あれ、詩織、何見てニコニコしてるんだろ?
由香
詩織ー?
え、
池山君?
池山君を見てるの?
私の事は?
そっか、最近変に冷たくなったのは…
詩織
由香、うちの事好き?
由香
うん、好きだよ?
詩織
嫌いになったら、すぐに言ってね、別れるから。
別れたいの?
由香
あのさ、私達、別れる?
詩織
…
いや、まって
詩織、笑ってる?
嬉しいの?
嬉しいんだ
池山君が好きなんだ
詩織
分かった、別れよう
詩織
じゃあ、帰るね
由香
…うん。
正直に言ってくれたら良かったのに…
私、友達いないよ?これから誰と一緒に過ごせばいいの?
私、詩織だけが……好きなのに、、、
1週間後
あれから、気まずくて話せていない
でも、突然喋りかけられた
詩織
ねぇ、うち、池山君の事好きになったんだ!
由香
え?元から好きだったでしょ?
詩織
昔はね。でも、由香になったから。その後また池山君になったの。
由香
え?じゃあ、なんで別れたかったの?
詩織
は?別れようって言ったの由香でしょ?
由香
何?その態度!
詩織
最初に言ったの由香でしょ!?
由香
もういい、一生喋りかけないでよ
詩織
…もう知らないから
そうして、目も合わせ無いまま。
1週間後
詩織
ごめん、言い過ぎた
由香
…うん
結局、詩織には私より仲の良い友達も出来た。
そんな中、バレンタイン。
詩織が、池山君に告白したらしい。
結果は、
No。
また付き合えるかなって、ちょっと希望をもった。
でも、やっぱ、無理なんだね
私は、ずっと1人。詩織は友達と一緒。
あの時、勘違いしてたんだ。
詩織は、由香の事を考えてて。たまたま池山君の方を見てただけ。
だから、こっちが勝手に別れを告げただけ。両思いなのに。
嬉しそうだったのは、由香が幸せな道を選んだんだって思ったんだって。
でも、後戻りは出来ない。
勝手に決め付けた自分のせい。
幸せを壊したのは、自分自身だった。