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薄暗い廊下に跫音だけが響く
背中に背負ってる桃色からは
人特有の温もりが感じられない
だらりと垂れた手
細々と痩せてしまった体
全部心許なかった
走る俺の視界は涙で埋め尽くされ
顔から落ちては風に乗って床へと消える
無我夢中で走っていると
医療棟の近くまで来ていた
ペ神が居る医務室が見えてくる
俺は医務室の扉を思いっきり開けた
ガラッ
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ペ神の優しい声が聞こえる
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ペ神が俺の背中にいるロボロを見ると
少し驚いた表情をする
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急いで治療の準備をしながら聞いてくる
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ガラッと扉を開け廊下へと出た
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深呼吸してロボロの治療を始めた
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何とか治療は成功した
少し遅かったら結構危ない状態だった
ゾムがもし医務室に連れてきていなかったら
朝とか大変な事になってただろう
考えただけでゾッとする
ロボロの意識はまだ戻ってないけど
少しずつ安定してきてる
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扉を開けて廊下を見ると
医務室の扉の横にあるソファで眠るゾムの姿があった
結構疲れてたのだろう
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ゾムが思いっきり起き上がる
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ゾムがフードを深く被る
顔から涙が伝って落ちる
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真っ暗だった外は
少し明るくなっていて
ゾムはロボロのベッドの横の椅子に座って様子を見てる
他の幹部たちが起きる頃
インカムでロボロの事を伝えた
その事を聞いた瞬間
皆、驚いてた
その後毎日誰かがロボロの様子を見に来る
ゾムなんか毎日来てる
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目が開くとまず最初に目に入ったのは真っ白な天井
電子音も聞こえる
いつもよりおとが大きく聞こえる?
いや、気のせいか
窓から覗く太陽が眩しかった
あれ、
俺死ねなかった、?
なんで、
確かあの時薬を大量に飲んで倒れたはずや
しかもあんな深夜に
誰が気づいたんやろ、
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喉から音が鳴る
呼吸が上手く出来ない
苦しい
呼吸の仕方が分からなくなる
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ゾムが驚いた表情で俺を見つめる
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ゾムが背中を摩ってくれる
少しずつ呼吸が楽になってくる
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ゾムが扉から飛び出して何分かすると
誰がが廊下を走る音がする
扉が開く音がすると
ペ神とゾムが医務室の中へと入ってきた
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俺は死のうとした理由を全部話した
耳が聞こえなくなったのが辛かったこと
心配されるのが苦しかったこと
一般兵からの虐めを受けてたこと
2人とも最後まで話を聞いてくれた
一般兵のことを話した時顔怖かったけど
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ボロボロ顔から何かが落ちる
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これが、本当の
ハッピーエンドやな
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sha主役の短編
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コメント
12件
お疲れ様です。めちゃくちゃよかったです!できれば、syp君の物語がいいです。
お疲れ様です!めちゃくちゃ好きです!!!!!あ、shaさんの短編みたいです!