君が連れ出してくれた闇の世界の先へ…

こさめが生まれた時両親は今では考えられないほどとても優しかった

そして…異変が出てきたのはこさめが3歳になった時だった

…この日はずっと怒鳴られ続けた記憶しかない

この後お母さんが通報してお父さんが逮捕されたらしい

でも本当にひどかったのはこれからだった…

そしてお父さんがいなくなってからしばらく…いや、ずっと

あんたなんか産まなきゃよかったのよね

誰にも愛されずに◯になさいよ？

こさめはこの時すでに喘息になってたみたい

そして…毎日こんなことが続いた…

多分こさめが小学校低学年ぐらいになった時だったと思う

お母さんがこさめの知らない"お父さん"を連れてきた

こさめはいつもこうして1人部屋で過ごしていた

でも、 ある日の夜に急に怒鳴り声が聞こえてきた

こさめは影から話をこっそり聞いてた

そう言ったお母さんの腕の中を見たら1人の小さい子供がいた

そんな日から結構な月日が経ってこさめも小学生、中学生と過ごしてきていよいよ高校生としての生活が始まろうとしていた

お母さんがお父さんと別れてからしばらくしてお母さんがこさめの弟を産んで2人で仲良く過ごしてた

けど変わらず毎日言われ続けていたのは

醜いとか気持ち悪いとかだった

でも、その中でも確かに1番傷ついていたのが

“お前は誰にも愛されずに◯んでいけよ？“

ってことだった

“こさめは愛されちゃいけない“って呪いを毎日かけられた

“当たり前“

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