※百合
※ヤンデレ要素多め
めい
めいは鉛筆を膝に置いて、こちらと向き合う形となった
さき
めい
まるで用意していたかのようにめいはスラスラと答えた
さき
めいの顔をまじまじと見た
何か違和感がする
さき
今までのめいは好奇心と尊敬が入り混じったような目をしていた
それは今も変わらない
でも
さき
めい
おかしい
さき
さき
私は逃げるように美術室を後にした
めい
慌てて声をかけるが、さきさんは扉から出て行ってしまった
めい
めい
最近妙におかしい
人を観察する力、世間的にいうと洞察力が上がっている気がする
それも前とは比べ物にならない程
めい
静かな部屋で時計の時間を刻む音が鳴る
めい
今回の作品のテーマは軽蔑
まさにさきさんはモデルとして完璧だった
めい
思い出すだけでゾクゾクする
あの時私に対して向けたゴミを見るような目
あの時不意に出た周りの人間を心底見下しているような目
めい
めい
凶暴で完璧
それが私の抱くさきさんの人物像
退屈で平凡な私に刺激を与えてくれる唯一の存在
めい
めい
めい
めい
そうか私は見てみたいんだ
さきさんが動揺したり、絶望したりしているとこを
めい
めい
めい
めい
☆
さきさんはトラブルが起こらないように常に注意深く計画を立てている
過剰なくらいに
めい
めい
めい
めい
めい
静かな美術室にチャイムが鳴り響く
めい
絵の下書きに使っていた紙がさっきの考察でいっぱいになっている
めい
めい
でも手元にある紙を捨てる気にはなれない
私は乱暴にポケットに詰め込んだ
コメント
5件
作家さんみたい…!
めっちゃこのシリーズ好き…。フォロー失礼します!