6人なら大丈夫

昭和20年　8月6日　午前7時15分

昭和20年　8月9日　午前11時2分

この日は初めて原子爆弾が広島、長崎に投下された日である。

たった1つの爆弾で大きな被害が起きた

大切な人を失った

戦争の醜さを痛感した。

見て、学んで、誰かに伝える

最後まで見てくれたら嬉しいです

昭和20年　8月5日　午前7時20分

ガラガラ(ふすま開ける

いただきます！(手を合わせる

色々買い終わりまして

ｶﾗﾝｶﾗﾝ(ドアを開ける

ｶﾗﾝｶﾗﾝ(ドアを閉める

<わーいわーい！

<はぁい！

いただきます！(手を合わせる

ごちそうさまでした！(手を合わせる

<これこっちでええー？

<おん、ええでー

ガラガラ(ふすま開ける

数秒後

<そういえば今日の夜ご飯なにかな？

<たしか雑炊じゃなかった、？

<え、ほんと！？アニキの雑炊大好き！

<楽しみだねー！！

<はやく買って家帰ろ〜

ｶﾗﾝｶﾗﾝ(ドアを開ける

てくてく(お店の奥にいく

数分後…

ｶﾗﾝｶﾗﾝ(ドアを閉める

いただきます！(手を合わせる

ごちそうさまでした(手を合わせる

ガララ(ふすまを開ける

全員就寝

昭和20年　8月6日　午前7時9分

<避難警報

合言葉①　空襲警報等を「かくれんぼ」という

合言葉②　いつもの所＝防空壕

(家を出発する

※防空壕の中です

合言葉③　空襲警報解除の警報を 　　　　「お菓子が貰える合図」という

昭和20年　8月6日　午前7時31分

空襲警報解除

<しょーさん、どーかした？

昭和20年　8月6日　午前8時15分

ﾋﾟｶｯｯ　ﾄﾞｫｫｫｫｰﾝ　(光と爆風、爆音

2人とも奥へと吹き飛ばされる

昭和20年　午前9時5分

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞ(歩く音

いい背景がないので血が散乱してる感じと思っておいてください。

進んでいくうちに 絶望を目の当たりにした

皮膚は焼けて、垂れ下がり 「水…水」と呟きながら歩いている

もう動かない赤ん坊の名前を叫んだり

大量のガラスが体に突き刺さっている人

水を求めて皆が川へと次々に飛び込み 川は死体で埋め尽くされていた

沢山の人が苦しみ、もがいている まさに、「地獄」そのものだった…

暗くて見えていなかったが 俺達の体も壁にぶつかった衝撃なのか 青痣ができていたり皮膚が剥がれていた

家に着いた、ここが家のあった場所だ

今までここに家があったはず…

家は崩れて跡形もない

おまけに火事のように火が広がっている

これで生きていたら奇跡としかいいようがない

ぽつ…ぽつ(雨が降る

後に知ることになるが、この雨は 「放射線物質」などを含んだものだと知った

あれから数年の月日が流れた

あのあと俺達は施設に引き取られた

最近になって2人で暮らし始めた

あにきたちのことはまだ分かっていない

生きているのか、死んでいるのか

まろはずっと皆に会いたがってる

<ここと、ここのやつ！

<おっけー！行ってくるわ

<いってらっしゃい！気を付けてね

まろもここ数年で成長したし

変わったところといえば生意気な所くらい

あと、おてんばになったね

そこもまぁまろの可愛いところ、笑

ちゃぷ、ちゃぷ(バケツに水を入れる

<どーしたの？

<悠くんちょっと待ってな！

<すぐ行くからね〜！！

全員が落ち着いて色々教えてもらった

爆破したときは屋内にいて余り衝撃等を 受けていなかったこと

俺達を探して色々歩いたこと

諦めかけて死のうとしてたこと

会えなかった期間のことを沢山聞いた。 沢山聞かせた。

戦争なんてやる意味もない なんならもう少し続いていくだろう、

それでもこの6人なら乗り越えられると思う

これからもずっと一緒に歩んでいく

大切な家族だから

6人だから…

これにて「6人なら大丈夫」完結です。

最後まで見ていただきありがとうございました

戦争の辛さや怖さが少しでも伝わったら嬉しいです。

最初にも言ったとおり

見て、学んで、誰かに伝える

してもらえると嬉しいです

6人なら大丈夫　end