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家の鍵を開け、誰も居ない家に「ただいま…」と呟く。
冷たいのも温かいのも歯に沁みる為、ぬるま湯を作って鎮痛剤を流し込む。
もう…無理…
結構限界。
けど歯医者に足が向くわけじゃない。
鎮痛剤が少しずつ効いてくる頃に歯磨きをすると穴が空いているであろう歯に当たり、痛みが走る。
悠
泡と水を口からゆっくりと流し、鏡と向き合うが醜いであろう自分の歯は怖くて見れない。
右頬はほんのり赤らんでいてよく見ると膨らんでいるように見えた。
…ま、よく見ない限り大丈夫。
そんなじろじろ俺の顔眺める人なんか居ないし…
ベッドに身体を放って鎮痛剤を飲んでも少しは痛むようになってしまった歯を無視して目を閉じた。