蒼司
ユキ
ユキ
蒼司
俺はユキと幼馴染だ
小さい頃から家が近くて親同士も仲が良かった
そんな俺らは高校も同じところを選んだ
蒼司
ユキ
蒼司
ユキ
ユキ
蒼司
蒼司
ユキ
ユキ
蒼司
ユキはモテるのになぜか
女子との絡みが少なかった
でも俺はユキに恋人ができたら素直に嬉しいし
応援したいと思っていた
でも…
その日の放課後から
俺たちの友情は
崩れ始めた
女子に呼び出されていたユキを 俺は教室で1人、待っていた
蒼司
そんなことを呟いていたら
廊下の方から声が聞こえた
女子生徒
ユキ
蒼司
ユキ
蒼司
ユキ
ユキ
教室に戻ってきたユキは
1人の女子に腕を抱かれていた
それは誰が見ても
付き合ってる男女にしか見えない
女子生徒
ユキ
蒼司
蒼司
ユキ
ユキ
蒼司
蒼司
蒼司
蒼司
蒼司
ユキ
蒼司
蒼司
ユキ
ユキ
蒼司
女子生徒
女子生徒
ユキ
女子生徒
ユキ
蒼司
蒼司
ユキ
蒼司っ!!!
俺をそう呼ぶ、 ユキの声が聞こえたけど
立ち止まることも、 振り返ることも無く
俺はただ走った
ユキに恋人ができたのは
嬉しいことなのに
隠されていたという事実が
俺の心をえぐり
裏切られたような気がして仕方がなかった
ユキがそんなことするはずないと
心ではわかっていながらも。
翌日
俺は久々に1人で登校した
あんなにも憂鬱な朝は
生まれて初めてだった
ガラガラ
ユキ
教室の扉の方から
ユキがみんなに挨拶したのが聞こえた
俺は初めてユキの挨拶を無視した
顔を合わせたくなかった
ユキ
ユキ
ユキ
蒼司
俺は何も言わずに
ただ、机に突っ伏していた
あれからユキとは話すことも無く、家に帰った俺は
入学時からよく話していた璃清から電話で
「ユキの事は誤解だ」
と、告げられた。
それでも俺には、璃清のその言葉が芯から入ってこなくて
ユキとは距離が空いたまま
2年へと進級した
あの時は、時間が全て解決してくれると思っていたけど
そんなことはなく
俺の心には
穴が空いたまま、 塞がることは無かった
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