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お酢
お酢
お酢
お酢
さっきから
心臓がうるさい。
きっとまだ俺は、この恋情を日本に向けているのだろう。
紙が舞う度に、日本が風に煽られ、こちらにまでいい匂いが漂う。
酸っぱい柑橘系でも、フローラルな香りでもなく、昔を彷彿とさせる梅花の香り。
その匂いで、その匂いだけで。
ここに今彼がいるということがはっきり感じられる。
でもやっぱり夢だと思い、頬をつねる
痛い。少し強くしすぎた。ヒリヒリする。
でも、この痛みがやはり現実なのだと主張する。
手先に力が入らない。
さっきから日本ばかり見てしまって、書類整理に集中できない。
でも、気付かれるのが少し嫌で、横目でチラ、チラと彼を覗き見る。
気付いてないだろうか。それとも気付いているのだろうか。そんな想いが回って、心臓がまた跳ねる。
お酢
お酢
お酢