TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

最後の3人

一覧ページ

「最後の3人」のメインビジュアル

最後の3人

1 - 第1話 ありがとう ーーそしてさようなら

♥

124

2025年09月14日

シェアするシェアする
報告する

「明日で世界は終わるらしい」

ニュースでは、世界の中心核で進められていた巨大実験が制御不能になったと報じられていた。

避けられない崩壊――それが明日の朝には全てを覆うらしい。

それでも、俺たちはいつもの公園に集まった。

夕暮れの空は赤く染まり、遠くの街のビルが微かに揺れている。

世界が終わるなんて、まるで嘘のように静かだった。

Km

まじでなんもしねぇな..((呆

Am

まぁみんな怖いのかもね〜

Am

終わる世界って、もっと派手に爆発とかするんじゃないかって思ったけど

Km

いや、これだから怖いんだよな。爆発じゃなくて静かに消えるっていうのが……

Rz

だね..

Km

..

俺は黙って夜空を見上げた。

遠くで人工的な光がチカチカと瞬き、世界の終わりを予感させる。

明日、全てが消える。

でも――最後の時間を三人で過ごすことに迷いはなかった。

Km

なぁ..

Km

俺...2人と会えてよかったわ!

Km

まぁ足引っ張ってばっかだけどな〜((笑

Rz

何言ってるの..((笑

Am

そうだよ〜..?

Am

Kmが居たから私達も頑張れたんだから..((呆

Km

いやいや..?

Km

俺だってお前らが居たからやっていけたんだよ.!!((笑

空気がふっと和らぐ。

原因は人間にある。科学の暴走、避けられない崩壊。

でも、三人で過ごした時間だけは消えない。 そしてそれが、世界の終わりよりも尊いものに思えた。

Rz

みんなお互いに救われてたんだね〜((笑

Am

だね〜((笑

彼は照れたように俯き、夜空を見上げた。

Km

なら最後もみんなで

Km

笑って終わろうぜ..((笑

俺たちは顔を見合わせ、声を出して笑った。

くだらないことで、馬鹿みたいに、泣きながら。

手を伸ばし、肩を叩き合い、時にはつまずいては抱き合う。

世界の終わりなんて、まるで関係ないかのように。

――やがて、東の空が白み始める

夜明けの光が世界を優しく照らす。

明日、全ては消えてしまう。

でも俺たちは、この瞬間の笑顔と温もりを胸に刻んだ。

Km

...

Km

ありがとう..((笑

ぽつりとKmが言った。

Km

俺たちで笑いあえて良かったわ..!

俺たちは頷いた。

形はどうあれ、世界が終わっても、俺たちの心はずっと一緒だ。

三人で過ごしたこの一夜――永遠に。

この作品はいかがでしたか?

124

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚