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うおおお!!リオー!!頑張れーー!! マジ続きが気になりすぎる
第拾弐頁『リオの記憶』
私は、昔から御姉様の様に成りたかった。
日に当たるとフワッと煌めく、灰色に白と黒のメッシュが入った長く綺麗な髪。
宝石の様に輝く薄い灰色の瞳。
髪や瞳をより一層際立たせる白い肌。
そんな御姉様に憧れて、服装を真似ていたのを良く憶えている。
…でも、そんな楽しかった日常は、いとも簡単に壊されてしまった。
有る日から、御姉様は…──
リオ(幼少
リオ(幼少
クロハ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
御姉様は、あんなに綺麗だった髪を切り、男の様な格好をしていた。
私とお揃いだったお洋服も着ていない。お揃いの髪飾りだって…
あんな短い髪の毛じゃ、私とお揃いの髪型に出来ない!
リオ(幼少
こんな酷い事をしたのは、御父様に違いない。
御姉様は、御父様の命令ならば何でも従うから。
こうなって仕舞ったのも、総て御父様の所為だ。
…赦せない。
御父様が其の気ならば、 此方にも考えが有る。
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
御姉様が剣術が苦手なのは知っている。
何方かと云うと魔術の方が得意だって事も。
私は其の逆で剣術の方が得意。
だから御姉様が出来ない所は私が補おう。
然う思っていた。
…でも、私は此の研究所を、御父様を甘く見ていた。
私が御姉様の事ばかり考えている内に
海と海菜は既に居なくなっていた。
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
リオ(幼少
御姉様は私が此の研究所でやっている事を知らないと思っていただろうけど、
本当は此処が如何云う所かもちゃんと理解していた。
だから海達が何故居ないのかも大体予想は出来た。
リオ(幼少
リオ(幼少
海達を人外にし、
大切な御姉様にさえ男でいる事を強要する。
そんな御父様… 否、糞親父が憎い。
…気持ち悪い。
こんな研究所、こんな国、 今直ぐにでも出て行ってやりたい。
でも、そんな事をしたら御姉様が又酷い目に遭う
…だからせめて、海達の分まで、御姉様を護り抜かないと。
…然う、思っていたのに
結局、御姉様は御父様の思惑通りに操られている。
私が、力不足だから…
…私は、如何したら善いの…?
もう、解らない…
御姉様を救う方法を…早く見付けないと
続