母親
貴方は強い子よ、
母親
私に叩かれようが何をされようが泣かない強い子、
母親
ねぇそうよね?赤
赤
……うん、おれは、強い子だよ、なにされても、
赤
泣かないよ。笑
母親
そうよね?
母親
じゃあ叩いても泣かない強い子なら
何度叩いてもいいわよね?
貴方は私のストレス発散用具と同じなんだから
何度叩いてもいいわよね?
貴方は私のストレス発散用具と同じなんだから
赤
うん…強い子だから、大丈夫…
赤
叩いていいよ…
赤
(なんで今こんな記憶が、)
小さい頃の記憶が蘇る
すると同時に頭が痛くなった
赤
(痛い痛い痛い)
赤
(やばい痛すぎる)
先生
赤、どうした
その時俺は誰の声も聞こえなかった 母親以外の声以外は
赤
う…っ、
赤
(えぐいってこの痛さ、)
赤
(やばいガチで死ぬ……)
バタッ
俺は椅子から倒れ落ちた
薄らぼやける視界の中見えたのは 黄色と青色の物、……
赤
……
目を開けたら 白い天井が見えた
ピッ、ピッ、と機会の音が響き 俺の腕には何本もの赤、緑、といった色の線が繋がっていた
俺は起き上がり 視界に入ったのは白い布団とピンク色の髪の毛
桃
……
何故か桃が俺の足元に頭を置き寝ていた
赤
、?
桃
ん、
しばらく謎に思いながら桃を見つめていたら 桃はゆっくりと目を開けた
赤
……
桃
あ、やべ、寝てた……
桃
赤……早く起き、起きてる……
赤
……おはよ、
桃
…おはよ、
きっとあれからずっと寝ていたのだろう もうすっかり外は暗くなっていた
赤
なんで居るの?
桃
いや、黄から赤が倒れたって電話来て、
運ばれた病院聞き出して、ずっと……居た、
運ばれた病院聞き出して、ずっと……居た、
赤
……そっか、…もう遅いし帰っていいよ
桃
え、
赤
いーよ、……
赤
大丈夫。
桃
……そっか、わかった、、じゃ、あな。
そう言って桃は鞄を持ち病室を出た