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ディシア

小さい頃はここを通る度

ディシア

こんな疑問を抱いていた

ディシア

そもそも風砂なんて

ディシア

壁で防げるものなのか

ディシア

大人になってからわかったんだ

ディシア

防砂壁は風砂だけじゃなくて

ディシア

アタシたちみたいな者まで阻んでるって事に

まあ、これでも昔ほどよくはなってるはずだが

あなた

ディシアさん?

ディシア

ああ、悪い

ディシア

少し考え事をしてただけだ。

あなた

これが防砂壁…

ディシア

高いだろ?

あなた

はい。とても。

あなた

もう向こうまで続いてて、どこが砂漠のゴールだかわからないですね

ディシア

そうだな。

ディシア

ナタに繋がる山道もあれば、

ディシア

その途中に甘露花海っていう

ディシア

オアシスもあるが

ディシア

砂漠を越えたらフォンテーヌの海が見えるはずだ。

あなた

ナタにフォンテーヌ。

あなた

またそれも外国って感じですね。

ディシア

そーだな。

ディシア

アタシは昔から砂漠で育っててな。

ディシア

なんどかフォンテーヌの海を見に行ったことがあるよ。

あなた

どんな街なんですか?

ディシア

水の上にある街。って感じだな。

ディシア

高い土地から滝が溢れていて

ディシア

そこからはもうスメールの海,ってところだろうか。

ディシア

なんだ、表現がなかなか言葉じゃ伝えにくいな…

あなた

滝の上流の街みたいな感じですか?

ディシア

そんな感じだ

ディシア

いつか時間があればフォンテーヌには行ってみることだ。

ディシア

アンタは芸術の才能がある

ディシア

その演技をフォンテーヌ邸で見れたら…

ディシア

おっと話が逸れたな。

ディシア

さて、物資の調達だ。

あなた

はい。

あなた

…て、あれは…

ディシア

アイツ…

アルハイゼン

ようやく来たようだな

ディシア

ようやくも何も

ディシア

初めっからコイツに行くって伝えてればドリーに金を払わなくて済むだろう?

アルハイゼン

何を言っている?

アルハイゼン

コイツはこの世界の人間じゃないのだから

アルハイゼン

護衛をつけないでどうする。

ディシア

だったらアンタがアタシを雇ってくれても良かったんだぜ?

ディシア

顔見知りじゃねぇか

アルハイゼン

そういうわけにもいかない。

アルハイゼン

俺は今、傭兵に追われている

ディシア

は?

あなた

それは逃げた方が…

アルハイゼン

だから砂漠へ行く

あなた

なんか理由になってない気が…

ディシア

アタシだって傭兵だ…

ディシア

でもなんでアンタが追われてんだ?

アルハイゼン

教令院で雇った傭兵の申請を却下したからだ

あなた

それってアルハイゼンさんが悪い気がする…

ディシア

アタシもそれは同感だ…

アルハイゼン

何を企んでいる連中か知らない奴らの申請なんて通す気はない。

アルハイゼン

だが、追われているのは事実。

ディシア

どこへ行くつもりなんだ。

アルハイゼン

アアル村だ

ディシア

それなら、ついてきな。

ディシア

ま、アンタも道くらいはわかるだろうけど

ディシア

戦闘になったらめんどくさい。

ディシア

仕方ないから二人分の護衛してやるよ

あなた

ディシアさん…

アルハイゼン

ああ

アルハイゼン

好きにして構わない。

なんでいつもこうアルハイゼンさんは上から目線なんだ…笑

アルハイゼン

久しぶりのアアル村だ。

ディシア

そんなに来てないのか?

アルハイゼン

最後に来たのはおそらく学院祭の時に実況で連れてこられた時だろう

ディシア

あの時か…

あなた

学院祭ってみなさん出られたことあるんですか?

ディシア

アタシは教令院の人間じゃないから催しがあることくらいしか知らないぜ

アルハイゼン

俺は出るつもりはない

アルハイゼン

ただ前回特別審査実況枠で呼ばれただけだ。

あなた

いつか見てみたいです!学院祭!

アルハイゼン

お前が帰らなければ毎年見れるが

ディシア

そこはかえしてやろうぜ、元の世界によ

???

止まれ。

アルハイゼンの後ろに何やら槍をむけていた

アルハイゼン

まさかここまでついてくるとは

アルハイゼン

大マハマトラ殿

セノ

大人しく俺に従え

セノ

さもなくばお前であろうと刃を向けることになる

あなた

セノさん?!

ディシア

おいおい、またキャンディスに叱られんぞ。

ディシア

アタシはもう止めねぇ

ディシア

介入もしないね

アルハイゼン

俺になんのようだ?

セノ

お前が傭兵と手を組み砂漠へ向かったときいた。

セノ

とある傭兵がアルハイゼンに申請をしたところ却下されたと言っていた。

セノ

その研究申請を却下した理由は、お前が自ら調査、研究を盗んだからだという報告が入った。

アルハイゼン

事実が一つも無いでは無いか

アルハイゼン

そんな戯言のためにわざわざ大マハマトラが動くなんてな

セノ

俺はお前に事実を確認したいだけだ

ディシア

とりあえず、落ち着け。

ディシア

ほら、キャンディスもあそこにいんだ。

あなた

キャンディス…?

キャンディス

おーーい!みなさーん!

ディシア

よう、久しぶり

キャンディス

ディシア!

キャンディス

おかえりなさい!

ディシア

ああ。ただいま

ディシア

んで、セノ、アルハイゼン

ディシア

アンタ達の話を聞こうじゃねぇか

キャンディス

もしかして、また喧嘩でもしたんですか?

セノ

あくまで仕事の話だ。

セノ

すまないが場所を借りる。

アルハイゼン

俺は今のところ何もしてはいない

あなた

今のところ…ってのがもう怪しいんですけど

セノ

コイツの言うとおりだ

セノ

何を企んでいる

アルハイゼン

計画の最終段階になったころ俺はお前達に話そうと思っていた

アルハイゼン

元々目立つようなことはしたく無い

セノ

言え

いや、セノさん怖

ディシア

あれだったら、アンタ、ちょっとこっち来な

あなた

私?

ディシア

コイツらが話してる間、お前は気まずいだろうし空気も悪い…

ディシア

気分転換がてらアタシの友達のキャンディス

ディシア

紹介したのち少し雑談でもしていこうぜ

あなた

はい!

キャンディス

さて、改めて

キャンディス

私はキャンディス

キャンディス

アアル村でガーディアンとして砂漠の民を守っています

あなた

ガーディアン?!

あなた

戦い強いんですね…

キャンディス

えへへ…少しですが

ディシア

アタシなんかが砂漠で戦うより、キャンディスが砂漠で戦った方が効率がいいんじゃないか?

キャンディス

そんなことはありませんよ

キャンディス

ディシアも充分強いもの

スメール人って野蛮すぎない?

あなた

戦いが強いなんて…

あなた

みなさんなんでそんなに身体を張ってまで…

ディシア

スメール人は別に争いを好んでるわけじゃない

キャンディス

かの有名なクラクサナリデビ様の他にも、キングデシュレト様のような砂漠の神様もいました。他にも花神様やヘルマヌビスのような眷属だっています。

キャンディス

スメールにはそう言った信仰する者の違いで争いが生まれてしまったりする事が昔からよくありました…

ディシア

だからアタシは昔から

ディシア

防砂壁は風砂だけじゃなくて

ディシア

もはや、砂漠と雨林ってだけで何か隔たりがあるんだろうなってのも考えたぜ。

ディシア

きっとその間に争いが生まれてしまったんだろう

あなた

なんだか深いですね…

あなた

私の世界はそう言った神を信じるって言う文化がありません。

あなた

ですが、国によってはそう言うものもあります。

あなた

でも、スメールには神様が本当に存在しているんですよね。

ディシア

ああ。

ディシア

クラクサナリデビ様がご健在だ

ディシア

当然、クラクサナリデビ様も簡単に会えるわけじゃない。

ディシア

アタシ達も運良く会えただけだ。

あなた

そうやって会える神様っていうならば

あなた

私も元の世界で信じてもいいかなって思います。

キャンディス

デーツを持ってきました。

キャンディス

よろしければ食べてください。

キャンディス

ヨーグルトもあるのでご一緒にどうぞ。

あなた

ありがとうございます。

セノ

すまない、話はついた。

アルハイゼン

そろそろ行動に出る。

ディシア

訳もわかってねぇのに行くって言われてもなぁ

キャンディス

とりあえず、食べながら…話でもしてください。

続く…

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