千夏
……ん。

???
あっ、目覚めた?

裏卜
おはよう、保母さん。

千夏
おはようございます……?あれから、どうなったんですか?

裏卜
過呼吸になって、意識が無くなっちゃったんだよ。

裏卜
刺客の対処が早かったおかげで、何とか保母さんを無事にメディカルセンターに連れて、意識を取り戻せたんだ。

千夏
そうだったんですね…

裏卜
それで…他のメンバーは今仕事中で、俺が今日休日だったから、付き添ってた。

千夏
有難う、ございます。(起き上がり

裏卜
寝てなよ…まだ午前の7時だよ?

千夏
えっ!そんなに寝てたんですか?私…

裏卜
……

裏卜
保母さんの体の状態を診たんだけどさ、日常的に睡眠不足でしょ?

千夏
最近残業多めだったもんで…

裏卜
だから、寝てな?それか、ヒーリング音楽でもかけてあげようか?

千夏
音楽……

千夏
(いれいすの歌、1日も聞いてない…)

千夏
じゃあ、もう少し声のトーン高めにしてもらえますか?

裏卜
こんな感じ?

千夏
あっ、そんな感じです!(完全に推しの声!!)

裏卜
こんな高い声で喋ったの久しぶりかも……

千夏
あ~…癒される…。

裏卜
じゃあ、今日一日はこの声でいてあげるよ。

千夏
有難うございます…!

裏卜
あー……そうだ。

裏卜
少し後ろめたいかもしれないけど…必要だろうから、取り寄せたよ。

裏卜
はい、これ。

眼の前には、カーゴパンツやyシャツ…諸々女性の服。
千夏
これは…?もしかして、私の服ですか?

裏卜
あと…小さいナプキンと、大きいナプキン……

千夏
有難うございます!

千夏
感謝してばっかりだ…

小さいナプキンと大きいナプキンは、ちゃんとポーチに綺麗にまとめられている。女心分かり過ぎでは?
裏卜
他に必要なものがあったら言って。まだまだ「保母さんを元の世界に帰す」のは、大分先になりそうだから…

千夏
そんな簡単な事じゃないでしょうし、もう仕方ないとまで感じてますけどね…

裏卜
そっか…。

裏卜
でも、流石に見過ごすのは駄目だっていうのがリーダーの意見だからな…

裏卜
せめて、刺客の対処がもう少し楽だと、他のことにも手が伸びやすいんだけどね。

千夏
……

裏卜
どうした?

千夏
いえ…不可能の近いことだとはわかってるんですけど、

千夏
保護させてもらってる身として、私に何か出来ることはないかなって…

裏卜
成程。今日の夜、保母さんのことについて会議する予定だから、そこで話してみたら?

裏卜
その時間になるまで、朝のシティを紹介してもいいよ?

千夏
してくれるのなら…ぜひ!

裏卜
わかった。俺は廊下で待ってるから、着替えてきな。

少しキャラ性いじろうとは思ったけど、想像よりクールな裏卜くんになってしまったw