Mr.レッド 病み
はぁっ……はぁっ……
Mr.マネー
レッド……
Mr.レッド 病み
……マ、ネー……?
Mr.マネー
やっと起きたか
Mr.レッド 病み
……な、んで……
Mr.マネー
……放っておいたら
お前死にそうだから
お前死にそうだから
レッドは眉を顰める
マネーはレッドを いじめる一員である
他のバナナや赤ちゃん達より 頻度も悪辣さも段違いに 良心的と言えるが
それでも加害者の一員には変わりない
Mr.レッド 病み
……死にてぇんだよ……
……ほっとけ……
……ほっとけ……
Mr.マネー
そう言われても放っとく気は
さらさらないが?
さらさらないが?
Mr.レッド 病み
チッ……なおさらタチが悪りぃな
Mr.レッド 病み
俺が死にたいって言ってんだろ
Mr.レッド 病み
ほっとけよ
Mr.マネー
俺は死んで欲しくない
Mr.マネー
クラスメイトとしてではなく
Mr.マネー
一人の人間として
Mr.マネー
Mr.レッドには死んで欲しくない
Mr.レッド 病み
……お前……先生と全く
同じ事言ってるぜ……
同じ事言ってるぜ……
Mr.レッド 病み
だが、誰に言われようと変わらねぇ
Mr.レッド 病み
俺は死にたいんだ
Mr.レッド 病み
それなのに……
Mr.レッド 病み
なんで……
Mr.レッド 病み
なんでっ……
Mr.レッド 病み
なんでッ……!
Mr.レッド 病み
……死ぬ事すら……
……許してくれないんだ……!
……許してくれないんだ……!
Mr.レッド 病み
死なせてくれ……
Mr.レッド 病み
頼むからっ……
今にも泣きそうな声だ
そう 彼の心は泣き叫んでいる
でも それが表に出る事は無い
涙を流す事が出来ない
決して表に出す事は叶わない
心を分厚く堅い殻で覆っているが故に
Mr.マネー
……俺が、もう二度とそんな事を
お前に思わせないようにしてやる
お前に思わせないようにしてやる
Mr.レッド 病み
……は……?
Mr.マネー
すまない先生にもブルーにも
言えないなら俺に言え
言えないなら俺に言え
Mr.レッド 病み
……おい、待て
Mr.マネー
だから、どうか俺を信じてくれ
Mr.レッド 病み
……マネー……お前……
Mr.マネー
……本当に悪かった、レッド……
その優しい言葉にレッドは 何ヶ月ぶりかも分からない 微かな微笑みを浮かべて眠りについた







