ヤンキーを惚れさせる恋の才なんてありません！！

一人きりの教室 。

書き終えた日直日誌を閉じて、 大きく伸びをする 。

相変わらず、感想文だけはどうも苦手で 。

疎い文章を見ながら、ため息を吐く 。

帰りにまでコイツと遭遇するなんて、 なんて運が悪いのだろうか 。

真面目に神を恨みたい 。

あんたは？ なんで不良やってんの？

…なんてことは聞かなかった 。

興味もないし、特段気にすることもない 。

どうせ、帰るのも今日だけだ 。 次からはしっかり断ってやる 。

同じ言葉を返す気にはどうしてもなれず、 曖昧な返事を返して、その場を去っていった 。

ガチャッ

＜あ！やーくん、帰ってきたよ！

＜ほんと！？私、お出迎えしてくる！

この子は、カイラ 。 一つ下の可愛い僕の妹だ 。

いつもお弁当を作ってくれるのもカイラで、料理上手な自慢の妹だ 。

＜らーちゃーん！ヘルプー！

コイツは、ふわり 。 大学生で、俺の姉貴だ 。

変人で情緒不安定で元気すぎる人だが、まあ、頼りになる人でもある 。

鼻歌を歌いながら、スキップ混じりに歩く 。

今日は、夜雲君とも話すことができたし、 一緒に帰ることもできた 。

こんなに上機嫌で家に帰れるのは久しぶりだ 。

せっかく機嫌が良かったというのに、 耳障りな叫びが耳に滑り込んできた 。

＿＿＿＿＿＿＿＿ 数分後……

＿＿＿＿＿＿＿＿

ガチャッ

ガチャッ

この真っ黒野郎は央雅 。 僕の兄貴で、大学1年生 。

下ネタのレベルは中学生の癖に、 イケメン・高身長・成績トップ というハイスペ野郎だ 。

💗次回🏹͙ まだ未定です。すみません💦

次の投稿もお楽しみに♪