コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
言って真正面から彼女に向き合う。抱き合っているのだから顔はお互いの間近にあるのを意識せざるをえない。
ひみかの顔を見ると軽く赤くなり上気しているのが見て取れるが、それが体温の上昇によるものかそれ以外の意味があるのかはうかがい知れなかった。
ひみか
あゆみ
彼女が親元を離れ一人この百鬼夜荘にやってきたのは小学校に上がる前の事。 亡くなったあゆみの祖母が面倒を見る形で百鬼夜荘の一室に住んでいた。 とはいってもほとんど同じ敷地内だし食事だってほとんど一緒にとる。お互いの住む部屋に交互で行って、一緒の布団で寝たこともしょっちゅうだった。
家族であり一番近い幼馴染というポジション。 でも、あゆみが彼女に抱く感情はそれだけじゃない。はっきり恋愛対象として好きだと自覚している。彼女にも同じ気持ちでいて欲しいとも願っているが、
あゆみ
ひみか
あゆみ
ひみか
あゆみ
あゆみ
ひみか
ひみかはいたずらっぽい表情でニヤニヤ笑いながら撫でる手を止めた。 そして自分の気持ちをしってか知らずか 見下ろしながらまっすぐ見つめてきている。
あゆみ
ひみか
あゆみ
あゆみ
ひみか
あゆみ
ひみか
先ほどから平静を装っているものの、彼女もやはり年頃の男女が抱き合っているというこの状況を意識しているのだろうか。 心なしか前より顔が赤いままだ。徐々に暖かくなる彼女の感触は余計な想像を更に掻き立てそうになる。 まずい、なんとか気を紛らわさなければ。話題話題。
あゆみ
ひみか
あゆみ
ひみか
冬の寒い日の出来事。雪国生まれの彼女を連れて冷えた身体を温めようと祖母はひみかと一緒に風呂場に入ったのだが、
あゆみ
ひみか
彼女の身体は本来熱さにも耐えられるし、 風呂にも普通に入れるはずだった。 しかし、雪女の母は熱い風呂には当然入れない。父親も温めのお風呂が好きだった。だから彼女の実家では熱いお風呂に浸かるという習慣がなかったのだ。お風呂自体もそれほど広くはなかった。 そこへきて、普通よりは大きな百鬼夜荘の共同浴場に熱々のお湯がなみなみと張られた浴槽に入った幼い彼女は、パニックを起こし、 能力を暴走させてしまったらしい。
あゆみ
寧ろ風呂が新しくきれいなものになって住人は喜んだ。ナメ山アンリだけは古いままがよかったと残念がってたようだが。
ひみか
あゆみ
ひみか
そもそも彼女をここ、百鬼夜荘に連れてきたのは、あゆみの母方の祖母である、金鞠多津乃(かなまりたつの)だった。