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凪沙
助けて…
そこで私は意識を失った
？？？
いた…！
セクリ
これから合奏を始めます
セクリ
…あれ？大崎さんは？
セクリ
今日居たよね？誰かしってる？
北斗
(大崎さん、何かあったのかな)
北斗
今日、来てますよ
琳加
琳加、凪沙ちゃんに会ったけどお腹痛いって言ってたよ？
琳加
トイレとかじゃないかなぁ
北斗
(んなわけあるか)
北斗
俺は違うと思います
北斗
俺、探してきます
大我
あ！俺も探してきます！
セクリ
松村くんと京本くんごめんね！ありがとう！
北斗
大崎さん！
大我
凪沙ー！
北斗
なんで京本もくんだよ
大我
いいじゃんか
大我
凪沙は俺の幼なじみなんだし
大我
心配して当然だろ
北斗
あっそ。
北斗
まず、2人で探すんだったら一緒にいるより手分けした方がいいでしょ
大我
それもそうか
大我
じゃあ俺南棟探すから
大我
北斗は北棟探してよ
北斗
わかった
北斗
絶対裏であの人(琳加)が絡んでるはずだ…
北斗
2人は同じ中学出身だし、なにか弱みを握られているのなら…
北斗
あ！！！
北斗
もしかして、
北斗はなにかに気づき足を急いだ。
楽器庫
北斗
鍵が閉まってる。いつもなら開いてるのに
北斗
やっぱり…！
鍵を開けドアを開くと 中には倒れた凪沙が。
北斗
いた…！
北斗
大崎さん？
凪沙
……
北斗
冷たい…
北斗
とりあえず、保健室だな
北斗は凪沙をお姫様抱っこして 保健室へ連れていった
凪沙
ん…
明るい。 誰かが来てくれたのかな
北斗
あ、大崎さん。
北斗
良かった
凪沙
北斗…
凪沙
私…
北斗
もう大丈夫
北斗
何があったの？
北斗
話せる範囲でいい。教えてくれないかな？
凪沙
私、北斗に距離置きたいって言った直後
凪沙
琳加せんぱいに会ったの
凪沙
それで──を探してきてくれないかって
凪沙
あんなところに──があるはずないって思いながら
凪沙
せんぱいに逆らったらどうなるかなんてわかってるし
凪沙
それで、楽器庫に入ったら
凪沙
閉じ込められて。
凪沙
琳加せんぱいが言うの。
凪沙
「北斗くんに似合う女は琳加だから邪魔する奴は要らない」って。
北斗
そんなことが…
凪沙
でも、北斗なんで私があそこにいるってわかったの？
北斗
前、マウスランドに行った時、暗い系のアトラクションに乗りたがらなかったから
北斗
何か過去にトラウマ的なことがあったんだろうなって思って。
北斗
それで先輩が「お腹痛くてトイレ行ってるんじゃないか」って言ったけど言い方が超嘘っぽくて
北斗
中学の時から一緒なんだったら何かがあるんだろうと思った
北斗
だから、、
凪沙
助けてくれてありがとう。
北斗
うん
北斗
あの、さ
凪沙
ん？
北斗
俺の横が似合うのは大崎さ…いや
北斗
凪沙だよ。
凪沙
え…
北斗
凪沙以外の誰でもない。
北斗
俺の横は凪沙であってほしい。
北斗
凪沙が隣にいると楽しいし、安心する。
北斗
逆に、凪沙が隣にいないと
北斗
すごく不安になる
北斗
俺、凪沙のことが好きになっちゃったみたい、笑
凪沙
嬉しい…
凪沙
北斗、初めて私のこと凪沙って呼んでくれた…
凪沙
私ね、この前大我に告白されたの
北斗
え、うん
北斗
(なぜその話を今？)
凪沙
告白された時、私の頭の中に北斗が浮かんだの
凪沙
理由も分からずモヤモヤするって言ったでしょ？
凪沙
なんでかわかった
凪沙
私、北斗のことが好きみたい
凪沙
やっぱり北斗の隣は他の人より安心するし、
凪沙
北斗が言ってくれる一言一言が凄く嬉しいの。
北斗
ほんと…？
凪沙
私、北斗と疑似恋愛じゃなくて、本当の彼氏彼女の関係になりたい
北斗
うん。俺も
北斗
これからもよろしくね、凪沙。
凪沙
うん！
凪のように穏やかで何もなかった世界。
そこに鮮やかな色が広がると こんなにも美しい世界が待っている。
恋愛って 音楽と似ているんだ。
それに気づいた私は
恋愛って穏やかで、何も無くて 十分って思ってたけど
スリルのある恋愛もありだな
そう思った。
凪に広がる世界
END
凪沙
ところでさ、
北斗
なに？
凪沙
琳加せんぱいのこと、どうする？
北斗
あの人、いなくていいんじゃないの？
北斗
あの人俺の邪魔ばっかすんだよ
北斗
やたらと話しかけてきて
北斗
俺、入部してから今まで集中して練習できたの
北斗
あの人がいない日だけだよ？笑
凪沙
じゃあ、顧問とかに話して強制退部させるしかないか、笑
そして琳加は 「所属していても部にとって利益にならない」 という名目で 部員名簿から除外された。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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