コメント
2件
目から滝出てきていつの間にか目が真っ赤なんだけどどうしてくれるんですか!(どうもしなくていいです凄い感動しました大好きです、
数ヶ月ぶりに読み返していたら、🐇さんの一人称が「俺」になっていることに気づきました😭 たまに僕に戻ってるし、、もう、、ほんまに、、。 深夜に書くもんじゃないですね笑 それだけです すみません🙇♀️
シロ
シロ
シロ
シロ
シロ
ここはどこだ?
下にたくさんの人がいる
みんな僕をみてる、、?
何か言ってる
聞こえない
けどみんな何か怒ってる
やめて、こっちを見ないで、、
どうしてかわからないけど、不安と恐怖で胸が痛いよ、、
やめて、、
早く、こんな夢、、さめて、、
🐇
勢いよく起き上がる
身体中が汗で濡れて服が張り付いている
🐇
なんだ、あの夢は、、
どうしてかわからない、何も聞こえないし、何も怖い映像でもないのに
どうしてか、不安でたまらない
怖くて、怖くて、、、
🐇
🐇
息切れを抑えながらベッドに座り直す
その時、部屋の扉がコンコンとなった
💎
💎
🐇
🐇
💎
そう言いながら僕のそばに座り優しく背中をさする、水色髪の天使
あ、天使って、別に天使みたいって意味ちゃうで?
ほんまに天使やねん
羽もついとるし、輪っかもある
体も浮いとるし、正真正銘の天使や
なんで天使が家にいるかって?
それはこっちが聞きたいね
ある日突然、朝起きたらベッドの横におって、俺の手を握って泣いてた
びっくりしたけど話してみたら意外といいやつで、今は一緒に暮らしてる
彼は俺のことをしょーちゃんと呼ぶ
初めて会った時から、なぜかその呼び方
僕の名前が初兎だからってのはわかるけど、、
どうして僕の名前をしってるのか、どうしてあの朝寝ている僕の横で泣いていたのか、君が一体何者なのかも教えてくれない
🐇
🐇
🐇
💎
🐇
でも、不思議だらけの君は、孤独だった僕を救ってくれた
両親を亡くした僕は一人でひっそり暮らしていた
学校には行くけど、親がいないだけで、変な噂が立っちゃって誰も話しかけてこない
だから、家族も友達もいない僕からしたら、彼は救いだった
俺は今幸せだし、別にいむくんの正体を知らなくてもいいかなと思っている
無理に言わせて、一緒に入れないとか言われても困るし
こんな関係一時的な夢物語だってわかってる
でも、これまで死ぬほど我慢したんだ
この一時くらい、夢を見させてよ
そう思いながら僕はいむくんの手を取り、リビングへとおりた
キーンコーンカーンコーン
先生
先生
先生
先生が教室を出て行って、僕はお弁当を開ける
ガヤガヤとし始めた教室の1番隅でご飯を食べる
前まではそれだけだった
でも最近は、、
💎
💎
いむくんか僕の周りをフヨフヨ浮いている
🐇
💎
どうやらいむくんは俺以外には見えていないようだ
💎
🐇
卵焼きを食べて上機嫌なのか、僕の周りをぐるぐる飛び回る君
他の人には見えないのをいいことに好き勝手している
彼がきてから寂しいと思うことがなくなった
24時間同じ空間にいて、同じものを食べて、たわいのない会話をする
たったそれだけがすごく楽しくて
学校も少し好きになった
けれど周りの視線は痛い
なにせ、昼休みに今まで静かだったやつが、急に誰もいない空気中に話しかけ始めるんだからな
そりゃ、不審がられるに決まってる
でも、人目なんて気にならない
いむくんがいるなら
夜
🐇
💎
白髪の男の子がキッチンから出てくる
待ってましたと言わんばかりに、テーブルにダッシュで向かう僕に彼が笑う
🐇
💎
🐇
楽しそうに笑う君
幸せそうだ、、
君には、幸せになってもらわなきゃならないから
🐇
🐇
💎
💎
🐇
🐇
💎
🐇
💎
🐇
💎
🐇
🐇
🐇
🐇
顔をくしゃりと歪めて俯くしょーちゃん
きっと、彼の中でも、たくさんの葛藤があったはずだ
💎
💎
🐇
💎
🐇
💎
💎
💎
🐇
しょーちゃんが少し寂しそうな顔をする
やめてよ、そんな顔しないで
全部言ってしまいたくなる
僕たちの過去を
前世の君を
でも、天使が転生後の人に転生前を教えるなんてご法度だ
💎
🐇
無理に笑う君
笑わなくていいのに
ごめんね
先生
先生
教室が騒がしくなる
カバンから弁当を取り出して蓋を開ける
🐇
いつも、弁当の蓋を開けると3秒以内には出てくるくせに、今日は来なかった
🐇
そう思い、黙々とご飯を食べ始める
そこへ、誰かが近づいてくる気配がした
振り返るとそこには、いわゆるクラスの一軍という人達がいた
🐇
A
A
🐇
今日は話していないから安心だと思ったのか、前までは一切話しかけてこなかった癖に
A
A
🐇
小声で謝り、俯くと、頭になにか冷たいものがかかった気がして前をむく
Aくんの手にはペットボトルが握られそれの中身が僕の頭にかかっていた
🐇
髪先からぽたぽた滴る水滴
髪から香る甘ったるいジュースの匂い
制服の方がぬれ、体を冷やす
A
そう吐き捨てたAくんはその場を去っていった
呆然とする僕に手を差し伸べるものはおらず、皆見て見ぬふりをした
それから少しづつ、嫌がらせはエスカレートした
残飯を投げつけられる
机に落書きをされる
靴箱が画鋲だらけになる
などなど、まるで小学生のようないじめが始まった
だが、誰も止めない
先生までもが見て見ぬふりをする
でもいいんだ
僕にはいむくんがいるから
💎
すっかり暗くなった外を眺めて呟く
💎
少し心配になった僕は学校へ向かった
もう暗くなった空
学校には誰もおらず、静まり返っていた
そんなくらい空間の中で唯一あかりが着いている建物があった
体育館裏の倉庫
明らかに誰かいる
💎
そう声をかけながら入るとそこには
バットを持った見知らぬ男がいた
💎
💎
その男の前に誰かが倒れている
制服を着ていて、白っぽい髪で、、
そう心の中で呟いた途端、嫌な考えが脳裏に浮かび、冷や汗が止まらなくなる
しょーちゃんなはずない、だって、、彼が人に嫌われるようなことをしたとは思えない
でも、、でも、
ぼくは倉庫の中に入った
するとそこには
思った通り、しょーちゃんが頭から血を流して倒れていた
💎
💎
💎
💎
彼を揺すっても起きない
彼の前に立つ男を睨む
けれど、男は僕が見えていない
蔑むような目でしょーちゃんを見ている
💎
💎
暑い
痛い
なに、これ、、
いむ、、くん、、
たすけ、、て
🐇
ズキズキと痛む頭を抑えおきあがる
🐇
目の前に広がる火の海
🐇
🐇
全く状況が理解できないまま、前に視線を向ける
そこには、、、
身体中に火をまとった、いむくんがいた。
🐇
彼に近寄ろうと手を伸ばすと、頭に激痛が走る
🐇
俺は再び倒れ意識を失った
🐇
真っ暗な場所
広くて誰もいない
冷たくて、空気が重い、
🐇
扉をみつけ開く
そこには、、
青空が広がっていた
🐇
ふよふよと浮く体
その瞬間理解した
これは、夢だ
そんな時、地上の方から大きな声が聞こえる
街の人たち
街の人たち
街の人たち
街の人たち
街にいるのは、全員天使の羽が生えていた
天使らが随分物騒なことを言っている
彼らの視線の先には、
🐇
俺とよく似た天使がいた
ど、どうゆう事だ、、俺が、悪魔、、?
ていうか、俺は元々天使の世界にいたのか?
これがいむくんが言っていた、僕の前世
🐇
また、頭に激痛が走る
🐇
やめてくれ、俺は、まだ真実をしれていない!
まだ、元の世界には戻れない!!
そんな俺の願いも儚く俺の意識とともに消えていった
🐇
気がつくと俺は、自分の部屋のベッドにいた
🐇
俺は急いでリビングに降りる
リビングは、電気が着いておらず真っ暗だった
そんな部屋の中で立ち尽くす人影
🐇
💎
🐇
彼に駆け寄ろうとする
💎
彼の大きな声が部屋中に響いた
🐇
💎
💎
🐇
💎
💎
🐇
🐇
💎
💎
🐇
覚えている
Aくんだ
最近嫌がらせが酷いと思っていたらとうとう殴られた
おれは、殺されかけたのか、、
🐇
🐇
💎
💎
💎
💎
💎
💎
🐇
💎
💎
💎
💎
💎
💎
今まで向こうを向いていた彼がこちらに来る
そんな彼の背中の羽は痛々しく燃えて、なくなりかけていた
💎
💎
💎
💎
💎
💎
💎
彼は俺の顔を見て、苦しそうに笑った
🐇
🐇
🐇
💎
💎
🐇
🐇
🐇
🐇
💎
どれくらい前の話だろう
僕達は天使の国で、仲良く暮らしていた
恋人同士だった
裕福では無いけど幸せだった
でもある日天使の町で事件が起こった
街の人たち
街の人たち
街の人たち
街の人たち
💎
🐇
この時僕達は怖いなぁくらいしか思っていなかった
ましてやあんなことになるなんて
その事件の数日後
僕たちの家に、教団が来た
教団
💎
教団
教団が指さすその先にはしょーちゃんがいた
🐇
💎
💎
教団
教団
そう言ってしょーちゃんは連れていかれた
教団に連れていかれる時しょーちゃんは笑って僕に行った
「大丈夫。すぐ帰ってくるよ」と
しかし、その約束が果たされることは無かった
数週間後
街の人たち
街の人たち
街の人たち
💎
💎
しょーちゃんが、殺される、、?
ぼくは全力で走った
広場まで猛ダッシュで走った
心の片隅に少しの希望を抱きながら
ちがう、しょーちゃんじゃない! きっと別人だ
しかし、そんな僕の願いは直ぐに消えることになる
広場には処刑用のギロチンが用意されたくさんの人がいた
人混みをかき分け、前の方へ行く
処刑台に人が見える
人混みをかき分け、顔を上げると、、
💎
そこには白髪の天使がたっていた
その天使はやせ細り、拷問を受けたのであろう傷が小さな体に痛々しく刻まれている
でも、僕にはわかる
あれは間違いなくしょーちゃんだ
街の人たち
街の人たち
街の人たち
汚い言葉が飛び交う
やめてくれ
僕から最愛の人を取らないでくれ
やっと幸せになれたんだ
しょーちゃんが居なきゃ、ぼくは、、ぼくは、、
💎
💎
💎
涙で視界が薄れる
教団
街の人たち
やめろ!
なんで、、彼を貶めるようなことをするんだ!
僕らの幸せを潰して
💎
💎
💎
涙が止まらない
彼の顔を見たいのに、彼を助けたいのに
体が動かない
しょーちゃんが何をしたって言うんだ
🐇
かすかに君の声がして顔を上げる
💎
🐇
🐇
彼は笑顔でそう言った
💎
💎
💎
💎
彼は処刑台へ歩き始める
💎
💎
もうこの声は届かない
もう君は振り向いてくれない
刃物が何かを切る音と同時に歓声が響く
💎
僕の叫び声は歓声にかき消されていく
そこからの記憶は無い
どうやって帰ったのか
どう生きたのか
覚えていない
しかし、何千年、何万年もの間君を待ち続けたことは事実だ
君を見つけた時、本当はもう少し段階をふむつもりだったけど抑えられなくて君のそばに行った
そしたらまた涙が止まらなくて
泣き疲れて寝た
何万年ぶりに握った君の手はすごく暖かかった
💎
🐇
🐇
💎
💎
💎
💎
💎
💎
💎
💎
💎
ボロボロになった君は弱々しく僕にそう言った
僕の体は知らぬ間に動いていた
🐇
いむくんを抱きしめる
炎で焦げた羽がまだ熱い
でもそんなの今はどうでもいい
💎
🐇
🐇
🐇
🐇
💎
🐇
🐇
🐇
🐇
🐇
🐇
いむくんの顔が赤くなる
💎
🐇
🐇
🐇
🐇
🐇
🐇
🐇
🐇
小っ恥ずかしいけど
今言わないでいつ言うんだ
🐇
💎
💎
ボロボロと泣き出すいむくん
崩れるように僕の胸の中に抱きついてくる
天使と人
決して愛し合えないかもしれない
けれど、僕たちは生まれ変わってでもしぶとくまた出会う
お互いが愛し合う間はずっと
僕達は示し合わせたように甘く深いキスをして、眠りに落ちた
シロ
シロ
シロ
シロ
シロ