持ちをぎゅっと胸の奥底に閉ざした
この世界には男女の他に3つの性が存在する
α(アルファ) 恵まれた体格と優れた能力をもつ
β(ベータ) 1番人口が多く、一般的
Ω(オメガ) 男女関係なしに妊娠できる体と発情期(ヒート)を持つ
そんな性がある中でおれは幸せなことにαとして生まれてきた
おれはりいぬのことが好き
いや
好きだったのほうがただしいかもしれない
初登校日、おれは彼に恋をした
所謂ひとめぼれ。
おれはそのとき、運命の番というものを感じた
でも、ここはαしか通ってないはず。
だからきっとおれの思い違い
おれの恋心に蓋をした。
正直、りいぬがΩだったらと何度も考えた
だけどこの学校にいる以上αという事実は変わらない。
つらい、しんどい…、
定期的にくるヒートのせいで
学校も休まなければならない
おれが入学したのは名門のαが集う学校
ともなれば、まわりは全員敵だ
学校でヒートを起こしてしまったらそれは最後だ。
おれは入学する前はαだと思っていた
いや、αだと診断もされていた
入学初日におれは“運命の番”を感じた
けどここは、αしか通わない学校
少し不思議に思ったが、そのときの勘違いだろうと思って過ごしていたが
彼を見る度にドクンと大きく心臓がなる、
ある日の休日、
唐突なヒートに襲われた
病院で検査してもらったところ、
ごく稀にαからΩへと変化を遂げてしまう人がいるそう
おれはその稀な人の1人だった
そこからの生活はとても大変で不便なものばかりだった
ヒートが来そうな時には学校を休まなければならないし、
薬は常に持ち歩くなどたくさんのことを意識している、
なんでおれはΩになってしまったのだろうか、
とある日のこと
今日は朝からヒートが、来そうな予感がしていたが予定日まであと2週間近くあるので大丈夫だろうと思っていた
…が、
最後なことに学校でヒートを、起こしてしまった
あれ、ない。
今日カバン変えたんだった、
終わった…、
そんな声が耳に入る
ヤりたくない、だめ。
だけど本能には逆らえないようでどうしても求めてしまう
だんだんフェロモンと思われる匂いが強くなっていき
まわりもガヤガヤとざわめき出した
かすかにりいぬの声が聞こえた気がする…ッ、?
どんどんΩに近ずいて行ってるようで
おれの理性はいまにも崩壊しそうだった
おれが飛び込んだ教室には
フェロモンが充満しており、乱れたりいぬがいた
おれの理性はとっくに壊れていたらしい
声が枯れるまで犯し続けておれのいえに持ち帰った
目の前が真っ暗になった
ああ、おれこんなにもさとみくんに溺れていたんだなって改めて感じされられた
こんなに呆気なく終わるんだ…、
新しい学校にも慣れてきた頃、
転校生が来るらしい
おれの頭は真っ白だ
別れを告げてまだ1ヶ月も経ってねえのにまた再会、、、?
おれの恋、
例えるなら
桜がぶぁっと満開になったような恋
なんか違うっ…()
コメント
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