一方その頃、講堂に集まった社員たちの間では、一つの噂が伝染しまくっていた。初めに噂を話したのは、昨日あの現場にいた、下っ端Bだった。
下っ端達
なぁ本当に見たのかよ。
下っ端B
本当だって!マジで目の前で仕事仲間4人コロされたんだ!
下っ端達
どんな奴?
下っ端B
高校生ぐらいの真っ白な女の子だよ
下っ端達
流石にあり得ねえだろ。
下っ端B
この後の集会ではっきりするだろうな。見てた感じボスと知り合いみたいだった。梵天のメンバーに加えるつもりっぽかった。
下っ端B
とにかく普通じゃねえんだよ。
下っ端達
反社で働いてる時点で俺ら全員普通じゃねえだろ。
下っ端達
どんな顔だ?
下っ端B
笑った顔はめっちゃ可愛い。
やってる事可愛くねぇけど。
黙った顔はどっちかと言うと、
美人寄りになんじゃねえかな。
下っ端達
おいおい、それ早く言えよ。
下っ端達
お前歳下好きだもんなぁ。
下っ端達
なになに、そいつ次のターゲットにすんの?
下っ端達
やめとけ、そいつ多分ボスのお気に入りだぞ。
下っ端達
バレたらコロされるな。
下っ端達
安心しろ。お前の墓は建ててやる。
裏庭で石積んでやるよ。
下っ端達
せめて金かけろ。
そんな中、ステージ上にマイキーが現れた。すぐに社員は姿勢を正し前を向いた。
マイキー
あーあー。マイク入ってるか?
コテコテ
入ってまーす。
マイキー
よし。あーお前ら、よく集まってくれた。今から、今月の大まかな仕事内容や、来客予定の会社などを報告する。まずは仕事内容と担当部署だ。鶴蝶。
鶴蝶
はい。
竜胆
小声)兄ちゃん。
蘭
小声)ん?
竜胆
小声)ヴィダ来ないね。
蘭
小声)春千夜に泣きつかれて渋々ヘヤセット手伝ってやってるかもな。ww
竜胆
小声)wwだっらウケるwけど
蘭
小声)流石にあり得ないか。
竜胆
小声)w、、、、ッ⁈
蘭
小声)竜胆?どうした?
竜胆
小声)あれって、
鶴蝶
ではこれで各自仕事をするように。ボス、以上です。
マイキー
よし。じゃあ次は、
女性社員達
きゃー〜!!(//∇//)
突然一部の社員たちが黄色い悲鳴を上げた。社員達が見ていたのは、ヘアアレンジをしてもらった春千夜だった。
竜胆
小声)あれって、春千夜?
蘭
小声)数分で何があった?
春千夜
(うっぜぇ。)
春千夜は、ヒーローは遅れてくるものと言わんばかりに堂々とステージに上がって来た。両手で寝ているヴィダをお姫様抱っこしながら。
マイキー
三途、遅刻だ。
春千夜
すいません。
会場は突然春千夜が女の子を抱えて登場したことで、ざわめいていた。
マイキー
、、、、ヴィダ。起きろ。
ヴィダ
、、、、ん、?
あれっ、ここって?
マイキー
こっち来い。
ヴィダ
小声)春千夜さん。運んでくれてありがとうございました。
春千夜
小声)おぉ。
マイキー
少し、うるさいぞ。
マイキー
よし、紹介する。
マイキー
小声)ヴィダ。パンドラの事は伏せて話せ。厄介ごとに巻き込まれると困る。
ヴィダ
小声)了解です。
ヴィダはマイキーからマイクを受け取って話し出した。
ヴィダ
はい!私の名前はヴィルダーニャ・シルヴァ・エイブラムスと言います!長いので、ヴィダとお呼びください。おそらく下っ端Bさんのおかげで、大体の方々には私の存在がバレていたと思いますが、語弊や誤解が有ると言いますので、簡単にその時の事を説明すると、私が梵天にとってのユダを4人消した。それだけです。
ヴィダ
私はこれから皆さんと同じく梵天メンバーになりますので、仕事をご一緒する機会もあると思います。その時はよろしくお願いいたします。
ヴィダ
(ぺこり