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神様は不平等だ

家族も友達も時間も幸せだって

何もかも奪っていく

これは、1人の弱い男の子と

親友の男の子のお話

絵斗

おはよー!

モブ

おはよー!

絵斗

らだぁ!はよ!

らだ男

おー、はよ

らだ男

朝から元気だなw

絵斗

そうか〜?

絵斗

そう言うらだぁは眠そうだな!w

らだ男

最近寝不足なんだよ……クァ……

〈欠伸をする〉

絵斗

ちゃんと寝ろよ?もうすぐテストだろ?

らだ男

お前は勉強しろよ

絵斗

無理

らだ男

おいw

ガラガラガラ

先生

おはようございます

モブ

はよございまーす

先生

朝のST始めるわよ____

絵斗

弁当ー!

らだ男

どんだけ腹減ってんだよ……(呆れ

絵斗

あ、先屋上行ってて!

絵斗

トイレ行ってくるわ

らだ男

へーい

学校のトイレには見えないと思いますが、ご了承ください

絵斗

ッ!ハッ……ハァっ

絵斗

薬……

絵斗

(ゴクッ

絵斗

フゥ……フゥ……

絵斗

…学校も辛くなってきたか……

絵斗

………

絵斗

屋上行くか、。

ガチャッ

らだ男

おい、おせーぞー!

絵斗

わりぃわりぃw

らだ男

別にいいけどさ…

絵斗

じゃあ食おうぜー!

絵斗

……あ!この後用事あるんだった…

らだ男

じゃあ今日は早帰りか?

絵斗

うん、そうするわ

らだ男

気をつけて行けよー!

絵斗

おう!(ニカッ

医者

…天乃さん、そろそろ…

絵斗

やっぱり、入院……ですかね、

医者

、治る可能性は0に等しいですが、入院した方がまだ長く生きられる可能性が__

絵斗

……わかり、ました

先生

では、早速準備しましょう。

絵斗

………………

〈俯いたまま〉

医者

…学校が、好きなんですか、?

絵斗

学校……というか、

絵斗

_____が、いたんです

〈悲しそうに微笑む〉

医者

ッ………

らだ男視点

らだ男

(最近、あいつの様子がおかしい)

らだ男

(時々、悲しそうな、諦めたかのような顔をして空を見てることが多くなった)

らだ男

(あと、用事があって早帰りも多くなった)

らだ男

なんなんだ……

〈誰にも聞こえないような声で〉

先生

_____猿山!

らだ男

(ビク

先生

ここを答えろ

らだ男

えーと____

先生

では、気をつけて帰るように

モブ

さよならー

先生

はい、さようなら

らだ男

(絵斗の家、行ってみるか)

らだ男

家にいるかなー…

ピンポーン

…………

らだ男

……ん?鍵開いてる……

ガチャッ

らだ男

お邪魔しまーす………

〈小声で〉

らだ男

(鍵も開けっ放しで、不用心だな……)

らだ男

絵斗ーーー?
いるかー?

〈少し大きめの声で〉

…………

らだ男

……
(まぁ、また明日学校あるし、いいか)

ガチャッ

バタン

次の日

らだ男

はよ、

モブ

はよー

モブ

なぁ、今日絵斗休み?

らだ男

絵斗?俺はなんも聞いてないけど

ガラガラガラ

モブ

あれ?先生、今日早くね?

先生

話さなきゃいけなあことがあるの

先生

全員、席に座って

らだ男

(なんだ?いつもより真剣そうな顔して……)

モブ

先生、今日絵斗休み?

先生

……天乃君についてです

らだ男

………?

先生

天乃君は、急遽転校しました

らだ男

?!?!(ガタッ

〈勢いよく立ち上がる〉

らだ男

な、…絵斗が…?

先生

……事情は言えないわ。

先生

話さなきゃいけないことはこれだけ。朝のSTを__

らだ男

………
(絵斗が……転校、?俺に何も言わずに、……?)

学校を辞めてから、1週間が経った

絵斗

………あーあ、らだぁに何も言わずに学校辞めちゃったよ

絵斗

最後に何か話したかったなぁ…

絵斗

今更後悔しても、もう遅い、か……

コンコン

ガラガラ

医者

天乃さん、体調はどうですか?

絵斗

いつも通りです

絵斗

ただ、昨日より手が動かしにくくなりました

医者

……そうですか

日に日に僕は弱っていった

つい1週間前まで軽々と動かしていた足は、もう動かない

手も、だんだん動かなくなっていった

そして__

声も、出なくなった

絵斗

(もうすぐ、死ぬのかな)

絵斗

(耳もあまり聞こえない。体は全く動かせない。)

絵斗

(ただの棒みたいだなぁ…)

絵斗

(らだぁの声、どんなんだっけ)

絵斗

(らだぁの声、好きだったなぁ…)

医者

___天乃__ん

絵斗

(あ、先生が来た……)

絵斗

(あぁ、もう瞼が重いよ)

医者

あな__、会いた___が__

絵斗

(会いたい………人、?)

らだ男視点

らだ男

_先生、そろそろ教えてくれませんか?

先生

…………

らだ男

先生は知ってるんですよね?絵斗が転校した理由

先生

………えぇ。

らだ男

なんで教えてくれないんですか!

らだ男

ずっと前から聞いてるのに、「教えられない」だけしか言ってないじゃないですか!

先生

……、天乃君からの、頼みだからよ

らだ男

絵斗の……?

先生

「みんなには言わないでほしいです。特に、猿山には」

先生

こう、言われたのよ

らだ男

ッ……
なんで………ッ!

先生

でもね、猿山君

先生

私、約束守るの、下手っぴなんだ

らだ男

………!

先生

______

らだ男

(ダッ

〈聞いた瞬間、全力で走り出す〉

先生

「○○病院に、行きなさい」

らだ男

ッ!あのッ!

医者

はい?

らだ男

ハァッ……天乃…絵斗って……ハァッ…いますか、?

医者

ッ!………天乃さんの、ご友人ですか、?

らだ男

!そうです、!

医者

……お会いになられますか、?

らだ男

はいッ!

医者

、わかりました。ここでお待ちください。

そう言って、医者は奥の病室

“集中治療室”に入って行った。

絵斗

(誰が、来たんだろう。)

絵斗

(先生か、?)

ガラガラ

「絵斗!!!」

絵斗

………?!

らだ男

絵斗!!!!!

あぁ、なんでもっと早く気づかなかったんだろう

なんで、もっと早く見つけられなかったのだろう

らだ男

(こんなにッ!痩せて……ッ)

絵斗

〈驚いた顔をして、何も喋らない〉

らだ男

絵斗、?

医者

……天乃さんは、おそらくあなたの声が聞こえてません

らだ男

え……、?

医者

………もう、あなたと天乃さんは、話せないと思います

そう言って、医者は静かに病室から出た。

らだ男

……

らだ男

なんッ……で……ッ

絵斗

(なんで、らだぁが、?)

絵斗

(……………そうか、これは、神様が与えてくれた、最後のチャンスだ)

らだ男

な____で___

絵斗

(泣かないで、らだぁ)

絵斗

(僕は、笑ってるらだぁが見たいな)

絵斗

(瞼が、上がらなくなってきた……)

絵斗

(神様、お願いです。)

どうか____

らだ男

絵………斗………ッ……

〈ボロボロと、大粒の涙が止まらずに零れる〉

絵斗

………ら……

らだ男

?!絵斗!!!!

絵斗

らだ……

〈力が全然出せない手で、らだ男の手を握って〉

絵斗

……“大好き”

ピーーーーーーー

音とともに、絵斗の心臓が止まった

らだ男

ッ……う……ぁ……

らだ男

俺だって……

らだ男

“愛してる”ッ!!

この物語はフィクションです

この作品はいかがでしたか?

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コメント

5

ユーザー

めっちゃ良かったです!最高ჱ̒ ー̀ ー́ )

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