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君のいる世界で笑った
君のいる世界で怒った
君のいる世界で泣いた
そして、君のいる世界を恨んだ…
なんで、わたしだけ、辛いんだろうって
君は私と同じくらい苦しかったはずなのに、その時は、
君の笑顔が眩しすぎたんだーーーーーー
ねぇ、最初から君のことを知ってたら、君の声も温もりも全部、素直なまま、愛せたのかな
海岸沿いにある町、電車が通り過ぎる。 私たちは手を繋いで、海を見ていた。 君は顔をくしゃくしゃにして笑っている。いつもと同じだ。
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
陽毬__Himari
二人で初めて手を繋いで帰った日
陽毬__Himari
陽毬__Himari
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
二人で一緒の傘を差した日
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
君と初めてどこかに出かけた日
同じような苦しさを味わっていたはずなのに、
お互い幸せだって嘘をつく
でも、そんな日々だって、永遠じゃない。永遠なんて、ない。
夜久__ Yaku
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
夜久__ Yaku
永遠だと思っていた、日々が、壊された日
真っ白な病室。
きついくらいに香る消毒液の匂い。
衛輔くんの寿命は、もう、切れる寸前
陽毬__Himari
夜久__ Yaku
陽毬__Himari
代わりなんていないって笑いあって、お互いを許し会えた日も…
後悔なんてしないくらい、一緒にいた
衛輔くんのがんのこと、受け入れられない
君がいなくなるのは嫌だ。つらい、消えちゃいたいくらいに
そんなふうに思ってしまうのは、君を思い出にできるほどの
強さが私にないからーーーーーー
夜久__ Yaku
そう笑う顔に嘘は見当たらない
そんな君を愛しきれない。
ずっとずっと笑っていてほしい
陽毬__Himari
力尽きたようにぐったり横たわる手。
だんだん冷たくなって、命が消えていく
衛輔くんの生きた証が消えていくーーーーーー
元気でいますか、涙は枯れてませんか? 他の誰かのことを深く深く愛せていますか?
衛輔くんの遺書の文字が滲んで見なくなっていく…
まだ遺書は続いているのに
泣いたのに、怒ったのに、喚いたのに、それなのに衛輔くんは
生き返らない
もう二度と来るはずのない、キラキラした思い出。
私はその思い出に、鍵をかけた。
もう二度と、思い出して泣かないように
そんなことをしてしまうのは
君を思い出にできるほどの強さが私にないからーーーーーー
誰も満たされない、望んだ最後をずっと温めていたのに
それすら叶わない。願いは届かない
この汚い世界を生きる私たち。
いつか怖い夢を見たと泣いた私を無言で撫でてくれた君はもういない
もう誰にも傷つけられないほど傷ついた私の心が
抱えきれないほど大きく育ったの…
ねぇ、こんなとき、衛輔君はどういうんだろう?
今の私のことを見て
君の骨の粉を海に撒きながら、私は思い出をひとつひとつ
思い出して投げ捨てていく
陽毬__Himari
陽毬__Himari
陽毬__Himari
でも、この朝焼けで君はまた素敵に変わっていく
歌を歌った、大地を蹴った
最後まで隠していた君に「最低だ」って言いかけて殺した言葉
ずっとずっと歳月が巡って、また君に出会えたら、真っ先に君に会いに行こう
愛してる。でも終わりにするのは俺。でも陽毬の幸せな未来を、 ずっと願ってるから。
そこで毎回遺書は終わる
君のいる世界で笑ったこと、
君のいる世界で泣いたこと
怒ったこと、楽しんだこと、喜んだこと
君の声・温もり・態度・愛の全てに
さよなら
こんにちは
1941文字、118タップ
はじめてです、
これはトーマさんのオレンジを参考にして書き上げました
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