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太宰

夢が叶わるるが故に失われる物は必ずある。其れは何時の時代でも約束された出来事なのだ。

太宰

私の白馬の王子様は何時現れるのか……

モブ

大丈夫ずぅっっと現れないから♡

中也

太宰……

太宰

ん〜?どうしたの?

中也

手前の事が……

好きで好きで 仕方ないんだ……

太宰

え……?

太宰

(嘘特有の目の動きがない。之は本当なんだ…)

太宰

うん…僕もすきだよ。

中也

俺と…付き合ってくれないか!?

太宰

うん。勿論。

中也

中也

太宰…大好き大好き…ずっとこうしたかった。

太宰

僕も中也が大好き!

中也

へへっ笑

太宰

ふふっ笑

太宰

……?

太宰

(誰かに着けられてる?)

モブ

貴方…誰かに着けられてませんか?

太宰

其の様ですね。

モブ

そうなるとあちらの世界の方でしょう。迷惑は御座いませんので、私のアジトに来て下さい。

太宰

うん。そうする。

この時に 知らない人の話に乗らなければこうはならなかった筈なんだ。

太宰

ねぇ!

太宰

離して!

モブ

お前が…お前が彼奴みたいなやつと付き合うから!

モブ

こうするしかなかったんだ!

太宰

其れでもこんな強引な事ないでしょ!?

モブ

黙れ!抑、ポートマフィアの最年少幹部がノコノコと此方に着いてくる方が不思議だわ!

太宰

仕方ないでしょ!?思考も鈍ってたんだから、

モブ

そうかそうか見苦しい言い訳はやめろ。

太宰

兎に角早く離せ!

太宰

クソッ!

モブ

兎に角大人しく着いてこい!

太宰

あ〜はいはい分かりましたよ〜

モブ

チッ

太宰

だぁっ!くそっ!!

太宰

あの蛞蝓も来ないし!

太宰

何なんだよ!

モブ

はっ!そんなに出たかったら中原と別れるんだな!!

太宰

分かったよ!電話貸して!

モブ

上から目線だなぁ!?

携帯を渡す

太宰

はぁぁぁあ

太宰

不在着信

不在着信

太宰

不在着信

不在着信

太宰

不在着信

不在着信

太宰

不在着信

不在着信

太宰

はぁあ!?出ないんだけど!

太宰

之どういう事!?

モブ

早く別れろ!

太宰

あんの蛞蝓電話出ねぇんだよ!黙って待ってろ!!

モブ

……はい…

太宰

チッ……はぁ

太宰

不在着信

不在着信

太宰

不在着信

不在着信

太宰

不在着信

不在着信

何十回もやった所で…

太宰

不在着信

不在着信

太宰

まぁじで殺してくる。

モブ

どうやって此処から出んだよ

太宰

開けろ!

太宰

開けゴマ!

2人共可笑しいです(?)

モブ

俺も開けたいけど鍵無くしたんだよ!(脅し)

太宰

壊せば何とかなる!!

モブ

壊してみろよ!!笑

太宰

グギギギ

太宰

はぁぁぁあ!無理じゃないか!?どうなってんだよ!!出来るって言ったじゃないか!

モブ

莫迦か!?一言もそんな事言ってねぇよ!

太宰

アロホモーラ!!!

モブ

ハリー・〇ッター!!

太宰

くそっ!空気読めよ!!

モブ

扉がどうやって読むねん!?

太宰

え!?

モブ

今度は何!?

太宰

之パスワード入れる系なのに鍵失くしたって何!?!?

モブ

えぇっとあれだよ!

太宰

あれか!?

モブ

そうだ!

太宰

ホグワーツの人間でも杖は無くすんだね!!

モブ

ハリー・〇ッターの思考辞めて!俺ホグワーツの人間じゃないから!!

太宰

ちゅぅぅうやぁぁぁあ!!

中也

応答なし

応答なし

太宰

あ、電話……

モブ

別れろよ!!助けは呼ぶな!

太宰

はーいはーい分かったよ〜

太宰

通話終了

通話
04:29

太宰

もしもし!?

中也

もしもし!?

太宰

何でそんなに怒ってるの!?!?

中也

何でそんなにキレてんだよ!!

太宰

ねぇ!

中也

なんだよ!待て、何で此処最近マフィアに来ねぇんだ!?

太宰

ねぇ〜!

中也

サボンなよ!

太宰

ねぇ!!!

中也

何だよ!

僕達もう終わりみたい!

中也

はぁ?何寝ぼけた事言ってんだ?

太宰

寝ぼけてないよ。

中也

ちょ…待てッ

太宰

ねぇ。

太宰

本当なんだよ。

中也

待てっ俺達は運命のこi…

太宰

中也。

太宰

大っ嫌い!!

中也

は、ぁ?

太宰

あはははははははっ!!

中也

待て、嘘だろ?

太宰

羊が1匹闇の中!

太宰

全部切り裂いて行け!

中也

太宰……

太宰

はははははははっ!

プツッ

中也

通話終了

通話
06:19

太宰

はい終わり!

モブ

解放はしてやらんからな。

太宰

知ってますぅ!

モブ

アレスト・モメンタム何て言っても時は止まらないからな!

太宰

ヴェンタス!!!

モブ

無理があるぅぅぅ!!

太宰

はぁ、誰か面白い人間が来れば良いのに……

モブ

俺は可笑しいぐらい面白ぇよ!

モブ

感覚の違いが…

太宰

謎解きゲエムでもしよ。

太宰

これが答えられたら何でもしてあげる。答えられなかったら何もないよ〜ん

モブ

乗ってやらぁ!

太宰

ふふっ笑

ある男がハイキングに出かけたら、沼の傍で雷に打たれて死んでしまいました。 その時、雷が化学反応を起こし、沼の泥から死んだ男と全く同じ見た目で、同じ記憶を持つ存在が生まれました。 その存在を仮にスワンプマンと呼びましょう。 スワンプマンは脳や心の状態も死んだ男と変わらないので、記憶や知識、感性も全く同じです。 趣味や癖、体質までスワンプマンと死んだ男と違うところは何ひとつありません。 スワンプマンは死んだ男と同じ自我と記憶を持っているため、「自分は雷にあたったが奇跡的に生きている」と認識しています。 さて、この場合死んだ男と同一人物と言えるのでしょうか? 死んだ男とスワンプマンが入れ替わって生活しても、周囲にバレませんし、スワンプマンすらも自分が泥から生まれたに気が付いてません。 スワンプマンと死んだ男が違う人間なら、何がどう違うか、 貴方は説明出来ますか?

太宰

と、言う問題だ。

モブ

うーん。

モブ

俺は……

モブ

スワンプマンは男じゃないと思う。

太宰

其れは何故?

モブ

仮にスワンプマンが男だったとする。誰にもバレてないんだ。自分にも。だったら自分だろってなるだろうけど、魂は死んでいる。

モブ

この世界ではその存在が1人かもしれない。だが、世界の果てではどうも其れが効かない。何処が根拠のある説明がつくのだったら其れは天国か地獄しかねぇだろうな。

モブ

然し、其れは"根拠がある"説明である。もし自分がスワンプマンだったら、俺はどうも気付かないだろう。だけど、原子レベル、肉体では全く同一人物でも、魂は2度も死なない。1度きりだ。

太宰

そうか。

太宰

では、其れが君だったら?

モブ

ッ……

太宰

ほら。誰も答えられない。

太宰

歴史主義。

太宰

男の人生はそこで終わり。でも、偽物だと思われるスワンプマンの人生は続いているんだ。

太宰

スワンプマンは「雷に打たれたが、奇跡的に助かった」と思っている。だが、男は「雷に打たれて死んだ」意識の感覚に大きな違いが生じる。
「死んだという認識」「その後の意識や感覚」の有無に差がありすぎる。

太宰

その他に「男が生き返った」「男の遺体が発見された」とかがあげられる。

中也

其れに答えはない。

モブ

!?

太宰

は!?

中也

スワンプマンは男でもあり男でもない。

太宰

中也……

中也

もしも、スワンプマンが男であったら其れで解釈は出来る。だって記憶も体質も全部全部男だからなぁ?この世が解釈出来ないものはこの世の存在として認められない。神が関係してくるものになる。

中也

じゃぁ、スワンプマンが男ではなかったら?男の死体も発見された若しくは生きていた。人間ってのは其の場所に2人といれないんだ。そう。"2人が最初1人の人物から分岐された物体でなければ"その違いで過去は同じでもこれから歩む道は異なってくる。

中也

で、付け足しだ。

中也

其の男が雷に打たれた瞬間を目撃した人物が存在したら?

太宰

中也

其れじゃぁ……

太宰

其のスワンプマンは完璧に男になってしまう…

モブ

?何でだ?

太宰

見てしまったから。其れは世間で言う「客観的」に見るという事だ。男は沼に入った。次の瞬間何事も無かったかのように男は出てきているように見える。其奴はスワンプマンじゃ完全になくなる。

太宰

証言出来るから…

中也

……

モブ

すごい…✨

太宰

流石中也だ。僕の欲しい答えを持ち合わせてる。

太宰

答えはない。

太宰

これが答えだ。

太宰

之は人間一人一人のアイデンティティに関する解釈の仕方だ。

中也

モブ。太宰を返しやがれ。

モブ

はぁ、負けたよ。発言何てとても出来ない。解釈も到底出来ない。

モブ

君達は何者だい?

中也

答えは「何者でもない」だ。

太宰

正解。お見事。

パチパチパチ

モブ

俺には到底かないっこねぇな。すまん。やけくそになった。傷付ける趣味はねぇよ。

太宰

そっかバイバイ。

中也

じゃあな

バンッ

太宰

ふぅぅぅう…

太宰

疲れたぁぁあ!

中也

太宰……今回はお見事だ。

太宰

僕は別に何もしてないよ!

太宰

男に質問しただけだ。

中也

お前はスワンプマンか?

太宰

……

太宰

さっきも言った通りスワンプマンは理想現実での話だ。この世にあっちゃいけない物なんだ。

太宰

スワンプマンはドッペルゲンガーと解釈するのが1番わかりやすい例かもしれない。

太宰

スワンプマンの問題ではスワンプマンがドッペルゲンガーだろう。男が世界から求められた存在だ。

中也

んじゃぁ、此奴は誰だ?

太宰

こんにちは〜

太宰

……は?

中也

何方がスワンプマンだ?

中也

否、ドッペルゲンガーか?

この物語の本当に可笑しい所は此処からだったんだ。

太宰

え、僕がスワンプマンな訳ないじゃん。

太宰

何の話〜?スワンプマン?

太宰

あぁ!あの話の事か!

太宰

個人のアイデンティティを問う。否?個人の"アイデンティティの境界線を問う"問題だね!

中也

俺は確かに此奴と行動していたんだ。

太宰

え……

中也

太宰と別れた数十分後ぐらいに電話が鳴ってて……

太宰

あ、え……

太宰

何の話してるの?

中也

何方かがスワンプマン……ドッペルゲンガーかもしれねぇ…

太宰

待って!中也!

太宰

早まるな!

中也

嫌…だって、違うんだ……

中也

俺から…客観視したらお前が偽物なんだよ……

太宰

中也打って……

カチャッ(銃を構える)

太宰

ねぇ…嘘でしょ?

中也

俺の世界に太宰は一人だけだ。

太宰

お願い…早くッ

太宰

待って…ほんとに……

中也

すまんッ…

僕は僕なのにッ

バヂュンッ

太宰

カハッ……

太宰

確かに……スワンプマンは…僕…かもね…

太宰

バイバイっ!

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コメント

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よきよき

ユーザー

泣😢

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