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*創造の間*

玄武の力により、ボロボロになった地面。

そんな地面にギリギリ立っているチーノ

玄武

おいおいどうした?これで終わりかよw

玄武の空いた手は首輪に伸びている 瞳に焦点が合っていない 完全な魔力枯渇による

『感情の暴走』

に陥っている

チーノ

まだまだ、これからですよ!

チーノは地面を蹴り、玄武に飛び掛る

だが、玄武はにやりと笑うとチーノを弾くように衝撃波が飛び出し、チーノの身体は後ろに戻される

チーノ

ゲボっ!クッソ……近付けもしねぇ

玄武

アハハアハハアハハ、お前の力は凄いな!

玄武

エリート揃いの我々国で、No.2の人間に紹介されて、だいぶ精神が堪えたんじゃないか?

玄武

ましてや、国民の賛同がなかった

チーノ

玄武

運動神経も知識も何も秀でていないお前が、国を運営する一員になるんだもんなぁ

玄武

過去の事なんか、もう忘れてんだろ!?

チーノ

は?

玄武

俺を地獄から解放してくれたのは感謝だが、大切な人まで殺しやがって!

玄武

恨まれることが多すぎて忘れてるかぁ?

『ハーイシュ国の凄腕(兵士)さん』

チーノ

な、なんでお前が俺の出身国を知ってるんや!しかも、前職まで……

玄武

なんでって、俺はハーイシュ国に唯一あったビッツフィーガー教会に居たんだよ!

玄武

お前が敵軍に脅されて国を裏切った事は知ってんぞ?どうせ、国からも捨て駒扱いだったんだ

玄武

だから、お前が国を裏切っても国は痛手を追わなかったし、敵軍は全滅した

チーノ

玄武

『正直者には居場所は無い』。言い聞かされたよなぁ?ハーイシュ国は別名『騙しの国』と呼ばれる

玄武

口言葉だけで面倒な事を避けてきたお前に、エリート揃い国家の重役は荷が重い

玄武

だから努力した

玄武

他の比べられないために、認めてもらう為に

玄武

残念、そんなお前の努力は全て俺のモノだ

チーノ

……はは、そうやな

チーノ

確かに、俺はお前の言う通りや

チーノ

今まで、口言葉ばっかで面倒事を避けてきた

チーノ

あん時やって、まだ死にたくなくて、前々から大嫌いやった祖国を壊したくて、敵軍の誘いに乗ったんや

チーノ

確かに荷が重い職や、国の幹部ってのは

チーノ

ましてや、ハーイシュ国の評判は最悪

チーノ

『騙しの国』と呼ばれてるだけあって、初対面やったら誰も信頼してくれんかった

チーノ

だけどなぁ……俺は、我々国の為に努力して良かったと思とる

玄武

はっ、どうせそれもデマカセだろ?綺麗事に付き合うつもりは無いんだよ

チーノ

お前はそう思うかもな。だって、努力できる環境に居ながらしなかった、不適合者やもんな?

玄武

あ?

ピキッと首輪にヒビが入る

チーノ

所詮、お前は俺の努力を羨ましく思ってるだけのクズって事や!

チーノ

だってそうやろ?

チーノ

環境を整えて貰っているのにも関わらず、使っていないのは君だもん

チーノ

世の中、正直者ばかりが得するなんて、都合のいい事言ってんじゃねぇよ!

玄武

お前……!

首輪が割れる寸前までヒビが入った時……

互いに止まれ

チーノ

!?

玄武

!?

チーノと玄武の間に白いローブを被った男が割り込んできた

チーノ

(誰だ……?この人)

玄武

先輩……なんで!

玄武、お前の負けだ

男は玄武の方に向いた

玄武

なんでですか!?だって、俺が提示した試練内容は!

上層部入りに応じて、一つだけ従わないといけないルールがあったよな?言ってみろ

玄武

そ、それは……

【力の上限はどんな理由があっても超えてはならない】だ

お前はそれに違反した。適正な処分は後で降す

玄武

でも!先輩!

男は無言で玄武に掌を向ける

すると、玄武の手は首と斧から離れ、カクンッと膝が折れてその場に力なく倒れた。謎の男はチーノに向き合える

うちの後輩が悪いことしたな。ここまでするのは、此方でも想定外だったんだ

チーノ

はぁ、はぁ、はぁ……あ、貴方は?

元直属の先輩。まぁお前で言うと……書記長と同じ立場だ。俺が此奴をこの組織に招いた。今回はこちらの不祥事として、俺の権限でお前達を会場に送る

男が指を鳴らすと、2つのオレンジ色の仮面がチーノとあちゃみの前に出てくる

それを取って顔に付けろ。そしたら自動的に会場へ行ける

向こうへ行けば仮面は無くなるが、お前らと同レベル以外の奴には素顔が見えなくなっているから、安心しろ

チーノとあちゃみは仮面を手に取り、額に近づける。するとチーノとあちゃみの姿は消えた

トントン

チーノ!

赤髪のとも

ちゃみん!

大丈夫だ、後から彼らの方に行ける。仮面を持っていない人間は、まだ参加資格のない無能。この組織に”無能”は不要なんだ。規律を破る人間もな

トントン

……なら、そこに倒れとるお前の後輩も捨てんのか?

謎の男は倒れている玄武をチラリと見てから、再びトントンに向き直る

捨てたいのは山々なんだがなぁ〜。此奴は”俺の命より大切な人間”なんだ

俺が無理を言ってこの組織に来てもらった。此奴には”努力の才能がある”からな

上層部の支配には【支配力】と【素質の王】が必要。支配力は誰にでもあるもんだが、素質の王は無能には無いし、アビリティープレイヤーの中でも熟知している者・使いこなしている者しかいない。素質の王を持つ人間は上にいる必要がある。それにボスは……

俺たちを離してくれねぇみたいだしな

謎の男は玄武に近付き抱き起こす

此奴にはキツく言っておくさ。なぁーに、俺らは無闇に人を殺したりしねぇよ

それじゃ、次に進みな。まだまだ部屋は残っているんだ。この”試練”は始まったばっかりなんだからな

謎の男はそう言って、玄武と共に姿を消した。外部でグルッペン達を抑えていた透明な壁がなくなり、自由が効くようになった

グルッペン・フューラー

動けるようになったな

赤髪のとも

ちゃみん……

トントン

きっと……大丈夫ですよ。チーノも居ますし。グルさん、どうする?

グルッペン・フューラー

進むしかないだろう。そうしないと、彼らの思いどおりになる

グルッペン・フューラー

(しかし……割り込んできた男。無能嫌いも、後輩思いも……まるでトン氏と瓜二つだな)

グルッペン達は扉に近づく。その扉はドアノブが紫色であり銃の絵が描かれていた

グルッペンは扉を開ける

すると、眩しい光が出てくる。目を開けると、そこは壁一面に銃が飾られている部屋だった

鬱先生

部屋一面が……銃だらけやな

ようこそ、”第13階層”である【銃撃の間】へ

そう言い、グルッペン達を出迎えたのは茶髪に紫のヘッドセットを付けている少年と茶髪で緑メッシュが入っていて弓を抱え少し怯えたようにたっている青年だった

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