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東方夢小説

第14話 - 救うために

2023年10月30日

#東方#夢小説

千冬のセコム（大会開催中！）

莉杏

どもども〜！

莉杏

莉杏ちゃんだお☆

莉杏

東方夢小説続き！！！

莉杏

いやぁ…異変も、そろそろ終わりに近づいてきてますよ〜！！！

莉杏

それじゃ

莉杏

いってら！！！

誠也

…お前

裏香じゃないだろ。

露伊

…は？

露伊

…何を言っているんだ？私は正真正銘、桜見裏香。

露伊

私が偽物だとでも言いたいのか？

誠也

そうだ。

露伊

ｯ…！？

誠也

…今日の夜もそうだが、帰りが遅すぎる。

誠也

お前は、主人格の莉音が心配していることに気づいているはずだ。

誠也

裏香なら、それに気づいて帰りを少しでも早くするはず。もしかしたら、出掛けないというかもしれない。

誠也

だがお前は、そんな遠慮もなしに今日も夜遅くに帰ってきた。

誠也

俺が見てきた桜見裏香は、人を…特に莉音を見て行動している。

誠也

莉音に従順な裏香が、そんなことするはずない。

露伊

（まずい…そこは盲点だった…。）

露伊

…それだけで、私が偽物だと決めつけているのか？

誠也

…元から、おかしいとは思っていたがな。

誠也

能力に関してもだ。昨日俺と戦ったとき、いつもと力の雰囲気の違いを感じた。

誠也

恐らく、魔力ではなく"幻力"。意識でも操ったところだろう。

露伊

…へー、君すごいね。

露伊

その通り。俺は"桜見裏香"ではない。

誠也

…裏香はどこにやった？

露伊

知ったところでどうすんの？

誠也

いいから教えろ。

露伊

…魔法の森の奥、洞窟に監禁してある。

誠也

（ｯく、魔法の森か…ｯ）

誠也

…無事なんだろうな。

露伊

勿論。ま、今日はちょっとだけ暴力振っちゃったけどね。

誠也

ｯ！

誠也

…こいつ…ｯ

露伊

（…殺気の量、えっぐ…）

露伊

（流石。あの中じゃ1番強い奴だな。）

露伊

んで？俺の正体に気づいて…どうするつもり？

誠也

…これは立派な異変だ。…お前を退治する。

露伊

ははｯ！元敵の君がそんなこと言うのー？

誠也

（こいつ…俺のこと知って…？）

露伊

…ま、いいや。負ける気しないし。

露伊

それじゃあ…始めようか。

誠也

…そろそろ、その姿やめろ。

？？

んー？いいよー♪

？？

ｯあー…やっぱ、この姿が1番楽だー♪

誠也

（橙色の服に、橙色が少し被った金髪…。見たことないな…。）

？？

他所見してると、怪我するよ？

誠也

余裕があるからしてんだろ。

ﾄﾞﾝｯｶﾞﾝｯ

誠也

（こいつ、動きは速いが力がそこまでない…。いけるか。）

？？

（俺の攻撃、全部右手で流したのか…。やるなぁ…）

？？

でも、やっぱり…

？？

負ける気しねぇや。

誠也

いつの間に後ろにｯ！？

ﾄﾞｶｯｯｯ

誠也

ｯぐ…一発もらった…ｯ

誠也

（こいつ…恐らく能力は意識を操るもの…。）

誠也

（俺の意識を操って、自分に意識がいかないようにしているのか…ｯ！）

？？

…余裕、なくなってきたなー♪

誠也

ｯ…るせぇ…ｯ

？？

（…さ、そろそろ終わりか。）

？？

（意識落としたら、こいつのこと拘束すればいいだろ。）

？？

（…どうせ、俺の能力には勝てない。）

？？

（…終わりだ。）

？？

…は？

？？

（何でこいつ、意識落ちてねぇんだよｯ！？）

？？

（もｯ、もう1回ｯ…）

？？

（堕ちろｯ…！！！）

？？

（…何で…何でかかんねぇんだよ…ｯ！？）

？？

（今までに能力が聞かなかった奴なんていなかったｯ！）

？？

ｯ…

誠也

…その顔、何で能力がかかってねぇのかって顔だな…ｯ。

？？

…まさか、お前…能力を消したのか…ｯ？

誠也

んなわけないだろｯ…。俺の能力は、そんなことできねぇ…ｯ

？？

じゃあ…何で効いてねぇんだよ…ｯ！？

誠也

1度お前が俺に能力を使ったから、耐性ができたってのもあるし…

誠也

…惚れた女を救うのに、能力なんか効いたら救えねぇだろ…ｯ？

？？

…は？

？？

（こいつ…まさかあの子に一目惚れしてたのか…ｯ！？）

？？

…そんな、愛なんかに…俺の能力が効かないなんて…

？？

許さねぇｯ！！！

誠也

…チェックメイト。

ｷﾞｭｳｳｳｳｯｯｯ

？？

ｯぐ！？

？？

（んだ、これｯ…！？草か…！？）

誠也

"嫉妬のツル"。それは中々抜け出せねぇぞ。

？？

んなｯ…！？

誠也

…スペルカード発動。

誠也

感情「怒りの拳」

ﾄﾞｫｫｫｫﾝｯ…ｯ

誠也

…やった、な…ｯ？

誠也

ｯぐ…

誠也

（…頭が耐えてても、身体は流石にしんどいよな…ｯ）

誠也

…あいつを…助けに行かねぇとな…ｯ

裏香

ｯ…

裏香

（やばい…頭、ぐらぐらして…ｯ）

裏香ｯｯｯｯ！！！

裏香

（…この、声…ｯ）

誠也

ｯ！

誠也

裏香ｯ！

裏香

…誠、也ぁ…ｯ？

誠也

喋るな。

裏香

（…あれ…こいつって…）

こんな…感情的になれるんだな…ｯ

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