りゅう
すんごいこの屋敷広いな〜。
クドラク
好きな分だけ部屋をかそう。
りゅう
いや、1部屋でいいけど…😅
クドラクは丁寧に部屋の配置を教えた。
クドラク
そして、最後にここが食堂だ。
りゅう
あぁ、やっとか…。
クドラク
覚えてくれたか?
りゅう
何ひとつ覚えてねー😓
クドラク
まぁいいだろう。昼食にしよう。
りゅう
え?昼食??
クドラク
あぁ。ブラディ界でも人間界のように朝、昼、夜で3回の食事をする。
りゅう
いやいやいや、外見ればわかると思うけど、今は夜だけど?
クドラク
あぁ、言い忘れていた。この世界では日は上らない。
クドラク
太陽の光が恋しいか??しかし、吸血鬼は太陽光に弱いからな。
りゅう
そ、そっか…。そういえばそういう言い伝えもあるよな…。
なんだか切ない気持ちになった。
クドラク
さぁ。好きなものを食べたまえ。
食事は人間が食べるようなものとあまり変わらなかった。
りゅう
あんたは何を食うんだ?
クドラク
私は大丈夫だ。
りゅう
血か?
クドラク
違う。
りゅう
言い伝えでは、美女の血を吸うとか??血を吸われた人間はどうなるんだ?
クドラク
吸われた血の量にもよる。全て吸われてしまえば当然死ぬが、少量ならば貧血程度で済むだろう。
りゅう
(そういうもんなんだ。)
クドラク
だが、注意しろ。この国にはほかの吸血鬼がいる。城の外には何種類もの吸血鬼が存在している。
りゅう
注意しろって、それが危険なのか?
クドラク
私のように人間世界に迷い込んだ吸血鬼が何名かいるんが、人間の血を覚え、大量虐殺を犯した吸血鬼も少なくない。人間であるお前は狙われやすい。
りゅう
そ、そんなことが…。そんなこと、ニュースには…。行方不明は多かったけど、それとなにか原因が?
クドラク
吸血鬼が犯したことだ。ブラディ界の吸血鬼が人間に見つかる前に処理をした。そのため行方不明も多かったのだろう。
りゅう
なんだよ…それ…。
食事は早く終わった。
クドラク
さぁ、今日はもう寝たまえ。
りゅう
あの、俺学校あるんだけど…。
クドラク
学校か?
りゅう
医者になるための技術を学んでるんだ。
クドラク
それならうちの医者から教わればいい。
りゅう
あ、あの人…。
クドラク
人?彼も人ではない。
りゅう
人じゃないのか?
クドラク
あぁ。彼はシリウスという血を受け継いでいる。オオカミ、または大犬のことだ。
りゅう
てことは…。
クドラク
狼男だ。
りゅう
見た目はみんな人と同じなんだな。
クドラク
あぁ。そんなもんさ。
りゅう
(他にはどんな奴がいるんだ…??)
クドラク
さぁ、怪我が治るまでベットで安静にしてた方がいだろう。
りゅう
あの、ありがとう。
クドラク
礼などいらん。
りゅう
あと、俺の部屋…どっちだ??
クドラク
私が案内しよう。歩いて3分だ。
りゅう
遠っ…😅
クドラク
覚えるまでは私が案内をする。
そう言って、クドラクは席を立った。
りゅうも席を立ち、クドラクの隣へ駆け寄った。
りゅう
吸血鬼ってそんなに身長高いのか?
クドラク
あぁ。180cmは当たり前のように超えるだろう。
クドラク
りゅう。お前はどのくらいなんだ?
りゅう
173cmだけど。
クドラク
子犬のように小さいんだな。
りゅう
うるせーよ!///
りゅう
あんたがデカすぎるんだ!
クドラク
大犬の種族は200cmを超えるぞ。
りゅう
少し怖いな……。
身長の話をしていると、3分間はとても短かった。
クドラク
着いたぞ。
りゅう
あ、ありがとう。
クドラク
じゃあ、私はこれで。
クドラクが立ち去ろうとした時。
りゅう
ま、待って!
クドラク
何だ?
りゅう
俺、その、知らない人の家とかで1人じゃ寝れないって言うか…てゆか、この屋敷で1人で居るのは怖いっていうか…///
りゅう
あの、だから…。
クドラク
言いたいことははっきりと言うがいい。遠慮は無用だ。
りゅう
い…一緒にいて…///
クドラク
了解だ。
クドラク
しかし、人間も変わっているな。
りゅう
(は、恥ずかしい…///)
りゅう
他にどんなやつがいるんだよ!!知らない奴がいる中、ひとつ屋根の下で安心して寝られるか!///
クドラク
まぁ、彼らにも会えばわかるだろう。
りゅう
みんな、人間を襲うとかは…。
クドラク
恐らくないだろう。
りゅう
恐らく…か。
クドラク
あぁ。すまないが保証はない。
りゅう
まぁ、俺の命なんて無くなったところで誰もなんとも思わねーか。
クドラク
そんなことは無いと思うぞ。
りゅう
え?
クドラク
私はまだお前に用があると言った。死なれては困る。
りゅう
(結局、こいつも安全かどうか分からないな。)
クドラク
さぁ、もう寝るんだ。
りゅう
俺が寝るまで…行かな…いで…///
クドラク
あぁ。分かってる。
りゅうはぐっすり眠りについた。
ーendー
クドラク







