嫉妬編②
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体育終わりにて
凛
怒ってるよね。
凛
ごめんね。
蒼介
…………。
蒼介
りんさぁ。
凛
うん。
蒼介
もうちょっと危機感持った方がよくね?
凛
危機感?
凛
なんで?
蒼介
そーゆーとこ。
蒼介
俺一応ってか、彼氏だし。
蒼介
俺だってほかの男の体操服とか来てたら嫉妬すんだろ
蒼介
別に終わったことはもう言うつもりないけど
蒼介
お前はもっと危機感持て。
凛
うん。
凛
ありがとう。
蒼介
ん。
しかし、さらなる悲劇が凛に襲いかかります。
襲いかかるというか自ら走って迎えに行きます。
マッハでね。
ハハッハハッハハッハハッハハッハハッノ ヽノ ヽッノ ヽ/ \ッ/ \/ \ッ
男子A
凛ちゃん凛ちゃん。
凛
んー?
男子A
腕相撲しよう
凛
腕相撲?なんで?
男子A
俺、結構強いんだよね。
凛
私も、結構強いよ。
男子A
お、まじ?
男子A
負けた方がジュース奢りね。
男子A
手加減してあげる笑
凛
手加減なんて、心配ご無用だから😛
男子と手を組み合わせたその瞬間
凛
(いや、待てよ。)
凛
(いいのか。これはセーフなのか?)
凛
(いや、でもこれは争いだ。)
凛
(いいも、悪いもない。)
凛
(そうだ。そうだ。)
凛
(すぐにK.O.にしてしまえばいいだけの話。)
凛
すぐに終わらせてやるから。
ちなみに男子Aは最近凛ちゃんの周りを飛び回ってる奴。
テキトーすぎかってね笑
試合を始めてすぐに決着がついた。
どっちが勝ったのかって?
それは
男子A
凛ちゃん弱すぎ笑笑
凛
手加減するって言ったじゃん!😤
男子A
凛ちゃんがいらないって言ったから笑
男子A
ジュース奢りね笑
凛
んんんんん😤
男子A
じゃ、買いに行こっか
凛
え、私一人で行けるよ?
凛
何が欲しい?
男子A
あんまり自動販売機行ったことなくて
男子A
何があるかわからないからさ
凛
あ、じゃ、男子Aくん買ってくる?
凛
お金渡そうか?
男子A
いや、凛ちゃんがいなきゃ意味無いし
凛
え、あ、そう?😶
男子A
マッハで行ってマッハで帰って来たら大丈夫だよ
凛
マッハで…。
凛
じゃ、早く行こ!
マッハで走ってきて自動販売機の前
凛
どれがいい?
男子A
ほんといいの?自分で言っといてあれだけど。
凛
いいよいいよ。
男子A
じゃ、これ
凛
了解。
男子A
凛ちゃんさ。
凛
ん?
男子A
思ったんだけど、手結構小さいよね
凛
え、そうかな?
男子A
さっき、俺の手に収まるくらいしかなかった
自分の手を広げて見ていると
男子Aが自分の手と合わせてきた。
ピンチの凛ちゃん。
凛
え、あぁ。
凛
あ、そ、そーかもね。
男子A
もしかして照れてる?笑
凛
いや、照れてないよ💦
男子Aは少し笑って凛ちゃんの手を恋人繋ぎする。
凛
え?
凛
あ、ごめん!
凛
私、彼氏いるからさ!
凛
こーゆーのはあんまり…
強く腕を引くけどビクともしない。
男子A
僕じゃダメかな?
凛
…え?
凛ちゃん硬直。
凛
(え、つまり、男子Aくんは私に好意を持ってくれているということ?)
凛
(え、ぇ、嬉しいけど、どうしたら。)
凛
(まずはこの状況をどうにかしないと。)
凛
ありがとう。
凛
でも、本当にこーゆーのは…
蒼介
お前ら何してんの?
凛
え、あ
男子A
あ。
蒼介
こんなところで2人でなにしてんの?
男子A
いや、別に。
蒼介
手。
蒼介
そろそろ離したら?
男子A
あっ。
サッと繋いでいた手を離す。
蒼介
男子Aくんだっけ?
蒼介
俺がいること知っててやってんの?
男子A
ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだけど。
蒼介
凛。ちょっと来い。
蒼介は私の手首を掴むと大股でどこかへ向かう。
人の目がないところまで来ると蒼介はくるりと振り返った。
凛
蒼介。
ドンッ
蒼介は私の肩を軽く押すと壁に押しやり壁ドン状態。
蒼介
俺のこと見くびってんの?
蒼介
それともふざけてんの?
蒼介
もっと危機感もてって
凛
…………。
蒼介
俺に何か言うことは?
凛
ごめんなさい。
蒼介
次、家行った時覚えてろよ。
凛
え、あ、はい😳
蒼介
なんで、ちょっと嬉しそうなんだよ
腹立つなお前。
腹立つなお前。
その頃の男子A
男子A
え…。
男子A
…僕は?