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「 先生が好きだよ。 」

、へ

その言葉は 確かに告白だった

なんか、しっくりきたわ

は?

いやもう、訳がわからん

さと、ンッ!?

黙って聞けよ

口から出た名前が 本人によって遮られる

彼の大きな手が 私の口を覆った

さっきみたいに優しく笑いかけてくれるとこ

意外と不器用なとこ

説明が下手くそなところとか

待って最後の悪口

うるせーバーカ

え待って

私今告白されてんの?

貶されてん、ッ

口を覆った手が 離れた時

綺麗な蒼と 視線がかち合う

宝石の様に 輝き続けるそれを

何秒私は 見つめているのだろう

そう、

まッ、

さと、っ

私の名前を呼ぶ 悟の声が

甘く響いて 脳を刺激する

どこで覚えてくんだッ こんな事!

っ、ん

っん、

後頭部に添えられた手が やけに大きい

何時の間にか 腰にまわった腕も

全てが熱を帯びている

ふ、ッん

逃げる程 角度が変わる彼の唇は

私を決して 逃しはしない

それが 心地良いなんて

そう思ってしまうのは

脳に酸素が 回らないからからだろう

、はァ

はぁ、はぁ

ゆっくりと 其れが離された時には

もう全身が 熱を帯びていた

こ、の馬鹿

本当に 私は馬鹿だ

この男を "態と"突き飛ばさなかったなんて

悟 side

先生の唇は 甘くて少し煙草の味がした

こ、の馬鹿

そう言う彼女は 頬を少し赤く染めていて

触れると とても熱を帯びていた

嫌いになった、?

頬を撫で乍 彼女の顔を覗き込む

すっげ、

真っ赤じゃん

うるさい

黙れクソガキ

少しでも 意識してくれたことが嬉しくて

俺は万遍の笑みを見せた

俺のものになってよ

聞こえた声色に 自分でも驚く

それは 酷く甘いものだったから

…馬鹿だね御前は

こんな女に惚れるなんて

馬鹿はそっちだろ

こんな女だから惚れたんだよ

俺は御前だから

こんなに愛おしく感じるんだ

もし、

私が帰ってくるまで

御前がフリーだったら

考えてやらんことも無い

んだそれ

簡単すぎんだろ

は〜?

わからないよ?

私より美人で可愛い子が現れるかもよ?

煽る様にそう言う 彼女は

意地悪い顔をしていた

バーカ

そんな彼女の 頭を撫でると

驚いた顔をして 目線を此方に向けた

俺は御前だけだよ

その発言に 彼女が石の様に固まったのは

言うまでも無いだろう

じゃーな

先生

手を振り 保健室を去る

あの魔性

勿論先生がこんなことを 呟いていたなんて

俺は知らない

あれから二週間後

先生がロスに 行く日がやってきた

じゃ、行ってくる

硝子

お土産待ってますよー

お土産楽しみにしてます

待ってお土産?

早くない?

高い酒買ってこいよ

甚爾

おそりゃいいな

甚爾

楽しみにしてる

うん

分かったよ御前ら

お土産な

呆れたように 笑う先生は

何故か とても嬉しそうにしていた

悟は?

お土産何がいいんだ?

あー俺?

俺は

俺は先生の 顎に手を添えて

唇を撫でた

蒼がいい

、は?

( ピーンポーンパーンポーン

丁度アナウンスが鳴り

俺は先生の背中を 押した

ほら行ってこいよ

言われなくても

じゃ元気で

ん、

さっきまで 感じなかったのに

寂しいという感情は 突然襲ってくる

なん、ッ

言葉の続きは 彼女の唇に奪われた

精々期待してろ

バーカ

そんな爆弾発言を残し

彼女は スタスタと乗り場に行ってしまった

悟、御前

硝子

マジで?ウケる( 笑

彼奴マジか

甚爾

結構大胆じゃねぇか

甚爾

なァ五条の坊?

うっせー

彼女は知らない

これから俺が 質問攻めにあうことも

教師になろうと決意することも

今俺の顔が 林檎の様に火照っていることも

呑気な彼女は 知らない

でもそれでいい

期待するしかねーだろ

バーカ

だってこんなにも 御前が愛おしいんだから

六年後

ある居酒屋

ひ、フッ(笑

硝子

ヒッ、ひ(笑

…笑いたきゃ笑えよ

いやッ、それは(笑

硝子

可哀想、だろッ(笑

僕だって思わなかったよ

教師になる為に口調まで変えてさ

結構大人になったの

んで?

久しぶりに蒼に電話したら?

「 え君誰? 」

って、

んふふふふっ( 笑

硝子

アヒャヒャヒャッ(笑

傑もう笑って?

我慢しないで?

余計傷つく

硝子に至っては魔女じゃん

硝子

あーおもろ

硝子

やっぱ先生好きだわ

期待を裏切らないよね

でも声可愛かったぁ"〜

硝子

夏油これアルコール入り?

否、ノンアル

なんせ下戸だからな悟は

それもさぁ

蒼ってお酒好きじゃん?

一緒に呑めないじゃん!!

先生はそんなこと気にしないと思うよ

僕が!気にするの!!

えあの悟が?

人を気遣う…?

硝子

恋って凄いな

ねぇそろそろ泣くよ僕

泣いたら慰めてやろうか

頭上から聞こえたのは あの日のアルト

よう

久しぶり

硝子

せんせー久しぶり

お久しぶりです

おー御前ら

さては此奴に伝えてないな

硝子

バレたか

この反応見ればなー

おーい悟

生きてるかー

目の前を彼女の細くて嫋かな指が 左右に動く

頬を常られて 彼女が本物だと分かった

なん、は?

まったく

だから説明しとけっつったのに

ほら取り敢えず店出るぞ

え、あ、

硝子ー傑ー

借りるぞー

硝子

勝手にどーぞ

返品不可です

店を出た後 近くの桜の木の下で

感動の再会を果たす

なんで

帰ってくるの九月の予定だったじゃん

予定が狂ったんだよ

丁度御前が忙しい時期だったから

硝子たちに伝えといたのに

彼奴ら、

本当にあの同期たちは 痛いことをしてくれる

ねー僕色々準備してたんだけど

ん?

まず君を空港まで迎えに行って

イタリアンでディナーして

花束渡して

告白するつもりだったのに

もー全部パーじゃん

…そうかな

私は

蒼 side

「 悟に会えただけで十分だけど。 」

そんな私の言葉に サングラスの奥にある瞳が丸くなる

もう答えみたいなもんか

会えたのは ビデオ通話だけ

お互いの声も表情も 曖昧な儘で

過ごしたこの六年間

意外と寂しかったよ

悟が居ないこの六年は

自分がかなり 寂しがり屋だということに

気付かされた六年間

それ

僕本気にしていいの?

教師を目指すという夢を 突き進んでいる

この男の六年間を

私は知らない

いいよ

本気にして

でもそれでいい

ん?

だってその六年間より

僕と

「 付き合って下さい。 」

この瞬間の方が 私にとっての宝物だから

はい

喜んで

自然に繋がった唇に 想いを寄せていると

彼はこんな言葉を 口に出す

煙草の味しない

嗚呼アレな

もう卒業した

煙草も春も卒業した

だって私は

悟だけでいいから

"キミ"だけで十分だから

なにそれ

彼の緩んだ 顔を見つめたまま

私はまた顔を近づけた

この想いの 始まりはきっと

煙草と春とキミのセイ

𝑭𝒊𝒏.

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