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4件
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無人のホーム
2人の少女がいた
1人は背の低い女の子。
もう1人は髪の長い女の子。
2人とも髪の毛は乱れていて、服は汚れていた。
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背の低い女の子が笑いながら言った。
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髪の長い女の子は泣いていた。
彼女の体は細くて今にも倒れてしまいそうだった。
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乗客の居ない電車がゆっくりと駅のホームに止まった。
2人は電車に乗った
近くの海に行くらしい。
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隣の駅に着いた。
2人は電車を降りて歩き出す。
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裸足になって砂浜を歩く2人。
ゆっくりと波の方に歩いていく。
2人は泣いていた
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最後の最期まで2人は手を繋いでいた。
波が2人を攫っていく。
……
髪の長い女の子は背の低い女の子を僅かな力で引き寄せて抱きしめた。
海の中でも2人は愛し合っていた。
砂浜には『さよなら』そう書かれていた。
ーーーーーー
テレビの声
テレビの声
テレビから聞こえる声で目覚める。
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髪の長い女の子はそう呟いた。
そして、植木鉢が置かれた病室の窓から
翼を求めて旅だった。
