世一
(母さんたちが帰ってくる前には
夜飯作っておかなきゃ)
夜飯作っておかなきゃ)
世一
何にしようかな
世一
(また痩せたな、俺。
肋見えてるじゃん)
肋見えてるじゃん)
世一
はぁ…。
母
ただいま。
母
って、夜ご飯作ってないの?
作っておいてって言ったじゃない
作っておいてって言ったじゃない
世一
ごめんなさい、
俺も今帰ってきたばかりで
俺も今帰ってきたばかりで
母
ほんとに最低。
私とお父さん食べれないでしょ?
私とお父さん食べれないでしょ?
世一
ごめんなさい
ボコンッ
母
知らない。
母
早く作ってちょうだい
世一
はい
夜中
ボコンッ
世一
いった…
父
母さんも忙しいのになんで
言う事聞かないんだよ?!
言う事聞かないんだよ?!
世一
だから、俺だって帰ってきたばっか
だったんだってば!
だったんだってば!
母
あんたのことなんか知らないのよ!
世一
ご飯作ったじゃん…。
母さんは食べてくれたけど
父さんは出来たてじゃないと
食べれないの?
母さんは食べてくれたけど
父さんは出来たてじゃないと
食べれないの?
父
なんで出来たて以外を
食べなきゃいけない?
食べなきゃいけない?
世一
だからといって
俺が作ったご飯を全部
捨てなくても…
俺が作ったご飯を全部
捨てなくても…
父
あーーー、もういい。
戻ってこいなんて言わなきゃ良かった
戻ってこいなんて言わなきゃ良かった
母
もう寝なさい。
世一
ご飯くれないんだ
父
お前にやるものなんかねぇよ
世一
…
世一
お腹すいたな
世一
はぁ
世一
辛、しんど。
世一
しにたい
冴
くそ、どこ行った。
母
もぉ、ほんとにムカつくわね
父
なんであいつをまた戻したんだか
冴
はっ、あいつら。
冴
おい、てめぇら。
母
ん?
母
あー!お隣さんの!糸師さんよね?
父
おお!世一がお世話になったな!
冴
返してもらう
母
え?
冴
世一は俺らのもんだ。
父
何を言ってるんだ?
冴
世一は俺らの家族。
凛の恋人だ。
凛の恋人だ。
冴
血は繋がってなくても、
互いがちゃんと認めてれば
繋がるんだぞ
互いがちゃんと認めてれば
繋がるんだぞ
冴
お前らは知らないよな。
カスだからな。
カスだからな。
母
ちょ、ちょっと。
なにを…。
なにを…。
父
めんどくせぇなっ!!
ドカンッッ!!!
ピンポーん
世一
はーい
凛
世一。
世一
凛?!
世一
ど、どうしてここにいるんだよ!
世一
夜遅いんだから帰れよ!
凛
てめぇが学校にも来ねぇし
カイザーのとこにもいねぇって
聞いたから迎えに来たんだ。
カイザーのとこにもいねぇって
聞いたから迎えに来たんだ。
凛
感謝しろよ
世一
は??
世一
俺はこれでいいんだよ。
凛
何言ってんだよ…