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瑞希

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瑞希の誕生日前日

瑞希、起きているかい?

瑞希

ん〜?どーしたの?類

明日の10時から17時頃まで空いているかい?

瑞希

あー大丈夫だよ!

じゃあスクランブル交差点の所で待ち合わせできるかな?行きたいところがあるんだ

瑞希

えー!類から誘ってくれるの!?

瑞希

うれしー!!

瑞希

じゃあ明日10時にスクランブル交差点ね!楽しみにしてる!

あぁ、飛びっきりの日にしてあげるよ

瑞希も喜んでいるようだし…

僕はああいう場所は行かないけれど…

瑞希が楽しんでくれるならいいかな

僕は瑞希の誕生日1日前に

瑞希が空いているか聞いた

きっと、誕生日当日は サークルの子との予定があるだろうし

そっちの方がいいだろう

滅多に食べ放題のお店とかは 行かないから

新鮮だな

((映えも良さそうだし、これはきっと喜ぶだろうね…

翌日 スクランブル交差点

10:07

((少し遅いね…

((何かあったのだろうか、

瑞希

あー類居た!

瑞希

ごめん!遅れちゃった……

いやいや、大丈夫だよ

瑞希

今からそっち渡るねー!!

あぁ

瑞希は信号の反対側で 手を振っていた

青信号。その瞬間

キャアアアアアアアッ!!

瑞希!

この時間はスクランブル交差点は 自動車で走ることは禁止のはずだ。

だけど……

瑞希

……っ

瑞希…!

トラックが突っ込んできた。

たくさんの人が亡くなった。

そらそうだ。 休日のスクランブル交差点。

救急車…!!いや……ダメだ、

クソっ……

瑞希

るっ……い、ごめ、ん

瑞希

誘っ……て…くれた…のに、行けなく……って、

僕のせいだよ…瑞希は悪くないから、

謝らないでくれ……っ

瑞希

類……のせいじゃ、な……

瑞希はそれだけ言い残して

息を引き取った

翌日 ワンダーステージ

ん?類が来てないな

寧々

あ……類、今日用事だって

えむ

えーっ!?類くん…お休みなの……?

寧々

うん…何があったのかは知らないけどね

うーむ…なら今日は話し合いにするか!

えむ

はーいっ!じゃあセカイに行こうっ!

寧々

2人してうるさい…

翌日 神山高校

……

バカだね。僕は

君は死んだ。なのに何故 ずっと此処で待っているんだ。

司くん達に…会えない。

僕が司くん達にあって、 ショーをして。

そんな何気ない幸せを

彼女を殺した僕が 味わってはいけない気がして。

彼女に会えるのをずっと待ってる。

いや…此処で僕が飛び降りたら

会えるだけの話じゃないか

なんで思いつかなかったんだろう

お!類!こんなとこにいたのか!

あぁ。そうだった

今は昼休みだ。 こんなとこに居たら司くん達に 会ってしまう

寧々

あ…類。

お前また授業サボっただろ!クラスに居なかったぞ!

あぁ……

全く…お前ってやつは……

……

頭がぼーっとしてそれどころじゃない。

少しだるい気もする。

熱だろうか。

寧々

ま……会えたし、此処で食べよ

まぁ…そうだな!

類、午後からはちゃんと受けろよ!?

……それはどうかな、

((弁当を見つめる

嫌いだった野菜も 何故か儚く見える

この野菜も、生きていたんだ

でも憐れな人間によって 殺された。

なんだ。僕たちがしてる事と 瑞希を引いた人のしてる事、 一緒じゃないか。

パクっ((野菜食べる

味…しない。

健康に害する味、とか思ってたけど 全く味がしない。

美味しいのか 苦いのか 辛いのか。

分からない。

寧々

え……ちょっと待って…

寧々

類…食べてるのって……

ん?

なぬっ!?

る…類が野菜を食べている……!?

あぁ、忘れていた

普通に野菜を食べていたら 怪しまれるじゃないか。

頭が回らない。 だるい。 頭痛がする。 耳鳴りがする。

((あ……母さんラムネ入れてくれてる、

当たり前のように味がしない。

美味しい…のか。

いや、美味しいはずだ

好きだったんだから

まさか明日地震でも来るのか…!?

寧々

いや……台風かも…

何があったんだ類……!!

まぁ…食べれるようになったのはいいことだ!

……

急に吐き気がした。

なんだこれ。 野菜を食べてする吐き気じゃない。

何かが違う。

ていうかなんで僕が司君たちと お昼を食べているんだ。

ダメじゃないか。

フラッ……

目の前がぼやける

なんか…声がするな

安心する声。

聞いたことがある気がする。

類!?

寧々

ちょ…類!

あ……

気がついた。司くんだ。

落ち着く…ということは…… 僕は今幸せなのだろうか。

ダメだ。ダメ。

僕が瑞希を殺したんだから。

朝比奈さん達に…謝らないと

謝ってから死のう。そうしよう。

寧々

類……?

体調でも悪いのか!?

さっきまで心地よかった 司くんの声が頭に響く。

やっぱり司くんは何時でも元気だな。

……僕とは違って

寧々

ごめん…類。((おでこ触る

寧々

熱あるじゃん……早く言ってよね。

あぁ、やっぱりあったのか

はは……

笑い方を忘れた。

あれ?僕、どうやって笑ってた?

ははは、はははって?

今更すぎだろう。そんなの。

まぁいい!とりあえず保健室だ!

バタッ……

寧々

え?

類いいい!!

寧々

ちょ……うるさい、

寧々

病人がいる前でそんな声出したら頭に響くでしょ……

あ……すまん、

とりあえず連れてくぞ

なんで僕はいつもこうやって 誰かに助けられているんだろう

僕が幸せを感じちゃダメなんだ。

寧々

はぁ……39度もあるじゃん

寧々

なんで言ってくれないの訳……

世話が焼けるやつだな…

ごめんなさい。ごめんなさい。

僕は司くん達に関わっちゃいけないから。

だから……

とりあえず、お前のクラスって次体育だよな?

寧々

え……?あ、まあ…

なら俺がここにいとくから寧々は行け

寧々

ありがと、司。

あれ?なんで?

喋ろうとしても声が出ない。

「僕は大丈夫だよ。」 「司くんは戻っていいよ。」 って言いたい

なんで……

っ……

瑞希は僕のせいじゃないと言った時 どういう気持ちで言ったんだろう。

全部僕が悪い。なのに。

なんで。なんで、

なんで僕を置いていってしまうんだ

孤独な仲間。ずっと仲間って 言ったじゃないか。

そんなのずるいよ。瑞希。

お前は寝ろ。

寝ないと治るものも治らんだろ

あ……っ

やっぱり言葉が出ない。

僕どうやって話してたっけ。

いや、考えても時間の無駄だ。

言わなくていいから。寝ろ。

……!

司くんは優しいな、

きっと小さい頃から面倒見がよかったんだろう

咲希くんも、幸せものだったんだね。

病気の時に司くんが 励ましてくれる。そんな神様のようなお兄さんを持っているんだ。

なら……僕がそれを奪うことはできない

スヤ……

……寝たか

ったく……言えばいいのに、

一人で抱え込むな…類

オレは今類が何に悩んでいるのかは 知らない。

でも分かる。深刻な悩みだ。

類は…中々相談とかしてくれないからな

はぁ……

なんでこいつは夏なのにカーディガンを着てるんだ……

((熱が出るのも納…

は、?

そこには無数のリスカ跡。

かなり前と思われるものと、 最近の物と思われるもの。

かなり前の方は消えがかっているものも あった為、恐らく数年前の物。

その中にはかさぶたすら出来て いない物もあった。

なんだ…これ、

((俺は…大好きな仲間の悩みまで気づけずに…こんなになるまで……っ

((とにかく治療だ…この感じだと消毒をしただけだろう、

((流石に雑すぎる、

消毒をし、包帯を巻いて

治療は終わり。

ふぅ……

((こんな綺麗な体に傷つけやがって…

類が起きた

ん…

あ……

((え…なんで……

ガシッ((類の左手を掴む

えっ、?

……やめるんだ。こんな事、。

……

こんなことしたって、…お前は救われない

……っ!

だから……っ

……

お前が……傷つくのは見たくない、

傷も残るぞ、。

……っ

…もういいんだ、

やめてくれ…司くん

僕は何を言っているんだ

司くんが僕を大事にしてくれてるのに 僕の為に言ってくれてるのに

最低じゃないか

……っ

すまなかった、。

お前が……こんなになるまで、…気づけなくて……すまなかった

なんで、なんでよ、

なんで司くんが謝るんだい?

君は何も悪くないじゃないか。

僕が全部悪いのに

なんでよ、…

キーンコーンカーンコーン

((あ……もう五限目終わったんだ、

そういえば今日は5限目終了だったな、

寧々の所に行くぞ

校門でえむがまってる

あ…っ

すまない司くん、今日は……ショーの練習、行けないんだ

なんでだ?

……言わなきゃいけないことがあるから

……分かった

絶対違う。分かってる。

でも引き止めるのは……

朝比奈さん達に謝ろう。

死ぬのはそれからだ。

あ……

東雲くん、お姉さん、どこにいるか分かるかい?

彰人

え……あ…

めちゃくちゃやつれてる先輩が 話しかけてきた

何を食ったらこんな顔になるんだ……

彰人

えっと……絵名は…

彰人

家……じゃないですかね、多分……学校には来ません

…そうか、ありがとう。

なら、行けないな、。

相当抱え込んでる。会えないだろう。

じゃあね、東雲くん。

彰人

あ……ちょっと待て

……?

彰人

無理すんなよ。司先輩が怒るぞ

ふふっ……ありがとう。

数分後

寧々

あ……類

えむ

類くーんっ!

類!

えむ

あれっ?どこ行くの?

ん?あぁ……スクランブル交差点だよ

((いるかは分からないけれど…

そうなのか?まぁ行ってくるがいい!

寧々

ん、じゃあね。類

えむ

またねっ!!

瑞希……

((あ……!

朝比奈さん、、!

まふゆ

え?どうしたんですか、?((ニコッ

……っ

すいませんでした。

まふゆ

え……?

まふゆ

そ、そんな、頭をあげてください

まふゆ

何も悪いことはされてないと思うのですが……

いえ……瑞希のことです

まふゆ

っ……!

僕が彼女を遊びに誘ったから……っ

まふゆ

神代さんは…悪くないですよ、

まふゆ

瑞希もサークルの時……楽しそうに話してました。

まふゆ

そんな顔されたら…可愛そうですよ、。

っ……、

ありがとうございました、。すいません、声かけちゃって

では…僕はこれで

まふゆ

あ……

???

……?

神高 屋上

これで死ねる。やっとだ。

大丈夫。今逝くよ。瑞希

絵名さんには謝れなかったけど……

きっと……会わない方が、。

(ガタッ((フェンスを越える

やっと……やっと死ねる

今までありがとう。

???

っ……!((ガシッ

???

ダメっだよ……っ!類くっ…!

……!

えむ……くん、!

えむ

早く……こっちにっ…

やめるんだ…えむくん

そんなことしたら…君まで

えむ

……っ、いいの、、!!

えむ

あたし…類くんいないと…寂しいもん!

……!

手を離すんだ!落ちるよ!

えむ

ダメ!離したら類くんが……!

君まで落ちてしまうかも知らないんだ、離してくれ、!

((ダメだ…ほんとに離さないと……

((えむくんまで…

っ…!

類くんが、あたしの手を振り払った

えむ

えっ…?

えむ

待って!ダメだよ類くん!

こうするしか無かったんだ。 済まない。えむくん。

無理やりするのには……リスクが 高かったけど…

成功して…よかった。

えむ

類くん!!!!泣

えむ

うああああああん……っ!
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