そ こ に 『』 は あ り ま す か

なんで、ここにいるんだろ

私、死んだんだはず…

なんで、病院…

そんなの、どうでもいい

私がここに居る時点で、そんな事わかる

だけど、何も感じない

ｺｸ

失感情症……

……多分、合ってる

前まで、感じてた事が今は 『何も分からない』 んだから

葬式、か

私が行ったとして、何になるんだろ

今の私が行って何か変わることでもあるのか

数日後

感情が無くなったとこで、 学校が変わっても何も変わらない……

感情、今出せたのかな

感情が無くても、無理矢理だったら "作れる"

これからは……そうしよう

ここ、が

白鳥沢学園

おばあちゃん、 「ここ、偏差値高いんだけど大丈夫？」 って聞いてたけど……私にはそんなに関係ない

ただ……過ごせばいいだけだから

学校では『表』の顔で行こう、

じゃないと、普通に過ごせないらしいから

元々……そのつもりなんだけどな

そうこうしてるうちに中学最後の年は終わった

学校ではいつも『表』の顔で過ごしていたから いじめとか、そういうのはなかった “失感情症”のことも皆にバレることはなかった

でも、それ以前に 私には分からない事の中から 1番よく分からないものがあった それは 「感情のない私が生きてる意味」 私はその意味を知らず、知ろうともせずに 『表』の顔を『作り』続けた

初めの方は感情を『作る』事が難しくて バレそうになってしまった事が何回もあった その際、この事は私を困らせた だけど何回も、何回も何回も 『表』の顔を『作る』ことは辞めなかった 同じことで躓いた それでも私は何度も『作った』 次第に躓くことは無くなった

上の学年に上がって私は高校一年になった

大体の人はそのまま白鳥沢に来たけど やっぱり人は増えた

増えたといっても私は何も変わらない

いつも通り『表』の顔を作って過ごすだけ

そのはずだった はずだったのに

この人のせいで

私の中の何かが

大きく変わった

160タップお疲れ様ですꉂ🤗 気づいた方いらっしゃいますかね、 今回「そこに命はありますか。」の歌詞から 少し言葉を変えて抜き取って書いたんですよ…… 気づきましたらコメントお待ちしております💬ꉂ🤗