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深夜23時、歌舞伎町。
この時間に、増しては歌舞伎町なんかで
中学生の俺が出歩いているのは普通に補導案件だ。
だが、もうそんなことが気にならなくなってしまうくらいには、 俺はここに入り浸っていた。
いつからやっけ、ここに通うようになったのは。
虚ろな気分で歩いていく。
本当、ここには色んな人間がいんな………
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多分、学校にいるやつらがこんな俺を見たら、人間不信になると思う。
我ながら結構ビビる事実だって思うから。
今日の出来事、これからのこと、 過去のこと。
頭ん中でぐるぐる考えながら 「死にたい」 という自殺願望を一層強くさせて。
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溜め込まずに人前で泣ける性格ならよかった。
だが俺は、
「明るくいること」
に囚われすぎた。
正直言って、疲れたんよな……
……笑えない。 でも、ここにいる間は笑わなくていい。
ここには同じような人間がたくさんいる。
俺の、居場所………
でも、やっぱ、
もっと身近に………
………なんて、 自分からさらけ出そうとなんて思えない癖に。
…あー、やりたくなってきた。
ここは俺のいつもの定位置。
さっきいた場所より比較的騒がしさが落ち着いている場所。
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キャベツやレタスなんて隠語を使う人間もいるが、俺はそれを使う意味がよくわかってない。
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瓶に錠剤が入ってるタイプの市販薬。 本来の用途は咳止めだ。
大体20錠ほどを手に取り、 口に含んで飲み込んでいく。
……大量の水を喉に流したためそれだけで気持ち悪い。
吐きそう。
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体調が崩れることで襲ってくる劣等感。
耐えるために取り出した刃物できる場所はもう決まってる。
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長袖の季節は左腕を切る。
今は5月だからいいが、 そろそろ切る場所足にせんと、
シュッ…シュッ…シューッ…ザクッ
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慣れても、どんだけ切っても、 気が動転してても。
やっぱり痛い。 でもこの痛みが欲しい。
…くせに、 昼間は自分で作った傷を見て病む。
また切りたくなる。 そんなループ。
li
さっきのODが少しずつ効いてきた。
気持ち悪い。吐きたい。 クラクラする。頭が痛い。倒れそう。眠ってしまいたい。死にたい。何も考えられない。世界がふわふわしてる。頭ん中になんも情報が入ってこない。
この世の全てがどうでもいい。
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こんな感覚に陥っても、20錠じゃある程度慣れてきていて、 座ってるだけだとただ気持ち悪いだけなので、人と会話するために歩き出す。
呂律が回らなくて、ラリってきて、ふわふわ会話すると俺がだんだん異常者なんじゃないかって気分になって変なテンションになってきて。 それが楽しい。
学校は敵で、ここが本当の居場所、
そうよね……??
自分の考えてる事が上手く芯を通らない 暴論になってきて、初めて俺は狂ってきたことを実感する。 自分でも何が言いたくて、そもそも何を言葉にしてるのかがわからない。
はやく、あいつらに、会いに……
あいつらの溜まり場の裏路地。
歌舞伎町のliの友達(複数)
歌舞伎町のliの友達(複数)
歌舞伎町のliの友達(複数)
相変わらずうるせえ。 でもそこがよくて。
ふわふわした意識の中。 俺はあいつらに話しかけに行こうとしたところで、 自分の意識の限界がきたらしい。
フラッ…
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歌舞伎町のliの友達(複数)
歌舞伎町のliの友達(複数)
肩を貸して貰って支えてもらう。 いつも駄弁る場所まで歩く。
朦朧とした意識の中。 不意に俺のいる路地裏から見える道路の方。隙間を覗き込んでみた。
ピンク髪の少年。 体調が悪そうだとか、そんな様子はないけれど。 どこかで見たことがあるような気がする。
こんなとこで出会うくらいだ、 ここで絡んだうちの1人とかかもしれんが、なぜかここが初対面じゃないような気がした。 思い出せねえ、記憶力はいい方やのに。
だめだ、
俺はその日。 路地裏で夜を越した。
歌舞伎町のliの友達(複数)
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辺りを見渡す。
ゴミが散らばって荒れた地面。 重なって適当に雑魚寝する友人たち。
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まだ 若干 薬の影響が抜けない。
時刻は午前の4時くらい。 日の出はまだだがそろそろ明るくなり出すだろうか。
………こいつらのこと起こして、 相手してやってもいーけど、 正直今日は気乗りしない。
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理由とかないけど、 そんな気分だった。
公共交通機関を使ったり、 歩いたりしてなんとか家付近の道に辿り着く。
疲れてるのもあって、 正直フラフラだった。
昨日、夕飯食べてねーし、 本当はなんか口にした方がいいんだろうけど、全くを持って腹は減ってなかった。
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何も食べてない上にODしてたとか、 体が耐えられる訳もなくて。 頭打って倒れる前に、その場に座り込む。
…俺、ほんとどーしよーもねえな。
li
リスカの跡が痛い。 傷が空気に触れて染みる。
俺は気づかなかった。 少し離れた所に、路地裏で見たあの少年がこちらを見ていたことに。 そしてそいつの住みがこの辺だったことも。
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スタッスタッ…
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ピンク髪の男の子は、 座ってる俺に目線が合うように、 わざわざかがんで声をかけてくれた。
優しいやつやな、 つか全然俺気づかんかったな。 近づいてきてくれたこと。
視界がぼやけていて、 近くに来て貰えるまでわからなかったけど。
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………人違い、?でも…
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こいつ、無理して明るく振舞ってるわけじゃねえよな、? もしそーだとしたらやめて欲しい。 俺の前でそんなことしなくていいから、
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気にしてしまって相槌ができない。
でも、もし仮にわざと明るくしているのなら自然すぎる。 演技が上手? そういうタイプに見えねえけど、
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あれ、なんか、様子が……
彼はだんだん目に涙をうかべる。 俺なんかした、? やっぱわざとの振る舞い? すぐみかさだって気づけなかったこと?
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予想外の質問に目を見開く。 少しODでふわふわしていた世界から覚めた気がした。
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彼は話題を変えた。 安易に触れない方がいいのか、
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なんだか、彼を1人にしない方がいいような気がして。 もう少し一緒にいることにした。
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そう言って進行方向に、 俺を気にかけながら一緒に歩んでくれる。
優しい。 でもそんな彼があんなふうになってしまう。 メルトのことが気がかりだった。
考えられるなら、 2、3年前くらいの出来事? それとももっと前?
何があったん? 喧嘩? あんなに仲が良かった2人が?
進学してからは2人とはほぼ疎遠になってしまった為近況は分からない。 でも、メルトも、みかさも、 今は同じクラスなはずやけど…
憶測は、やめにするか、
探られたくないからきっと誤魔化したんだ、彼は。 これ以上は触れない。
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穏やかに目を細めながら彼は言う。
li
なあ、そういえば。
なんで、お前は、みかさは…
あんな、トー横なんかにいたん、?