未練

青黄/未練

地雷・純粋さん👋🏻‪ ※ご本人様には関係ありません❌

れいなちゃんが感動系好きと聞いたので書いてみました🙌🏻

今日もいつもと変わらない言葉を言う。 いつも理不尽なことで怒られて、特別仲のいい同僚なんていないから相談することもできない。 どうして何事も上手くいかないのだろうか。

幸せそうな人を見ると、どす黒い感情だけが込み上げてくる。 自分でも最低だなってわかってる。 わかってるけど、僕だけ不幸なんじゃないかって思ってしまうから、他人を妬んで発散させる。

急に名前呼ばれたからびっくりしてゆっくりと振り返った。

黄くんは高校生の頃の元カノ。 別れてからもずっと未練たらたらで凹んでたっけ… 懐かしいなぁ

少し気まずい雰囲気が流れる。 上司に怒られた後みたいで嫌な空気… を遮ったのは黄くんだった。

急にも程があるだろ、と思ったけど驚きすぎてなにも言えなかった。 1週間付き合う？黄くんが僕と？ そもそも振ったのは黄くんの方だし何かの間違いだよきっと。

照れてるし多分本気…なのかな。 だとしてもなんで…

僕の心を読むように理由を話し始めた。

思い出した。 確か、喧嘩したんだっけ…

ー回想ー

＜え、なになに？喧嘩？

＜あそこが喧嘩するの珍しいね

それから数日後、黄くんは学校に来なくなった。 理由なんて知れてることだと思っていたけど、結局引っ越しただけだった。

その時は喧嘩別れというのもあって、会いに行こうなんて微塵も思っていなかった。

好きなようにって…そういうこと？ 黄くんってそんな簡単に自分を売る人だっけ。

結局、冷たかった理由も聞けないとか 僕奥手すぎるだろ笑

黄くんの顔が一瞬曇ったのは多分気の所為だろう。 だって黄くんは僕と付き合えて嬉しいはずだから。

強がったものの、心はネガティブでずっと幸せな人を憎んでるよ。 なんて口が滑っても言えない。

正直、好きでもない人と暮らすのは抵抗があったけど… 黄くんならいっかって思ってしまった。

なんだこいつ。 …変な感じ。

今ちょっと動揺したけど流石にそこに触れるのは失礼なのでやめた。 ほんと読めない。

そこから黄くんとの同棲生活が始まった。 想像とは違い、案外楽しかった。 仕事から帰ったら笑顔で出迎えてくれて、美味しいご飯もある。

僕が家事をしようとすると、先に黄くんがしてくれている。

今日もまたお風呂に誘ってくる。 ちょっとだけかわいいとか思ってたり…？

こんな他愛ない会話も楽しい。 社会人になって初めて幸せだと感じた。

黄くんとの生活が楽しくて、あっという間に金曜日になってしまった。 この5日間で僕は黄くんのことがかなり好きになっていることに気がついた。

だから……

明日言うんだ。 黄くんのことが好きだから1週間とか言わずに、ずっと隣にいてほしいって。 だけどまさかあんなことが起きるなんて思ってもいなかった。

ー次の日ー

急に出てきた”好きな人”という単語。 まだ好きでいてくれていることが嬉しくて頬が緩んでないか心配になった。

からかったつもりなのにほんとに照れてるとか反則すぎ…//

急に意味不明なことを言い出して混乱してしまった。 買っても意味がない…？ 何度考えてもその言葉の意味がわからなかった。

少し違和感も覚えつつ、僕たちはたくさん遊んだ。 明日でこの関係が終わりということも忘れて。

言うなら今しかない。 6日前、きっと黄くんも勇気を出して言ってくれたように、僕も言わないと。

突然手を握られて素っ頓狂な声が出てしまった。

下を向いてしまった。 もしかして僕やばいこと言った？ そう、不安に思って顔を覗き込んだ。

両思いになれたから泣くのって…どんだけ涙脆いんだよ。 ましてや高校生の時付き合ってたのに。

さっきのように、次は僕が手を握った。

少し険しい顔と心配するような目。 全てが嫌な予感がした。

黄くんはほんとに明日で終わりにしようとしてる。 最初から決まっていたかのように、君の心は揺るがない。

なにも理解できなかった。 じゃあ君はどうやって会いに来たの？ 僕がもしこの約束断ったらどうしてたつもりなの？

赤くんは高校生の時の友達。 今はあまり関わりはないが、黄くんのことに関してはたくさん協力してくれた人。

悪いとかそんなんで諦められたらこれからも出かけようなんて言わない。 言いたくても口に出せない。

ﾄﾞｻｯ

仮にも、か…

ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯ

そこから僕たちはずっと繋がっていた。 絶対に明日で終わらせないと、決心しながら。

ー朝ー

そうやって桜を眺める黄くんの顔は消えてしまいそうな程、透き通って見えた。

少し呆れながらも、ブランコの方へと歩く。

僕もだなんて恥ずかしくて言えない。 だけど

今日くらいは言ってもいいかな…なんて

ずっと僕たちはこの公園で遊んだ。 この年齢でここまで遊べるのはきっと、黄くんのおかげだと思う。

1週間前のような空気が流れる。 本当に今日で終わりなのか？

黄くんの首に仕事帰りにこそっと買っておいたネックレスをかけた。 黄色のルビーが埋め込まれた綺麗なネックレス。

そういって抱きついてくる黄くんの顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。

力強く抱きついてきたと思ったら、黄くんは僕から離れてから言った。

僕が気付くのが遅かった。 気づいた頃には黄くんは走り出していて、公園の角を曲がっていた。

もちろん、僕も追いかけた。 けど、黄くんの姿はどこにもなかった。

記憶の中だと黄くんはあまり足が速くない。 なのにこんな早くいなくなることなんてあるか…？ 僕はなにもわからなかった。

あの後嫌な予感がし、仕事を休んで黄くんの実家まで来た。 黄くんの居場所をお母さんに聞こう思った。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ｶﾞﾁｬｯ

笑った顔、黄くんにそっくりだなぁ…

いるんだ…！ 緊張で飛び出そうな心臓を抑えて、家にあがった。

そういって連れてこられた場所は高校生の頃と変わらない、黄くんの部屋の前。

ｶﾞﾁｬｯ

そこにいたのは昨日までの黄くんではなく、額縁の中で笑っている黄くんだった。

昨日までのメッセージのやりとりを見せれば…！

スマホを持つ手が震える。 あったはずのトーク画面が黄くんのだけ消えている。

もしかして…全部僕の妄想？ もし妄想だったら、元々黄くんがいるなんて…

あの後、黄くんのお母さんから聞いた話。 黄くんは高校生の時、病気で亡くなった。 引っ越したのも病院で入院するためだったらしい。

もし僕の解釈が合っているなら、別れる前黄くんが冷たかったのは入院することが決まっていから…？

黄くんは亡くなってからも会いに来てくれたのに、僕はなにもしてあげることができなかった。

高校生の時も、この1週間も黄くんは辛かったと思う。 それなのに僕は自分のことを不幸だって決めつけて、他の人を憎んでいた。

黄くんはいなくなってしまったけど、いつも隣にいるようだ。 仕事で失敗しても、上司に怒られても、黄くんに励ましてもらっている気がする。

ずっと不幸せだと感じていたけど、案外幸せはすぐ近くにあると気づいた。

えんど

待ってボツすぎてむり 約600タップ頑張ったけど納得言ってない🙂

でも時間はかかったのでいいねたくさんほしい…（） あと感動系初めて書いたから絶対変です。。 話の内容とかぐちゃぐちゃかも🫠