ザーーーーーー
これは
雨の日に起きたことだ
神代
神代
神代
ピンポーン
神代
神代
ガチャ
突然の来客は
神代
神代
神代
神代
煙管
煙管
煙管
梅雨時、ずぶ濡れのまま 煙管さんは泣いていた
まだ夏は始まったばかりなのに
煙管さんは酷く震えてました
神代
煙管
神代
煙管
殺したのは隣の席の人
煙管
ドンッ
私はその人の肩を突き飛ばした
………打ち所が悪かったみたい
そのまま…………
神代
煙管
煙管
煙管
煙管
神代
私は煙管さんに 死んで欲しくない…
それなら……
神代
神代
煙管
煙管
神代
煙管
財布を持って
ナイフを持って
ケータイゲームもカバンに詰めて
神代
神代
神代
煙管
神代
煙管
枝豆組の写真も
作者様やクソ先輩達と した交換日記も
もう…どうでもいいんです…
煙管
神代
人殺しと……
ダメ人間の……
神代
神代
神代
煙管
神代
煙管
タッタッタッタッタッ
そして私らは逃げ出しました
神代
煙管
家族も
他の人たちも
何もかも捨てて
貴方と…
煙管さんと2人で…
神代
神代
煙管
煙管
神代
神代
神代
神代
煙管
神代
神代
神代
数日後
神代
煙管
結局私らは
誰からも愛されたことは なかったんです
誰からも メッセージがこない
それが証拠です
煙管
神代
煙管さんも同じでした
そんな嫌な共通点だけで
神代
煙管
神代
煙管
神代
ギュッ
煙管さんの手を握った時
震えはもう無くなってました
煙管
煙管
神代
煙管
嫌われたかも知れません……
煙管
神代
煙管
神代
煙管
ここまで来るのに
お金を盗み
2人で逃げて
どこへでも行ける気がしたんです…
神代
神代
煙管
神代
神代
神代
煙管
煙管
神代
カシャンッ
神代
煙管
神代
煙管
神代
まだまだ続くんです
溢れ者たちの小さな
逃避行の旅は…
神代
神代
煙管
神代
神代
神代
神代
くれるんでしょうか…?
煙管
煙管
煙管
4文字なんてなかった
煙管
煙管
神代
煙管
煙管
朝
神代
水もなくなり、視界が歪む
迫り来る大人達の怒号
煙管
神代
煙管
神代
煙管
神代
ナイフを持つのですか?
煙管
煙管
煙管
煙管
煙管
私一人でいいの!
煙管
煙管
煙管
煙管
神代
ザシュッ…
そして煙管さんは首を切った
まるでなにかの映画の ワンシーンのようでした
白昼夢を見ている気がしました
気づいたら私は捕まって…
そして…煙管さんは…
どこにも…見つからなくて…
煙管さんだけが
見つからなくって__。
神代
ただ暑い日だけがすぎてって…
家族も他の人もいるのに
神代
神代
ここに来ると
あの夏の日を思い出します…
私は貴方のために
今でも………
神代
神代
煙管さんの笑顔は
煙管さんの無邪気さは
頭の中を…
飽和している
神代
神代
神代
神代
『神代…。』
『今までありがとう…。』
『大好きだよ…。』
『ばいばい…。』
神代
神代
神代
神代
欲しかったのでしょう…?
『……ニコッ』
神代
神代
煙管さんが目の前に いる気がしたのです
彼女が微笑んでくれた ようでした
その瞬間 涙が止まらなくなった
ずっと堪えていたものが…
溢れてしまいました…。
私に出来ることは
煙管さんを忘れないこと…
ありがとうございます。
そして
さよなら………。
愛華
愛華
かみきせ
愛華
END
お借りした曲 あの夏が飽和する