小学生のとき、私は何事も完璧だった
運動も、勉強も、友達関係も
外見も、内面も、
皆が言う言葉は揃って 「風花ちゃんすごい!」 「風花ちゃん可愛い!」だった
あ、自分って凄いんだな なんて思って私は6年生最後を過した
そして現在、中学生になった
ガラッと環境が変わり 私の立場も変わった
勉強は前よりできるようになった けど誰も凄いなんて言ってくれない
顔だって変わってないけど、 可愛いとは言われない
なんか、ごちゃごちゃする
宮澤
うわあ〜!花宮、髪の毛綺麗〜
可愛いね〜!
可愛いね〜!
花宮
んふふ、ありがとう〜
山田
花宮ちゃんはほんとに可愛いよね〜
宮澤
だね〜
花宮
んふふっ
…
私は可愛くない、凄くない、 じゃあ私は何なの?
今までずっと、私が一番だった なのに、なんで?
いきなり後ろから突き飛ばされた みたいに痛い、辛い
私の個性が壊れてく
…
キーンコーンカーンコーン…
今日の授業は理科だ
授業内容が新しい範囲になった
正直今は何もしたくない、疲れてしまった
先生
えー、じゃあまず用語から覚えていくぞ
先生
まず、はじめに
先生
長い間に気温の変化とか、
水とかのはたらきによって
水とかのはたらきによって
先生
地表の岩石表面からぼろぼろと崩れていく
先生
これを〜