BLACKBIRDが暗殺された事になり、表舞台から姿を消した後、世界統一防衛軍大元帥の座は空席となったが、彼の遺書に後継者として指名されていた世界統一防衛軍戦術研究局情報課勤務の、ピョートル・ガルメニョーノヴィチ・ズカフェノフスキーが第5代大元帥に就任。
世界統一防衛軍将校
伝令、ここにピョートル・ガルメニョーノヴィチ・ズカフェノフスキーを世界統一防衛軍第5代大元帥に任命する。軟体暦2025年、W.U.D.F.代表評議会。世界統一防衛軍第4代大元帥、故アレクサンドル・ウラジーミロヴィチ・トヴァーリン。

ズカフェノフスキー
この世界統一防衛軍、偉大なる組織にして見せましょう!輝かしい日に万歳!

ここに、第5代大元帥の時代が始まる。一方BLACKBIRDは、かつてのアレクサンドル・ウラジーミロヴィチ・トヴァーリンという名を捨て、ユーリ・グリゴリエーヴィチ・ペトロスカという名で、メタル・プレデターの統括本部長を引き続き務める。また、本名を公表していない、音楽活動も引き続き継続。シオカラーズfeat.BLACKBIRD計画を始動させた。また、シオカラーズの二人の家のとなりに家を建て、アオリとホタルに深く関わるようになった。しかし、音楽をひたすら追求するその思いは止まらず、ついにバンドを解散してソロ活動を始める。
ホタル
お兄ちゃん、バンド、やめたん?

BLACKBIRD
ああ、そうだが....どうかしたか?

ホタル
結構、思い切ったね.....まぁ、良いんじゃない?それがやりたいならさ。

ホタル
ところで、ずっと死んだままになってるけんどええの?本名だって公表してないし。

突然の辛辣な質問に、思わず横っ腹を殴られた様な気分になった。
BLACKBIRD
.......いいんだ。まだ犯人を全員捕まえた訳では無い。それに、俺が居なくたって後のやつが立派に俺の代わりを務めてくれる。心配いらない。(若干声が曇っている)

ホタル
でも、本当の自分を隠したまま生き続けるのつらない?それに、皆知らないんでしょ?あんたが生きてる事。悲しんでる人だって居るやんね、その人達にとって可哀想やと思わんの?

BLACKBIRD
......いずれ、表に戻るさ。

ホタル
でも、自分が死んでいると思われながら生きるのは辛いよ。アタシ達以外、誰もあんたが生きているて知らないんやもんね。皆から忘れられたのと一緒だよ。それに、犯人が見つかるまで、皆があんたのこと覚えてるとも限らんのやからね。

BLACKBIRD
解った。彼らには申し訳ないことをした。だが、解ってくれ。本当に俺が死んだら、どれだけ皆が悲しむだろうか?俺は死んでも構わないが、それを考えれば生きる事が大事なんだ。解ってくれ、ホタル。

ホタル
うん、解ったよ。お兄ちゃんはとても優しいんやね。

次に、新しい指摘が出てきた。だがそれは、彼を更に痛めつけるものであった。心臓を針で刺される様な痛みを感じた。
ホタル
お兄ちゃん、いい加減、アタシらに依存するのやめたら?あんたにも仲間はいるやろうし。

ホタル
だって、アタシらもいついなくなるか分からんのよ?もっと、他に心のよりどころを探したらどうなんよ?

BLACKBIRD
う.....うそだよな?お前達は.....俺を.....置いていかないよな......?俺は.....お前達が.....いないと......生きて.....行けないんだぜ.....?お前達がいない毎日なんて....嫌だ......そんなの.....嫌だ.....俺は、そばにいてほしい!遠くへ行って欲しくない!お前達さえいれば、他に誰も要らないんだ!だから.......頼む.....俺を置いていかないでくれ.....もう......独りぼっちになんか......なりたくない.....嫌だ.....

ホタル
あんたの気持ちはよくわかる.....けど、お兄ちゃんはもう三十三歳。そろそろ、好きな人ぐらい作ったらどうなんよ?ずっとアタシらにすがりつくつもり?

的を突かれた発言だった。だが、認めたく無かった。ここに、漆黒の帝王の弱き部分があった。
テーマ曲:After the Love Has Gone(Earth,Wind&Fire)
https://www.youtube.com/watch?v=CUCLNPOjPZw&list=RDCUCLNPOjPZw&start_radio=1