/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
今年も天の川は 私たちを逢わせまいと 荒れ狂っている
からす
今年もお役御免？
からす
そうだろう
からす
だがそれでは５年も
あの方がたは
会うてなかろう？
あの方がたは
会うてなかろう？
彦星
彦星
今年も彼の姫に逢うことは許されまいか？
織姫
織姫
この世では許されぬ逢瀬なのでしょうか？
織姫
ただ、ただ…彼の方に
逢いたいだけなのに
逢いたいだけなのに
織姫
これも禁忌と…？
織姫 彦星
せめて、この物語の
上がった幕のように
上がった幕のように
織姫 彦星
雨もあがってくれれば
よいのに…
よいのに…
織姫 彦星
今までの
彦星
この話しが
織姫
この物語が
彦星
嘘になってたまるか
織姫
弾けてしまわぬように
織姫 彦星
あの日のままの
彦星
君に逢いにゆこう！
織姫
貴方に逢いたい！
天の川
彼の川は 荒れておろうと 白銀に輝いておった
彦星
織姫‼
織姫
彦星様！
彦星
やっと…逢えた！
織姫
やっと…貴方に…伝えられる…！
織姫
私の心に色をくれるのは
織姫
貴方だけです！
彦星
それは僕とて同じこと
彦星
僕はあの日のままの君に逢いにきた！
織姫
私も！
織姫 彦星
だから！
織姫
これからもずっと好き！
彦星
どんなことがあっても
彦星
君だけは離さない！
からす
彦星様！
からす
背中にどうぞ！
彦星
お前たち！
からす
織姫様！
からす
ここでもう暫しお待ちを
織姫
えぇ
彦星
織姫！
織姫
彦星様！
二人は再開に心を弾ませ 抱きあった
束の間の幸せな時間
からす
彦星様、織姫様、そろそろお時間になります…
織姫
えぇ、また来年ですね
彦星様
彦星様
彦星
また来年、迎えにくるから
彦星
これすらも叶わぬ契りなら
織姫 彦星
いつか、
彦星
僕らは
織姫
私たちは
織姫 彦星
哀を愛と見間違ってしまう
からす
では彦星様戻りましょう
彦星
あぁ、織姫また
織姫
えぇ、彦星様
うしゅ
すんごく遅れた七夕🎋🌌🎋
スペシャルのつもりです！
スペシャルのつもりです！
うしゅ
今回もありがとうございました！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
