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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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いくら時間が経っても

村の人

村の為だ…お前にしか出来ない唯一の仕事だ

村の人

こんな仕事も出来ないのか

『俺の仕事』『村の為』

そんな言葉が頭から離れない

俺がやらないと殴られる

これは呪いなのかも…

これを知られたらどうしようかな

皆に幻滅されるかも

そう思うと前に進めなかった

最初は大丈夫だと思っていた

皆を助ける為なら能力は惜しまない

そう決めていたの

でも、能力を使うと胸がとても痛くて

そのうち悪化して…身体に限界がきて

それでも、呪は解けなかった

むしろ、呪縛は悪化するばかりだった

すち

…こんな感じかな!

みこと

ッ…(ぎゅっ)

すち

んわぁ!

みこと

すちくん…何で俺等に言ってくれんかったの?

すち

…皆辛い思いしていたからさ

すち

過去の事を俺が言う必要無いじゃん

すち

それに、俺の中ではもう終わった話なんだよ

いるま

そんな事無いだろ

すち

ぇ…

いるま

終わった話ならなんですちは隠れて泣いていたんだよ

雨乃こさめ

ぇ…そうなの!?

いるま

俺となつ、知ってるんだからな

いるま

みことが引っ越して…皆を慰めた後に泣いてたのも

いるま

なつが◯んだ時も

すち

…それは

いるま

『俺等に心配かけたくないから』

すち

ッ…

暇72

なぁ、俺等何年の付き合いだと思って居るんだよ

暇72

他の人よりは多く一緒に過ごしているから

暇72

隠し事をしているくらいはわかるんだからな

すち

うん…

すち

そうだよね…

LAN

…すち

LAN

俺等…確かに頼りないけど、支えたい

LAN

皆で皆を支えていきたい

みこと

そうだよ!

みこと

俺等、すちくんに幻滅するわけないやん!

みこと

呪いも呪縛も全部、少しづつ解いていこう?

みこと

俺等も協力するから

雨乃こさめ

そうだよ!

雨乃こさめ

すちくんが1人で抱え込む必要がないよ!

雨乃こさめ

こさめ達は6人で守るんだよ

雨乃こさめ

すちくんの為ならこさめも…皆で頑張るよ!

すち

ッ…(ポロポロ)

みこと

すちくん…俺等を守る前に頼って

みこと

これは、すちくんが聞いてくれるまで何度でも言うからね!

すち

んッ…(コクッ)

みこと

これからは、1人じゃないよ

みこと

すちくんが抱えていた辛さもしんどさも全部、6人で分けようね?(なでなで)

すち

(ぎゅっ)

すち

うんッ…(ポロポロ)

雨乃こさめ

みことくんだけずるい!

雨乃こさめ

こさめもぎゅーするもん!(ぎゅっ)

LAN

俺も俺も!(ぎゅっ)

いるま

俺からも…無理すんな(ぎゅっ)

暇72

次無理したらぶっ飛ばすからな!(ぎゅっ)

みこと視点

すち

(ポロポロ)

すち

…(スースー)

みこと

すちくん…寝ちゃったね(なでなで)

いるま

相当疲れていたんだろ

みこと

うん…

なんだろ…すちくんの言葉に引っかかる所があったんよな…

みこと

…ねぇ、いるまくん

いるま

ん?

みこと

すちくん「ボロボロだった」って…

みこと

殴られたり蹴られたり…もしかしたらもっと酷い事されたのかな…?

LAN

確かに…

みこと

…すちくん…ちょっと失礼するね…(チラッ)

暇72

うッ…

なっちゃんは青ざめて口元を押さえた

雨乃こさめ

なつくん…あっち行っていよっか…(サスサス)

なっちゃんの反応も無理はなかった

すちくんの裾をまくったら

痛々しい傷が沢山見えたから

いるま

ッッ…(にぎっ)

LAN

いるま…大丈夫…(サスサス)

みこと

ッ…(ポロポロ)

みこと

なんで…すちくんがこんなッ(ぎゅっ)

すちくんは悪くないのに

そんな事ばかり思ってしまう

きっと…俺等が想像するより痛かったんだろうな…

腕だけじゃなくて…身体中にもっとあると考えただけで…

みこと

辛かっただろうなぁ…(ポロポロ)

すち

ん…(ぱちっ)

みこと

すちくん…!

いるま

すっちー…!

LAN

すち!

すち

ぁれ…あ、そっかぁ…

すち

寝ちゃったんだ…

いるま

なぁ、すち

いるま

腕の傷…

すち

ッ…見たの?(バッ)

みこと

ごめんね…すちくんの言葉で思う事があったから…

すち

そう…なんだ…

すち

暇ちゃんとこさめちゃんは…?

LAN

ちょっと席を外している

LAN

それより、その傷すちが人間の頃に…?

すち

…(コクッ)

みこと

そっかぁ…(なでなで)

みこと

これ…腕だけじゃないよね…

すち

うん…

すち

…(パサッ)

すちくんは羽織っていた着物を軽く脱いだ

みこと

ッ…!?

いるま

嘘だろッ…

LAN

…!?

すちくんの身体中は痣と切り傷、火傷の跡が数え切れない程あった

すち

ずっと治らないんだぁ…

すち

もう、1000年も経っているのに…

すち

痛みも引かないし…

すちくんは怯えるような声で言った

それでもすちくんの赤い目は

光が消えていた

友達は訳あり神様だった

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