テラーノベル
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可笑しい。 こんなに強い奴が居るなら、 国にも連絡が行くはず…。
護衛でつけたはずの軍人も、 アンデット前には無効らしい。 何の役にも立たない… 連れてこなければよかったと思うほどに。
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でも、どうやら彼も限界のようだ。 使うには大きな代償がいるのか… 何も分かっていないが、取り敢えずはやく仕留めてしまおう。生かしておいても意味はない。
俺はそう思って、彼に重厚を向けた。 彼は俺を見上げて睨んでくる。 俺はきっと冷徹な顔をしているのだろう。
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苦しそうな表情で彼は言った。 どういう魔法なのかは知らないが、俺のやることは変わらない。 唯、彼を殺すだけ。
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銃に魔力を込めて俺は撃った。
はずだった。
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結界のようなもので当たらない。 しかも、俺に玉が返ってきた。 …どういう魔法だ? 俺が知らない魔法…?
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腹だたしい。 …でも、此奴を仲間に出来れば俺は色々楽になるかもしれない。
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限界の彼にこれはきっと良い条件だ。 歯を食いしばって此方見る姿は美しい。 そういう顔が見たかったんだ。
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こんな事を言う奴は初めてだった。 …何だ此奴、死にたがりか??
普通は生に執着し、死を恐れる。 人間はそういう生き物だ。 …彼は人間じゃないのか?
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成程、悪魔の血も入っているのか。 悪魔というのは生ではなく死に執着する。 そういうものだ。
此奴は死に執着する悪魔の血と、生に執着する人間の血が混じり合っている。 …だから、何方にも引っ張られることがなく此奴は今を過ごしている。
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嘘は言っていない。 名前も本名だし、種族も本当だ。 だが、相手は嫌そうな顔をしていてくる。
…これでもまだ来ないか。 力尽くで行くか…?
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こんな時にも図々しい男だ。 見た目10代後半の男に何がわかる。 そっぽを向いて座る姿は完全に子供だった。
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俺は彼の首筋をトンッ、と軽く叩いて気絶させた。
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此奴の目が覚めない。 もう何時間待った?? いっその事、炎で焼き尽くしてしまおうか?
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困惑した表情で辺りを見渡している彼。 俺の部屋をそんなにジロジロ見ないでほしい…が、まぁ…別に良いだろう。
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気になるのかコクコクと頷いている。 そこまで頷かないでほしいけれど…まぁ、別に良い。 俺は優しいから気にしないでやろう。
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此奴を連れてきたからか? …嫌、そんな事はどうで良い。 御父様のところへ向かわなければ…。
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此奴を相手にしている暇はない。 …、はやく御父様のもとへ行こう。
白夜
白夜
ー 世界観 ー
・ 呪力、魔力、霊力、神力、妖力がある ( 詳しい説明は後程 ) ・ 王様が第一の世界
ー 人物 ー
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ー 魔法 ー
名前 悪魔の加護 読方 アクマのカゴ 属性 呪 特徴 自分自身の身体を代償として払い、 自分から半径5m弱の範囲の攻撃を すべて跳ね返す、完全防御型魔法。
名前 衝撃の炎 読方 インパクト・ブレス 属性 炎 特徴 炎の球を打ち出し攻撃し、衝撃で相 手を吹っ飛ばす。 魔力を武器に込めれば、その特性と あった攻撃になる。
白夜