神様は不平等だ
家族も友達も時間も幸せだって
何もかも奪っていく
これは、1人の弱い男の子と
親友の男の子のお話
絵斗
モブ
絵斗
らだ男
らだ男
絵斗
絵斗
らだ男
〈欠伸をする〉
絵斗
らだ男
絵斗
らだ男
ガラガラガラ
先生
モブ
先生
絵斗
らだ男
絵斗
絵斗
らだ男
学校のトイレには見えないと思いますが、ご了承ください
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
ガチャッ
らだ男
絵斗
らだ男
絵斗
絵斗
らだ男
絵斗
らだ男
絵斗
医者
絵斗
医者
絵斗
先生
絵斗
〈俯いたまま〉
医者
絵斗
絵斗
〈悲しそうに微笑む〉
医者
らだ男視点
らだ男
らだ男
らだ男
らだ男
〈誰にも聞こえないような声で〉
先生
らだ男
先生
らだ男
先生
モブ
先生
らだ男
らだ男
ピンポーン
…………
らだ男
ガチャッ
らだ男
〈小声で〉
らだ男
らだ男
いるかー?
〈少し大きめの声で〉
…………
らだ男
(まぁ、また明日学校あるし、いいか)
ガチャッ
バタン
次の日
らだ男
モブ
モブ
らだ男
ガラガラガラ
モブ
先生
先生
らだ男
モブ
先生
らだ男
先生
らだ男
〈勢いよく立ち上がる〉
らだ男
先生
先生
らだ男
(絵斗が……転校、?俺に何も言わずに、……?)
学校を辞めてから、1週間が経った
絵斗
絵斗
絵斗
コンコン
ガラガラ
医者
絵斗
絵斗
医者
日に日に僕は弱っていった
つい1週間前まで軽々と動かしていた足は、もう動かない
手も、だんだん動かなくなっていった
そして__
声も、出なくなった
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
医者
絵斗
絵斗
医者
絵斗
らだ男視点
らだ男
先生
らだ男
先生
らだ男
らだ男
先生
らだ男
先生
先生
らだ男
なんで………ッ!
先生
先生
らだ男
先生
らだ男
〈聞いた瞬間、全力で走り出す〉
先生
らだ男
医者
らだ男
医者
らだ男
医者
らだ男
医者
そう言って、医者は奥の病室
“集中治療室”に入って行った。
絵斗
絵斗
ガラガラ
「絵斗!!!」
絵斗
らだ男
あぁ、なんでもっと早く気づかなかったんだろう
なんで、もっと早く見つけられなかったのだろう
らだ男
絵斗
らだ男
医者
らだ男
医者
そう言って、医者は静かに病室から出た。
らだ男
らだ男
絵斗
絵斗
らだ男
絵斗
絵斗
絵斗
絵斗
どうか____
らだ男
〈ボロボロと、大粒の涙が止まらずに零れる〉
絵斗
らだ男
絵斗
〈力が全然出せない手で、らだ男の手を握って〉
絵斗
ピーーーーーーー
音とともに、絵斗の心臓が止まった
らだ男
らだ男
らだ男
この物語はフィクションです







