七悪
太陽さんはもう瀕死状態。
凶一郎
もって、あとどれくらいだ?
七悪
一週間。
六美
たいよぉ...
太陽
ん...
六美
太陽!!!
六美は太陽に思い切り抱きつく。
太陽
グヘッ
七悪
離してあげて!六美姉ちゃん。
六美は渋々といった様子で離す。
凶一郎
おい朝野。お前、なぜタンポポにいたんだ?
太陽
...
二刃
そうさね。話したら楽になるかもしれないじゃないか。
太陽
...はい。
太陽はすべてを話した。
事故発生当時、皮下に拾われ、「葉桜」を投入されたこと。
皮下に裏切られていたこと。
父さんと母さんが死んでいたこと。
太陽
俺が弱いから...みんなが死んだんだ。
太陽
全部、俺が悪いんだ。
そういって太陽は強く拳を握りしめる。 爪が皮膚に食い込み、血が流れだす。
六美
太陽!!やめて。
太陽
む、つみ?
六美
太陽は悪くない。
太陽
...!?
六美
太陽はよく頑張ったよ。
六美は優しく太陽を抱きしめ、頭をなでる。
太陽の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていく。
太陽
うああああああ
太陽は初めて、家族が死んでから大声で泣いた。